●足が痛くなる少年。
小学生3年生の息子さんを持つお母さんからの電話相談です。
ある日突然、息子さんが右足が痛いと言い出したと言います。
太もも辺りが痛いと言うので、彼女なりに見てみたそうですが、
特に腫れているとか、赤くなっているという訳では無く、
とりあえず医者につれていったそうです。
ところが、不思議な事に、医者に行くと右足の痛みが消え、
一応レントゲンも撮ったのですが、骨にも異常が無いといい、
結局痛み止めの薬だけもらって、原因は分かりませんでした。
しかし、家に帰って夕食を食べたあと辺りからまた右足の痛みがぶり返し、
息子さんはまた痛みを訴え始めたのです。
仕方がなので、翌日また違う医者に行くと、
また待合室で待っている間に、右足の痛みは消え、
前回と同じ様に、お医者さんは原因は分からず、
また違う痛み止めの薬がたまるだけだったと言います。
そして、家に帰って来ると、また夜痛み出すの繰り返し。
一応お母さんは、息子の右足を冷やしたり、温めたりしたのですが、
どの方法も息子の右足の痛みを取る事は出来なかったそうです。
そんな状態が2週間続いていると言います。
実は私も、この電話相談を頂いた時は、
まったく分かりませんでした。
なにより医者でも無い私ですから、畑違いの感もあります。
大学病院の門も叩いて分からなかったのであれば、私にもお手上げです。
しかし、余りにもお母さんが熱心だったので、
彼女にこう言いました。
「では、息子さんが家にいる日曜日に、また電話してきてください。」
やがて日曜日になると、
本当に彼女は電話して来ました。
そこで、息子さんに電話を代わってもらい、
私が気になっていた事を聞いてみました。
それは、
「ケイタ君が、突然右足が痛くなったのはいつか覚えてる?」
「はい。」
「何時頃から痛くなったの?」
「家に帰って来て、夕飯を食べてから。」
「あっそう。
じゃあ、その日、
何かしなかったか、心当たりないかな?」
「何か?」
「そう、何かやっちゃいけない事とか、
イタズラとかしなかった?」
「イタズラ?」
「そう、例えば、
ヘビがいたんで、石をぶつけたとか。
木を切ったとか」
そんなやり取りをしていると、
彼が思い出したのか、ちょっと言いにくそうに、
「そう言えば、その日、
お墓に石をぶつけて遊んだ事がありました。」と言う。
電話の向こうで、
「あんた、そんな事したの?」というお母さんの声。
どうやら、お墓の墓石に石をぶつけたと言います。
そして、その夜から右足が痛くなったと言うのです。
私は無関係には思えませんでした。
さて、貴方なら、どうアドバイスしますか?
少し考えてみてから、先をお読みください。
私は、お墓の墓石に石をぶつけた。事が原因かもしれないと思いました。
そこで、彼女と長男さん(息子さん)とで、
翌日、朝一番に、そのお墓に行き、
息子さんが石をぶつけた可能性があるという2つの墓石に謝り、
「どうもすみませんでした、お墓を掃除させてください。」とお願いしてから墓に入る。
ここ大事!と注意しておきました。
いきりなり掃除し始めると、またイタズラし始めたかと思う霊もいるので。
それから、2つの墓石を丁寧に洗い、草むしりをし、
お花を供え、お線香を焚き、手を合わせる様にアドバイスしました。
すると、段々と痛みはやわらいでいき、
やがて息子さんの右足は痛くなくなったと言います。
END