●夫の悪霊に付きまとわれる女性。
ある時、霊能者の所に、
一人のヒスパニックの女性が相談に来た事があります。
ところで、皆さんは、ヒスパニックって、何だと思いますか?
映画などで、よく聞く言葉ですよね。
分かりますか?
少し考えてみてから、先をお読みください。
アメリカでの場合ですが、
私も留学したての頃は、ヒスパニックと聞いて、なんだかわからなく、
ルームメイトに聞いて初めて分かった次第です。
ヒスパニックとは、大きく言うと、スペイン系の人、
もっと広く言うと、スペイン語を話す人となります。
国で言うと、
アメリカで、あいつはヒスパニックだ。と言えば、
60%がメキシコ人か、メキシコから移住してきた人で、
残りがプエルトリコやキューバからの移民でしょう。
メキシコは、独立するまでの約300年間、スペインの植民地だったので、
今でも公用語がスペイン語なのです。
ちなみに、多分、多くの人はアメリカで多い人種は、
①白人②黒人だと思っているでしょうが、
実際は、2011年頃から、ヒスパニックが黒人を抜き、
①白人②ヒスパニック③黒人④アジア系となっています。
つまり、アメリカでヒスパニックと言えば、6割方メキシコ系の人だと言う事。
今回のアメリカ大統領選選挙。
トランプ大統領が、メキシコとの国境に壁を作り始めたというのも、
人口第二位のヒスパニックの人々を怒らせ、負けた敗因の一つでした。
だいぶ話が逸れてしまったので、元に戻します。
ある時、霊能者の所に、
一人のヒスパニックの女性が相談に来た事があります。
生前、彼女や子供達に暴力をふるっていたご主人は、
もう1年前に突然の交通事故で亡くなったという事ですが、
今でも、彼女の前に現れ、つきまとっていると言うのです。
彼が生きている時は、いくら暴力を振るわれても、
報復が怖くて、どんなに殴られても子供の為に耐えていたそうです。
そして、彼が交通事故で亡くなると、
やっと幸せになれると、子供達と抱き合って喜んだほどでした。
ところが、簡単な葬式を終え、しばらく経った時から、
家で不思議な事が起こり始めたといいます。
例えば、元夫が買った絵が突然落ちたり、元夫が愛用していた椅子が倒れたりと、
元夫関係の物に関する事ばかり。
幼い娘にいたっては、お父さんの声が聞こえたと言う始末。
最近では、彼女自身も元夫の気配を感じて、鳥肌が立つ事があるという。
本当なら、どこかに引っ越したい所だが、
2人の子供を育てるシンママにはその余裕は無いという。
暴力夫が亡くなった今でも、ずっと私と子供に付きまとっていると思うと、
相手が霊だけに、もうどこに逃げても無駄で、
これからも一生、彼から逃れられないと思うと、
半分ノイローゼになっていると彼女はいいます。
友人に相談すると、霊能者を紹介され、ここに来たという。
さっそく霊能者による霊視が始まりました。
すると、
彼女が言う通り、元夫の霊が側にいたといいます。
それを聞くと、彼女は両手で口を塞ぎ、思わず叫びそうになりました。
やっぱり、いたんだ。
しかし、
それから1・2分した時、
霊能者の方は、彼女に、意外な事を言ったのです。
「確かに、貴方の近くに元ご主人がいます。
でもね、
それは、貴方に付きまとって、生前の様に迷惑をかけたいとか、
困らせてやろうという訳では無いの。
その逆で、
生前、貴方に暴力を振るって、申し訳なかったと、
謝りに来ているの。許して欲しいって。」
その後、霊能者のアドバイスで、
彼女は、何か霊現象らしき事が起きると、
「もう分かったから、許してあげるから、早く成仏してね。」と言った。
すると、段々と霊現象は彼女の前から無くなっていったという。
こういう例は、形は違いますが、よくあります。
つまり、人は亡くなると、生前した悪い事を悔い改める。という事。
よくある相談で、
「父は生前、私の事をまったく可愛がってくれませんでした。
だから、亡き父にお願いしても無駄だと思います。」
そんな時、霊能者はこう答えていました。
「そんな事ないのよ。
生前、可愛がってあげれなかった事。
亡くなってから反省しているものなの。
だから、むしろ、その分も貴方を応援しようと頑張ってくれるものなのよ。
墓参りしてあげて、お願いしてみたら。
父さん、助けて。って」
END