●お線香を使わない供養法。
今日は何を書こうかと、ニュースを見てみると、
あの大俳優・田村正和さんが亡くなったという。(77歳)

個人的に想うのは、はやりドラマ「古畑任三郎」ですね。
ちなみに余談ですが、
上の文章で、「個人的に想う」と書きましたが、
こういう亡くなった人の事を回想する時は、「個人的に思う」ではなく、
「個人的に想う」の想うを使います。回想の想と同じですね。
「古畑任三郎」は倒叙式というドラマの作り方をしていました。
「倒叙式」とは、簡単に言うと「刑事コロンボ」方式です。
つまり、普通刑事物のドラマと言えば、事件が起こり、
誰が犯人かを捜し出すというのがパターンですが、
「倒叙式」という「刑事コロンボ」方式は、
ストーリーの最初に、視聴者に事件の犯人を教えてしまう方法です。
だから、視聴者の興味は、誰が犯人か?を予想するのではなく、
「どうやって、犯人を捕まえるのか?」に興味を持たせるのです。
この「倒叙式」の一番の良い所は、
犯人に有名人を起用する事が出来るという点にあります。
誰が犯人か分からないドラマでは、有名人を出演させて、
最後にその有名人が犯人だった場合、次回も有名人を出すと、
視聴者に「ああ、きっとまた彼が犯人だ」とバレてしまいます。
しかし、最初に犯人を教える「倒叙式」では、思いっきり有名人を使えるという訳。
だから「古畑任三郎」では、イチローさんやSMAPさん・明石家さんまさんや
藤原竜也さんなどの有名人を起用する事が出来き、それが人気につながりました。
そんな大俳優・田村正和さんが亡くなりました。
きっと、テレビ界では、彼の追悼番組を放送する事になるでしょう。
テレビ業界では、亡くなった事で現在注目されている最中の放送で、
眠っている作品を通常よりも高視聴率で見てもらえる思惑で放送する訳ですが、
実際には、この行為は田村正和さんの供養につながります。
供養というと、お墓参りや仏壇での供養を思い浮かべるかと思います。
つまり、供養にはお線香は欠かせないのが常識ですが、
実は、故人の事を思い出してあげるという行為自体が、供養になるのです。
だから、テレビで田村正和さんの昔の作品を鑑賞し、
「ああ、田村正和さんは素敵な俳優だったんだね。」と思ったり、
話題にする事が、供養になるのです。
霊能者の方いわく、
亡くなった方は、自分の事を話題にしてくれる事を、とても好むといいます。
自分は忘れ去られていないという安心感が、成仏への道を加速させるそうです。
特に、自殺した人や、火事で亡くなった人、水死した人、
遠くの地で亡くなった人(山など)、死体が見つからない人などの場合、
コロナ禍などで、なかなか墓参りに行けない人など、
墓参りや仏壇での供養だけではなく、
時々、故人の思い出などを家族で話題にする事で、成仏しやくすくなります。
ちなみに、話題にする話は、それが事実なら、
なにも故人を持ち上げる話だけでなくても、笑える話や失敗話でも構いません。
私の場合、時々母や妹に、
「この家に住めるのも、お父さんのお蔭だよね。」とか、
「やっぱり大きいテレビはいいよね。お父さんが買ったんだよ。」とか
「お父さん、この歌好きだったよね。」と、時々話題にしています。
お線香を使う供養も良いですが、
形式ばっていつでもどこでも出来るという訳ではありませんし、
お線香も必要だし、火を使うので子供だけでは出来ない事もありますが、
ただ話題にするだけなら、子供にも出来ますし、なによりタダです。
しかも故人が喜んでくれるなら、素敵じゃありませんか?
最後に、
これは人間界だけじゃなく、ペット界にも言えます。
愛猫や愛犬が亡くなった時や、
後輩ニャンコや後輩ワンコがいるなら、
「ミケも、このおやつ好き? シロも好きだったのよ。」とか
「そう言えば、ミミもよくここに座って、私たちとテレビ見ていたよね。母さん。」
という様に、家族や後輩ペットに話してあげます。
すると、天国のニャンコやワンコは、
「ああ、
ママは、今もボクの事、思い出してくれてる。」と、
きっと喜んで安心して天国に行けるはずですよ。
END