一本足の妖怪の正体。



一本足の妖怪。と言えば、

からかさ小僧。や、

一本だたら。を連想される方が多いかと思います。





からかさ小僧とは、

 

一つ目一本足で、傘を被った妖怪です。

江戸時代以降の文献や絵画に残されていて、

浮世草子奇談集では、奈良県の興福寺に伝承される7種類の妖怪の一つとされ、

新潟県の阿賀野市の伝承では、三十刈という場所に唐傘化け物

という妖怪が出た
と言われています。






一本だたらとは、

 

和歌山県と奈良県の境の果無山脈に現れる皿のような目を持つ一本足の妖怪で、

なぜか12月20日だけ現れると言われています。

奈良県の伯母ヶ峰山では、今でも12月20日に山中に入ると、

一本だたらに遭遇すると言われ、この日は山に入らないよう戒められている。

 

 

 

では、この様な一本足の妖怪の話は、日本だけの事でしょうか?


実は、アメリカの霊能者の方から、こんな話を聞いた事があります。

 

 

 

 

 

 

 

ある年のクリスマス。

霊能者の方が自宅に夕食を招待してくれたので、

クリスマスプレゼントに、

水木しげるさんの日本の妖怪の本をプレゼントした事がありました。

興味深そうに見入っていたので、

「何か本の中で、見た事がある妖怪はいますか?」と聞くと、

彼女は、

 

「ここでも(アメリカでも)、一本足の妖怪が出た事がありましたよ。」と言うのです。


「えっ! アメリカにも一本足の妖怪がいるのか!!」と思いました。


ちなみに、私は妖怪の事をモンスターと訳しましたが、

霊能者の方は、妖怪も幽霊も、両方ともゴースト(ghost)と表現していました。


私は是非、その彼女があつかったという一本足の妖怪の話が聞きたいと頼みました。








私が住んでいたワシントン州のシアトルの下に、

オレゴン州という州があります。

 

一本足の妖怪は、このオレゴン州の少し田舎に入った、

国道沿いにあるレストラン付近によく現れるという事でした。

 



一本足の妖怪が目撃されるのは、

決まって夜間で、目撃者は全てそのレストランを利用するトラック運転手でした。

レストランのオーナーが集めた目撃談をまとめると、

ほとんどが、トラック運転手の方が食事を終え、トラックに向かうと、

トラックの陰にいたり、道路から近づいて来る一本足の妖怪に遭遇したと言います。


レストランのオーナーから依頼を受けた霊能者の方は、

さっそく車でそのレストランまで出向いたといいます。


霊気が強くなる夜中まで待ってから、霊視を始めたそうです。




やがて、霊視を終えると、

霊能者の方は、レストランのオーナーの方に、

意外な霊視結果を伝えたのです。




目撃されている一本足の妖怪は、

このレストランの前で、轢き逃げされて亡くなった男性の霊だと言うのです。

その男性は、大きなトラックに轢き逃げされ(ひきにげ)、

その時に片足がタイヤに巻き込まれて、片足をもぎ取られて即死したといいます。

霊能者の方いわく、

なぜ毎回一本足で現れるのかというと、

自分が亡くなった時の様子を知ってもらいたい、

自分は片足を失った交通事故の被害者である
という事を知ってもらいたかったといいます。

そして、目撃者が全てトラック運転手だったのにも意味がありました。

自分を轢き殺したのが、トラック運転手だったので、

その場所に来たのが、自分を轢いたトラック運転手か確かめに現れている
のでした。



霊能者の方が、その哀れな霊を説得して浄霊してからは、

もうレストランには現れなくなったと言います。





私はその話を聞いて、、

もしかしたら、日本に伝わっている、

からかさ小僧や、一本だたらなどの妖怪も、



元は普通の人間で、

何かの理由で片足や片目を失った幽霊だったのかもしれない。


と思ったものです。


END