●新型コロナウイルスで亡くなった部屋。
アパートを経営する方の奥さんからの電話相談です。
今年の2月、ご主人が経営するアパートで、
64歳になる一人暮らしの男性が、
新型コロナウイルスで亡くなられていたそうです。
毎月集金の確認をする奥さんが、
この方からの家賃の入金が無いので、部屋を訪れたのですが、
1日に何度行っても、応答が無く、
郵便受けから中の様子を伺うと、
何となく、腐敗臭がしたそうです。
そこで、奥さんが警察に電話して、事情を説明して、
警察官立ち合いの元、部屋のカギを開けたそうです。
ちなみに、
まだ事件と決まった訳では無いので、わざわざ警官を呼ばなくても、
大家さんならカギを開けて家賃の滞納分を請求に行ってもいいような気もしますが、
奥さんいわく、
大さんがカギを開けていいのは、
●中から助けてという悲鳴などが聞こえた時か、
●中からガスの匂いがした時か、
●周辺もしくはその部屋から火事が起きて、非難の必要がある時などだけで、
その他の理由だと、大家さんといえでも、
勝手にカギを開けて部屋に入ると、住居侵入罪となって逮捕されてしまうそうです。
という事で、警察官に立ち会ってもらってカギを開けたという訳です。
その後、居間で男性の死体が発見されると、事態は一変、
不審死という事で、鑑識などが来たそうですが、
今の時代、新型コロナウイルスの疑いもあるので、
警官たちも重装備。
念の為に、奥さんも部屋に入ったという事で、
手の消毒などを勧められたそうです。
すると、案の定、男性は新型コロナウイルスにかかって亡くなった事が分かり、
孤独死したのが分かったそうです。(事件性は無し)
しかも、どうやら死体は10日ほど放置されていたのではないかとの事。
(部屋のゴミ箱にあった領収書や電話の履歴から推測されたそうです。)
さて、事件のあらましは上の様な感じでした。
では、この事件での私への相談は何だったかと言いますと、
男性は、誰にも看取られる事無く、
新型コロナウイルスで亡くなりました。
それも、10日間もの間、誰にも発見される事無く。
それはかなり無念だった事でしょう。
この場合、後にこの部屋に入居する人に何か影響があるのか?
ちゃんとお坊さんを呼んで供養してもらう必要があるのか?
地縛霊になってしまうのか?
私はどうしたらいいのでしょうか?
などを聞かれました。
さて、貴方だったら、何と彼女に言いますか?
少し考えてみてから、先をお読みください。
まず、
●後にこの部屋に入居する人に何か影響があるのか?
●地縛霊になってしまうのか?
ですが、
男性の死因は、新型コロナウイルスでした。
つまり、病死です。
もっと言えば、自然死です。
霊能者の方いわく、
自然死で亡くなられた方は、そう心配する事は無いそうです。
だから、よほどの事情が無い限り地縛霊になる事は無いと考えていいそうです。
次に、
●ちゃんとお坊さんを呼んで供養してもらう必要があるのか?
●私はどうしたらいいのでしょうか?
ですが、
霊能者の方いわく、自然死の場合、
その部屋の供養は、大家さんだけでも十分出来るそうです。
奥さんには、その方法をアドバイスしました。
①■亡くなった方の親族か、誰もいなければ大家さんが、
亡くなった男性を供養してあげます。
亡くなった居間に机を置き、写真があれば机の上に立てます。
その机の上にコップ一杯の水を置き、
お線香を1本点します。
②■亡くなった男性の名前を言います。
「○○さん、どうか成仏なさってくださいね。」
と言いながら手を合わせます。
③■窓かドアを2カ所少し開け、お線香の煙の臭いが部屋に籠らないようします。
④■この供養を1週間以上発見された日数間(一ヶ月マックス)続けます。
例えば、即日発見されたなら、1週間供養してあげる。
1週間後に発見されたなら、1週間供養してあげる。
今回の場合、10日間発見されたなかったので、
10日間供養してあげる。
最後に、
奥さんから、「え、私がやるんですか? 怖くないですか?」
と聞かれたので、
「全然怖い事無いですよ。
むしろ、親族でも無い貴方が供養してくれるのです。
彼はとても感謝してくれるはずですよ。」
「大家さん、ご迷惑をおかけします。 ありがとう。」
END