●可愛く無いのに、なぜ人気がある。



今年の9月、AKB48グループの中の

SKE48のエース・須田亜香里さんが卒業された。

 

そんな須田亜香里さんは、AKBとして活動していた当初、

AKBファンの間では、「アイドルだけど、ブス」と言われていた。

それは仕方がない事なのかもしれない。

アイドルというのは、職業的にもやっぱり、

まずは見た目、ルックスが一番に求められるからだ。


実際に、須田亜香里さんが自身のツイッターで、ファンのみんなに、

自分はブスか可愛いかを問いかけた事があった。

当然、一般人に聞いたのではなく、

自分のツイッターをフォローなどしてくれているファンに聞いたのだから、

結果は良い数字を期待したのかもしれない。

しかし、

結果は62.5%のファンが、ブスだと思う。に投票したのだった。


実際、今までのAKBグループでの可愛い子ランキングが出た事があったが、

彼女は50位にも入いっていない。

1位 小嶋陽菜(こじまはるな)
2位 渡辺麻友(わたなべまゆ)
3位 島崎遥香(しまざきはるか)
4位 山本彩(やまもとさやか)
5位 松井珠理奈(まついじゅりな)
6位 渡辺美優紀(わたなべみゆき)
7位 白間美瑠(しろまみる)
8位 太田夢莉(おおたゆうり)
9位 入山杏奈(いりやまあんな)
10位 吉田朱里(よしだあかり)
11位 込山榛香(こみやまはるか)
12位 小栗有以(おぐりゆい)
13位 矢作萌夏(やはぎもえか)
14位 神志那結衣(こうじなゆい)
15位 北野瑠華(きたのるか)
16位 倉野尾成美(くらのおなるみ)
17位 奥真奈美(おくまなみ)
18位 大和田南那(おおわだなな)
19位 小嶋真子(こじままこ)
20位 市川美織(いちかわみおり)
21位 須藤凜々花(すとうりりか)
22位 松岡菜摘(まつおかなつみ)
23位 大島麻衣(おおしままい)
24位 木下春奈(きのしたはるな)
25位 矢吹奈子(やぶきなこ)
26位 田中美久(たなかみく)
27位 篠田麻里子(しのだまりこ)
28位 石田千穂(いしだちほ)
29位 大西桃香(おおにしももか)
30位 山口真帆(やまぐちまほ)
31位 石田晴香(いしだはるか)
32位 加藤玲奈(かとうれな)
33位 江籠裕奈(えごゆうな)
34位 岡田奈々(おかだなな)
35位 向井地美音(むかいちみおん)
36位 光宗薫(みつむねかおる)
37位 坂口渚沙(さかぐちなぎさ)
38位 與儀ケイラ(よぎけいら)
39位 ジュージンイー
40位 板野友美(いたのともみ)
41位 北川綾巴(きたがわりょうは)
42位 冨吉明日香(とみよしあすか)
43位 小田えりな(おだえりな)
44位 瀧野由美子(たきのゆみこ)
45位 森保まどか(もりやすまどか)
46位 小野恵令奈(おのえれな)
47位 鎌田菜月(かまたなつき)
48位 竹内彩姫(たけうちさき)
49位 神門沙樹(ごうどさき)
50位 高柳明音(たかやなぎあかね)



