下げマン(疫病神)と呼ばれた女。



昔、日本の映画監督に、

伊丹十三さんという監督がいた。

 

「マルサの女」や、「お葬式」という映画で有名になり、

1990年、彼は「あげまん」という映画を監督し世に送り出す。

それ以後、日本では「上げマン」とか、「下げマン」という呼び方が流行った。


上げマンとは、付き合った男性の運気を上げる女性のこと。

下げマンとは、付き合った男性の運気を下げる女性のこと。

として、よく使われた。



今では、余り耳にしなくなったが、

昔は、出世したり、栄転した同僚に向かって、

「お前の女房は、上げマンだな。」とか言ったものである。









私がアメリカにいる時、

霊能者の所に、下げマン(疫病神)と呼ばれていて悩んでいる。

という女性が相談に来た事があった。

確か、英語では、下げマンの事を、

「She's a bad luck charm.」とか言っていた様な気がします。

逆に、上げマンなら、「She's a good luck charm.」となる。



彼女がそう呼ばれる様になったのは、

彼女が大学に入学してからだと言う。

最初に付き合った彼氏の家が、突然倒産した。

次に付き合った彼氏は、自動車事故に遭い入院。

それ以後、同級生たちは彼女には疫病神がついていて、

彼女と付き合うと災難に遭うという噂が広がったという。

大学を卒業すると、彼女はすぐに5歳年上の実業家と結婚するが、

夫はそれからまもなくして職を失い、喧嘩が増え、離婚。

それから3年後に、再婚した彼女だが、

現在、夫の仕事も上手く行かなくなっているという。

そんな時、彼女は学生時代に「下げマン」と言われた事を思い出した。




彼女は、霊能者の方に、

「もし、本当に疫病神がいて私にとり憑いているなら、

 どうか取り除いてください。」とお願いした。





さて、

彼女が言うところの疫病神の正体とは、何だったと思いますか?

これは難しいです。が、ここで分かる人がいたら、すごいです。

少し考えてみてから、先をお読みください。










































さっそく霊視が始まった。

霊能者の方は、相談者の女性の顔のちょっと上の方を凝視しながら、

ずっと何かを考えている感じだったが、




突然、こんな事を口にしたのである。


「貴方のお祖母ちゃん家に、

 まだ埋葬されていない遺骨が何体か、

 ずっと物置にほったらかしになっているでしょ?」


それを聞いて、

彼女はすぐにお祖母ちゃん家に電話して確かめた。


すると、

確かに、亡くなったお祖父ちゃんと若くして亡くなった長男の遺骨が、

まだ埋葬されずに家のどこかに置いてあるという。


実際探してみると、霊能者が言う様に物置にあった。


霊能者の方いわく、

亡くなった人の遺骨をお墓に入れず、

家に1年以上置きっぱなしておくと、良く無い事が起きる事があるという。

また、3年以上だと今回の相談者の様に、

残された家族や孫などの子孫の仕事運が極端に悪くなる事が多いという。






彼女は、すぐに母とお祖母ちゃんに相談して、必ず埋葬する。

と言って帰って行った。







もし、貴方の家や実家に、

3年以上まだ埋葬していない遺骨があり、

なおかつ、何をやっても仕事が上手く行かない。というなら、

もしかしたら、埋葬していないのが原因かもしれません。


END