●誰が買った物が多いか?
私の友人・渡河の友人に、佐藤君という男性の方がいました。
彼は当時、不動産屋に勤めていたので、
彼の成績にもなるという事で、
私の父が所有する八王子の土地を売るのを任せてあげました。
結局その土地が売れたので、私達は現在の千葉県に引っ越して来れた訳です。
確か当時、佐藤君には約100万円の仲介手数料を払ったと記憶しています。
そんな佐藤君が結婚して、家を建てました。
私はその新築の家に、1度だけ招待された事があります。
ちょうど奥さんが、友達と温泉旅行に行っていたので、一泊させてもらいました。
今日はその時の事を書いてみます。
私が最初に佐藤君の家に入った時の印象は、
とても綺麗。
なにしろ、ゴミ一つない、整理整頓された家で、
家具やカーテンも色味が何となく統一されていて、
どこかの住宅展示場に行った雰囲気さえ感じさせました。
きっと佐藤君は、潔癖症だったのかもしれません。
その日の夕食も、外食するのではなく、
佐藤君が台所でパパッと作ってくれました。
しかも、男の料理を超えた美味しさでした。
ただ、1つだけ。
占い師として見ると、気になる事がありました。
それは、
彼が夕食を作りながら、
「このフライパンは、ここが良いんだよ。」とか、
「このスパイスは、フランスので、とても便利だよ。」とか、
説明してくれるのですが、
それを聞きながら、何となくキッチンを見回してみると、
そう言えば、このキッチンも色味が統一されていて、
無駄が無く、見方によっては男性的な雰囲気さえ漂いました。
そして、気になったので、聞いて見ると、
キッチン用品のほとんど全部、佐藤君が買いに行った物だと言います。
箸やスプーン、キッチンマットにいたるまで、佐藤君が買った物だと言います。
彼いわく、妻は僕よりもセンスが悪いので、
家に置く物は、ほとんど全て、彼が選んで買っていると言います。
「なるほど、それでかぁ。」
それは、二人の寝室でも同じでした。
寝室にある・見える物のほとんど全てが、佐藤君が買った物でした。
当時、新婚だったという事もあり、
余り不吉な事を言うのも良く無いと思い、何も言いませんでしたが、
それから半年後、
私が感じた不安は的中してしまいました。
二人は離婚したという事です。
実は、その部屋の見える所にある物が、
誰が買った物が多いかによって、誰がその部屋で居心地が良いかが影響します。
つまり、その部屋の見える部分に貴方が買った物が多ければ、
その部屋は貴方にとって、居心地が良い部屋となります。
だから、佐藤君の奥さんは、寝室でもキッチンでも、
自分の居場所が無いと感じてしまう事があるのです。
それが離婚の原因だと断言はしませんが、引き金にはなる事があります。
それでも中には、うまくいく夫婦もいます。
その場合、どちらかが、天然気質でも余り気にしない性格だったり、
依存症の気がある人であれば、相手の空間でも溶け込む事が出来ます。
最後に、
ここまで読まれた方は、こう思うかもしれません。
私達の家は、そんな事が無いから関係無いや。
でも、そうでも無いのです。
将来、こんな事が起きるかもしません。
①■親が亡くなり、親が住んでいた家に住む事になったり、
②■子供が成長し、家を出て行った後、
貴方がそこを書斎や仕事場として使ったりする時、
貴方は何となく、落ち着かないとか、誰かに見られている気がするとか、
仕事に集中出来ないという事が起きたりします。
そんな時、今日話した事が参考になります。
その部屋の見える部分に、なるべく自分が買った物を置く事です。
置物でも人形でもぬいぐるみでも、ポスターでもいいです。
生花やペットなど生きている物は、かなり有効です。
出来れば、自分が買った物の数の方が多くなるように。
それによって、その部屋が自分の空間となっていきます。
特に影響されやすい人がいます。
①■例えば、地方のホテルや旅館に行った時、
自分の枕を持って行かないと寝られないという方。
②■常にお気に入りのぬいぐるみなどを持っていないと、
落ち着けない方。
そういう方は、寝る時に、枕やぬいぐるみの他にも、
なるべく自分が買った物を周りに置いて寝ると良いです。
自分が買った物なら、空き瓶やゴミでもいいです。
END