ところがである。

2018年に開催されたAKB選抜総選挙で、なんと2位になり、

その後、多くのテレビ番組で引っ張りだこな存在になったのである。




最初に参加したAKB選抜総選挙では、当然ながら圏外で、

100位の中にも入れなかった。

しかし、その後の第3回AKB選抜総選挙で、36位を獲得したのだ。

なんであの子が。と注目を集めた。まぐれか。とも言われたが、

2013年に行われた第五回AKB選抜総選挙では、16位になる。

そして、第八回AKB選抜総選挙では、とうとう7位になり、

神7」と言われるメンバーに入ったのである。

アイドルだけどブスと言われていた彼女が「神7」にまでなったのである。

一時期、「なぜ人気」というキーワードが話題となった。

いまだに須田亜香里とネットで検索すると、

なぜ人気?」と「可愛くない」とまず出て来る。




しかし、彼女の人気は、まぐれでは無かったのである。

第10回AKB選抜総選挙では、とうとう2位になったのだ。


圏外→36位→16位→7位→2位。


100位にも入らなかった圏外の子が、2位になる。

その裏には、須田亜香里さんのたゆまぬ努力と愛情があった。


実は、AKBグループでの可愛い子ランキングとは別に、


AKBグループでの神対応ランキングというものがる。

これは、握手会などでの人気をランキングしたものである。

そのAKBグループでの神対応ランキングで、

須田亜香里さんは、1位
なのである。


①■まず彼女は、どうしたら握手会に来てくれた人が喜ぶか、

握手会で人気の先輩たちのブログなどを研究して、

ああ、こうやったらファンの方が喜んでくれた。と勉強したという。

②■ファンレターは全て熟読し、名前や内容などをノートに写して、

頭に叩き込んだ。

その方が握手会に来てくれた時は、お礼をする為に。

③■イベントや握手会で会ったファンの情報や会話の内容を、

細かくノートにまとめた。

そのノートの数は10冊を超えると言う。

④■彼女は学生だったのだが、学校や体調不良で、

握手会や公演を欠席した事は1度も無かった。

⑤■そして、1番はやはり握手会で、全力で、

朝から夜まで100%以上の対応で、1人1人に対して対応した事だ。



こうした努力の積み重ねが、人気2位となったのである。



私は、これは、アイドルにだけ言える事では無いと思っている。

この前、キャバクラで1番人気だった子も、

お客の好み、好きなお酒、量、趣味などをノートにしていたし、

営業の子も、名刺の裏に、その人の事を細かくメモしていて、

その努力がナンバーワンにまでしたという話もあった。


こういう事は、私達の普段の生活でも使えると思う。

一緒に働いている同僚や先輩・上司の情報が分かったら、

どんな事でもノートを作ってメモしておく。

そんな小さな努力が、いつか役に立って、会社に馴染んで行くきっかけとなる。

それは学生や主婦であっても同じだと思う。

親しく無い同級生や近所の人・親戚の人・義理母や義理父であっても、

情報が分かったら、ノートを作ってメモしておく、

そんな事がいつか役に立ち、仲良くなれる事があるかもしれない。



それは、圏外の子が、2位になる。 唯一の方法だったのである。

そして、ちょっと努力すれば、貴方にも出来る方法である。

貴方も、久々に帰った実家の様子を見たり、

夫の義理の母の家に行った時、

 

好きな人や、気になる人の情報が入った時、

ああ、この人はこんな花が好きなのかな。

この人は、こんな料理が好きなのかな。

この人は、こんな物を集めているのね。

と後に忘れてしまう事でも気になった事をメモして置けば、

いつか話題にしたり、プレゼントする時にきっと役に立ちますし、

仲良くなるきっかけになるかもしません。











最後に、こんなこぼれ話を。





第10回AKB選抜総選挙で、とうとう2位になった須田亜香里さんだが、

2位になった後も、ずっと気になっていた事があった。


それは、一人のファンの事だったという。

AKBになったものの、2010年までは、

ずっとAKB選抜総選挙では人気圏外だった須田亜香里さん。

ところが、2011年の選抜総選挙では、いきなり36位になった。

実は、その陰には一人の熱心な「ごっつさん」というファンがいた。

彼はひとりで1000票をいれてくれた事が大きく影響していたのだ。

CDを一枚(平均1300円)買うと、1票投票出来るので

一人で同じCDを130万円分買って応援してくれた事になる。

最初からずっと応援してくれた「ごっつさん」。

しかし、2014年頃から「ごっつさん」は握手会に来てくれなくなった。

ファン用のノートを見ながら、「ごっつさん」どうしたのかな。

私の事が嫌いになったのかな。

誰かのファンになったのかな。とずっと気になっていたという。


そんなある時、テレビの「芸能人モヤモヤ事件簿」という番組あり、

須田亜香里さんは、ずっと気になっていた「ごっつさん」の消息を、

番組で調べてもらう事にしたのである。


「芸能人モヤモヤ事件簿」とは、芸能人が長年抱えている

人生の未解決事件を調査するリアリティ番組だった。


番組はSNSを使って、全国のAKBファンに協力してもらって、

「ごっつさん」の事を調査した。

すると、調査から3週間後、

ようやく本人と連絡が取れ、真相を聞き出す事に成功したのである。

「ごっつさん」が突然握手会に来れなくなったのは、

須田亜香里さんの事が嫌いになったのでは無く、

誰かのファンになったのでも無かった。


実は、「ごっつさん」が最後に握手会に来た後、

脳梗塞で倒れていたのである。


幸い一命はとりとめたが、入院していたからである。

今は元気になったという「ごっつさん」に番組のスタッフは気になる事を質問した。

「元気なった後も、握手会に来ないのは、どうしてですか?」



すると、「ごっつさん」はこう言ったという。


「脳梗塞の後遺症で、喋る事がカタコトしか話せないので、

 握手会に行っても、須田さんに迷惑がかかるので・・・・」


その事情が分かった須田亜香里さんは、番組内で大号泣して、


「そんな事無い。 そんな事ないよ。

 

ごっつさん」の姿が見れらるだけで、嬉しい。」


と再会を熱望した。

 




END

参考:AIKRUより https://aikru.com/archives/072
げいなびより https://gege100.net/sudaakari-nazeninki/