●家族の内、申年ばかりが病気になる怪奇現象。
以前、家相を診断する為に、
ご自宅にうかがった時の話です。
そこは練馬区のやや大きな通りに面した南向きの２階建ての家で、
庭もとても広く、一見してお金持ちの家という感じでした。
庭には小さな池と沢山の盆栽があり、
盆栽はお祖父さんの趣味だと言います。
私は門から入ると、まずざっと庭を見て、
さっそく家の中を拝見しました。
見た目通り、大豪邸です。
９部屋と大きなリビングがありましたから、
９ＬＤＫって言うのでしょうか？
ただ、悪い所は何もありませんでした。
聞くと、お祖父さんがこの家を建てた時に、
風水師に相談したという事です。
「なら、わざわざ私に診てもらう必要は無いんじゃなですか？」とも思いましたが、
そこはグッと我慢。
お金にもなるし、風水師にも見落としはあるかもしれません。
でも、３０分ほど見て回っても、特に悪いという部分はありませんでした。
やがて、１１時になった時、
「先生、お茶でもどうですか？」と、お誘いいだきました。
本来、出張先では何ももらわないのが私の主義だったのですが、
この時ばかりは、豪邸だったからか、なんか興味があり、
「ありがとうございます。」と言ってお言葉に甘えました。
お茶と言われながら、出てきたのは、
紅茶とケーキでした。
ケーキを食べながら、
「家の中は問題なさそうですね。」と言ったのですが、
それを聞いて、相談者の奥さんは、
特に喜ぶ様子も無く、むしろガッカリしている感じでした。
そこで、
「何かお悩みな事でもあるんですか？」と聞くと、
「実は・・・・」と、
彼女は、世にも不思議な事を相談してきたのです。
それは、
「実は、
うちには祖父母を含めて、８人が暮らしているのですが、
その内、不思議な事に、
なぜか申年（さるどし）の人だけが、
いつも病気ばかりするんです。
祖母、私、長女だけが、怪我したり病気になったり寝込んだりと。」
それで、先日長女が流行り病になった時、病室でポツリと、
「ねえ、お母さん、
うちって、申年（さるどし）の人ばかり病気になるよね。
なんか呪われてない？」って言ったんです。
そこで今回お願いする事したんです。と言う。
私はそれを紅茶をすすりながら聞いて、心の中で、
「申年の人ばかり病気になる？
聞いた事ねーなー。」と思いました。
ただ、休憩を終えて、庭を見ている時も、
ずっと奥さんから言われてた事が耳に残っていました。
でも庭も特に問題は無さそうだったのです。
私も、ちょっと無いもないでした。でお金をもらうのも気が引けたのですが、
無いものは無いのですから仕方がありません。
ただ、最後に奥さんが、
「屋上も見ますか？」と言ってきたので、
「えっ、屋上もあるんですか？
診ます。診ます。」と言って屋上に上がっていきました。
屋上は家全体の約３分の１位がコンクリートで出来ていて、
物干しが出来る様になっていました。
「ああ、だから庭に干せる場所が無かったのか」と納得。
なにしろ、こんな豪邸に入るの初めてだったので。
しかし、私は、この屋上で、
申年の人ばかり病気になる原因を見つけてしまったのです。
「良い景色ですね。」としばらく屋上からの景色を見ていた時でした。
ふと、塀の上に、置物が置いてあるのに気が付いたのです。
それは全部で３体あり、
３体とも猿の置物でした。
高さ１０ｃｍ位あったでしょうか？
奥さんに聞くと、もう１０年以上も前に、
日光のお土産にと買ったものだと言います。
近寄ってよく見ると、１０年の歳月もせいもあり、
風雨や鳥のフンなどで、かなり痛んでいました。
私は奥さんに言いました。
「不思議だと思われるかもしれませんが、
実は中国の占いでは、こんな云われがあるんですよ。
自分の干支と同じ動物の置物を屋外に置くな。
置いて、もし傷つくと、
家族の内、その干支と同じ人が病気になったり、
怪我をする。と。」
下は、バンダイから発売されている干支の動物のフィギュアですが、
自分と同じ干支の動物の置物やぬいぐるみは、
屋外やお墓が見える窓際には置かない方がいいです。
戌年（いぬ）の人は、屋外に犬の置物やぬいぐるみは置かない方がいいし、
羊年（ひつじ）の人は、屋外に羊の置物やぬいぐるは置かない方がいい。
ちなみに、上の干支には含まれていませんが、
豚（ぶた）と猫（ねこ）の置物も注意が必要です。
なぜなら、
日本では、イノシシですが、中国ではイノシシの代わりに豚なので、
イノシシ年の人が病気になったりします。
同様に、猫の場合、
兎（ウサギ）年生まれの人が病気になったりします。
理由は、下に書いた事があるので割愛します。
●猫年生まれ（ねこどし・うまれ）https://ameblo.jp/hirosu/entry-12630703246.html
また、ミッキーマウスはネズミ。グーフィーは犬ですので注意してください。可愛いけど。
その後、
奥さんはすぐに猿の置物を撤去したのは言うまでもありません。
すると、娘さんは翌日具合が良くなって退院されたそうです。
ＥＮＤ