●残酷な仕打ちと、天からのお迎え




世の中には、

どうして、あんな良い人に、

酷い事ばかり起きるのでしょうか?

 


どうして、あんなに良い事ばかりしている人に、

不幸な出来事が起きるのでしょうか?




という事が起きたりします。

 



そんな場面に直面すると、ああ、神も仏も無いのだろうか? 

 

と思う人もいるでしょう。








私も、アメリカに行くまでは、

 

そう思っていた一人です。










アメリカの霊能者の所に、二人の女性が相談にみえた事がありました。

しかも、そのどちらも相談の対象者では無いといいます。


診て欲しいのは、3日前に交通事故に遭って、

現在病院に入院している代表の女性だという。




彼女たちの話によると、3日前、その代表の女性は車に轢かれて入院しているが、

医者によると、轢かれた左腕は、酷い複雑骨折になっていて、

左腕を切断するしか方法が無いという。

しかも、彼女を轢いた犯人は逃げていていて行方知らずなのだ。(轢き逃げ


彼女たちは、盛んにこんな事を口走っていた。

「ああ、なんであんな良い人が、

こんな酷い目ばかりに遭っているのか。

 神も仏も無いわよね。」

聞くと、今までにも、

乳ガンで片方の乳房を失い、

卵巣がんで、卵巣、子宮がんで子宮を摘出。

胃がんで、半分胃を切除。

そして、今回の轢き逃げで、左腕を失ってしまったのである。


「なんで彼女ばかりが、酷い目に遭うのか、

 もしかしたら、なにか悪いものに取り憑かれているのか?」

入院している代表の身を案じて、独断で霊能者に診てもらうとやってきたのである。



はた目から見ても、

この入院している代表という女性は、部下達に愛されているんだな。と感じました。

何しろ、自腹を切ってでも、上司を心配して診てもらおうというのですから。

それに、彼女達が言う、

「ああ、なんであんな良い人が、こんな酷い目ばかりに遭っているのか。

 神も仏も無いわよね。」というフレーズも気になりました。


対象者である代表は、現在も入院中なので、

部下の女性たちは、代表の写真を霊能者の方に渡しました。



さっそく代表の女性の写真を手にして、霊視が始まりました。









やがて、霊能者から驚くべき言葉が出るのですが、




この時点で、霊能者が霊視した結果を予想できる人、


きっと貴方は、神様の様な心を持った人でしょう。


少し考えてみてから、先をお読みください。


































霊視が始まりました。



すると、眩い光が差し、

その光の中に沢山の犬や猫が現れたという。


大きな犬。小さな子猫。

片足を失った犬。 傷だらけの猫。

その後に、怪我した鹿もいる。

嫌われ者のカラスもやってきた。見ると片方が羽が傷ついている。

下の方を見ると、甲羅が割れたカメがいる。

普通、霊視をすると、人間の霊が出てくるのだが、

こんなに動物たちが出てきたのは初めてだったという。

動物たちは皆、感謝の眼差しで溢れてる。



やがて、霊能者の方が、口を開いた。

「随分沢山の動物たちを助けていますね。


「はい、代表は動物保護団体を立ち上げた人で、

 他にも貧しい人に配給を行ったり、孤児の支援をしています。」


「そうなんですね。」と納得ぎみの霊能者。


部下の女性達は、そんな霊能者の方に、


「先生、どうしてこんなに良い事をしている代表の様な人に、

 悪い事ばかり起きるのでしょうか?


 これはでは神も仏も無いじゃないですか?

 それとも何か悪いものでも憑いているんでしょうか?」





その質問を受けて、霊能者の方は、再び霊視に入りました。










そして、3分位経った時でした。

霊能者の方が、彼女たちに意外な事を言ったのです。



「彼女ね。つまり貴方方の代表ですが、

 寿命が過ぎているのね。


「寿命が過ぎている?って、

 えっ、どういう事ですか?」


「人には寿命というものがあるんだけど。

 例えば、寿命が50歳なら、50歳になると死ぬ。

 つまり、年齢が50歳になると、

 天からお迎えが来きます。

 しかし、彼女の場合、それが過ぎているんです。」


「えっ、ちょっと意味が分からないんですけど。」







「彼女の守護霊が言うの。

 50歳になった時、寿命が来たので、

 天から彼女のお迎えに来たそうなの。(死神)

 でも、神様がまだ彼女をこの世に残してあげたいと思し召しになったの。

 きっと助けられた動物たちが神様にお願いしたのかもしれないわね。

 かといって、お迎えに来たのに手ぶらで帰るわけにはいかないので、

 片方の乳房、卵巣、子宮、胃を死体の代わりに霊界に持っていったの。

 そして今回は左腕を、彼女の屍(しかばね)の代わりに持っていったというの。」



それは、にわかには信じられない言葉でした。




しかし、確かなことが1つだけあります。


それは、


彼女は、今も生きている」という事です。

何度もガンになり、

再発もし、

酷い交通事故にも巻きこまれたのに、


彼女は、まだ今も生きている」のです。






   


その後、無事退院した代表の女性は、

同僚の

「災難でしたね、

 どうかリハビリを兼ねて休暇を取ってください。」

という言葉に対して、こう言ったという。










「災難?

 何言っているの。

 私は、本当にラッキーだったわ。

 失ったのが、利き手じゃなかったのよ。

 さあ、明日からは、

 私も動物たちを助けに行くわよ。」


END