●知らないで買った土地。




アメリカでは、土地を売る場合、

日本の様に、まず家を取り壊して更地にしてから売るという事は、

一般の住宅では余り聞きません。

どんなに酷い家でも、そのまま売るケースが多いです。


ところが、シアトルでそんな個人住宅用の宅地が、

更地で売りに出された時がありました。


その更地を買ったのは、ニューヨークに本社がある大手企業でした。

会社は、その更地に赴任者用の住宅を建てました。

そして、その家に引っ越して来たのが、ウォーカー夫妻です。(Walker)

引っ越して来てから、約2ヶ月経った頃でした。

夫妻と子供達が、自宅の庭でバーベキューを楽しんでいた時です。

 

 


突然、長女の悲鳴が響き渡りました。



長女の方を見ると、バーべキューの火が彼女の服に燃え移っていたのです。

急いで、ご主人が万が一の時に用意していたバケツの水を長女にかけたという。

ただ、なんで長女の服に火がついたのか分からなかった。

長女いわく、トイレに行く時にバーベキューの器具には一切触らず、

そばを通っただけだったと言う。

翌日も不思議な事があったという。

夫がちゃんと消したはずのバーベキュー用の炭が燃え続けたいたというのだ。

前住んでいたニューヨークの自宅でもバーベキューをしていたいたのだが、

こんな事は一度も無かったという。


翌週にまたバーベキューをした時には、

今度はご主人が左腕を火傷したのだ。

この事もあってか、他にも気になる事があったウォーカー夫妻は会社に、

「すぐに他の家を用意してくれと。」頼んだ。

そこで困った会社は、霊能者の方に相談を持ち込んで来たのである。







さっそく霊能者の方は、その家に出張鑑定に赴いた。




問題の庭を霊視し始めると、

珍しく霊能者の顔が汗をかきだして、もの凄い熱さを感じたという。




霊能者いわく、こういう場合、

この場所で、誰か火事で亡くなったケースが多いのだという。


更に霊視を続けると、


一人のお婆さんが出て来たという。


霊能者の方いわく、

以前この場所には、一軒の家が建っていて、

そこに住んでたお婆さんが、台所で料理をしていると、

服に火が移り、お婆さんは火だるまになって亡くなっているのだという。

そして、そのお婆さんが亡くなった台所が、

まさにご主人がバーベキューの台を置いていた場所だった
のである。



その後、霊能者のアドバイスにより、

バーベキューの台は他に移動し、

お婆さんが亡くなった場所には、花壇を作り、小さい十字架を建て、

大きな器を置き、そこに常時水が溜まっている状態にしたという。

霊能者の方いわく、火で亡くなった人には水と花を供えてあげると良いという。

 

(日本なら、それにお線香を)

前に住んでいた方が火事などで亡くなった場合、

その亡くなった場所の真上で、まったく同じように火で災難に遭う事がある
ので、

注意した方が良いという。




後日、会社の方が調べて見ると、

実際に以前住んで家で火事があり、

一人暮らしの老女が焼け死んだ事が分かったと言う。




ただ、ウォーカー夫妻は、まもなく他の家に引っ越した。

END