●ご主人が出世できにくい裏事情。


占いの仕事をしていると、たまに、

ウチの主人は出世できるでしょうか?

 

と、相談される事があります。

まぁ、普通、奥さんなら、

自分の夫が、今後、会社内で出世するかどうか気になる所でしょう。

一般的に言って、出世したと言われるのは、取締役以上な事が多い。

出世すれば、重役夫人、はたまた社長夫人になるかもしれない。

そして給料も破格の値段になるだろうから気になっても不思議ではない。

経験上、そういう質問をされる方は、

大抵、ご主人の勤務先を聞くと、上場会社などの大会社か銀行である。

そういう大会社で重役になれれば、引退後に天下り先も用意されたりする。






話を最初に戻すと、

ウチの主人は出世できるでしょうか? と相談され、

さっそくご主人の生年月日や名前。写真を見せてもらった。

ご主人は真面目で、仕事が出来、占い的にも仕事人間で向いているとなっていた。


しかし、

大会社や銀行での出世となると、それだけでは判断出来ない。



①■お金。

まず、出世に立ちはだかるのが、お金である。

なに? 出世するのに袖の下(ワイロ)が必要なの? 

と思われる方もいらっしゃるだろう。

もちろん、ワイロが必要な事もあるかもしれないが、

実はリアルな話、出世するにはお金が必要が事が多い。

詳しくはご主人が勤めている会社の定款を調べた方が良いが、

ほとんどの会社は、取締役になるには、

会社の一定数の株を所有していなければならない。

つまり、会社の

一例をあげると、私の親戚のご主人が、私の父に借金を申し込んで来た事があった。

話を聞くと、取締役になれそうなのだが、

それには会社の株を所有していないといけないので、1000万円が必要だと言うのだ。

結局父は200万円を貸したのだが、その後戻って来ないまま伯父さんは亡くなった。





②■健康事情。

出世と健康は別と思われるかもしれないが、

大会社や銀行での出世となると、違うのである。


外の世界からは、まったく見えないが、

大きな会社ほど、足の引っ張り合いがあるのである。

特に貴方の会社に、派閥があれば、なおさらである。

Aの派閥があれば、当然Bの派閥から取締役が選出されるのは阻みたい。

そこで、Bの取締役候補を人事部などを通して徹底的に調査する。

調査のターゲットは、その人物の健康状態にもメスが入るし、

親が殺人犯だったら、銀行などではまず取締役には押されないだろう。

取締役候補を決める席で、その人物の内部調査結果が書かれた紙が、

全役員にまわされる
からだ。




そこで、私は奥さんに聞いて見た。、

「会社に入社してから、

 ご主人は体調が悪くなって入院したり、病気された事はありますか?


すると、奥さんは、

「一度だけ、重い胃潰瘍で入院した事があります。」という。


「なるほど。」


実は、大会社や銀行は、胃の病気と、肝臓の病気を一番嫌う傾向がある。

多分、ご主人の場合、

取締役候補を決める席でまわされた紙には、

健康状態に問題あり。(胃潰瘍)」と書かれるだろう。

また、胃の病気は「ストレスに弱い。」と書かれるかもしれません。

そうなると、健康に問題が無い他の候補に決まりやすくなります。



すると、奥さんが、

「でも、夫が入院した時、

 有休を取って休んでいるので、会社の人は誰にも言っていません。」という。


「なるほど、

 でも、その時、保険使いませんでしたか?」


「使いました。」


「保険を使えば、3割負担ですみますから、当然ですね。

 でも、その後、後の7割を病院は貴方の会社の健康保険組合に請求します。

 そこで病名などがバレてしまう事が多いんです。

 だから、銀行でもうすぐ出世しそうだと思う人は、健康保険を使わず、

 わざと自腹で10割払う人がいるほどなんですよ。」



残念ながら、彼女には、占い的には、出世は難しいと言った。



END 




参考:写真はミーティングオウル プロより