●母親の宝石。
私がまだ東京に居た頃の電話相談です。
ある時、レストランを数店舗経営している方の社長夫人が亡くなりました。
ガンで亡くなられたという事ですが、
生前社長夫人の唯一の楽しみは、
自分の宝石を眺めて楽しむ事だったといいます。
だから、病院にどうしても入院しなければならなかった時も、
個室に頑丈な金庫を持ち込み、宝石も病院に持ってきていて、
毎日眺めてから寝ていたと聞きます。
宝石は、全部で4つあり、総額は勿論億を超えていたといいます。
そんな社長夫人が亡くなりました。
最後の最後まで自分の宝石の事を気にしていたそうです。
通常、亡くなった人が大好きだった物や、手放したくない物は、
死体と一緒に棺に入れて燃やしてあげるのが良いのですが、
さすがに、4つの指輪は総額億を超えるお宝ですし、燃えない物ですから、
遺族は宝石類を棺に入れて燃やす事はありませんでした。
社長夫人の遺産は宝石類だけでした。
宝石が唯一の財産で、貯金はほとんど無く、
他に余りお金をかける事は無かった様です。
さて、そんな社長夫人の遺産相続ですが、
宝石を売る事も考えたそうですが、時期的に買った時よりもだいぶ安くなっていたのと、
母親が溺愛していた宝石なので、すぐに売っぱらってしまうのは、どうかという事になり、
結局遺族の話し合いで、こうなりました。
長女が一番最初に、4つの宝石の中から1つ取り、
次女が次に、4つの宝石の中から1つ取り、
長男の嫁さんが、4つの宝石の中から1つ取り、
残りの宝石は、父親宅に残すという事に。つまり父親が相続する。
こうして亡き母親の4つ宝石は、相続でバラバラになりました。
普通は、これで一件落着です。
しかし、事態はあらぬ方向に進みます。
母親が亡くなってしばらくしてから、長女と次女が、
同じような夢を見たのです。
それは、母親が夢に出てきて、自分の宝石を眺めている夢だったといいます。
しかし、その夢を見た直後、
二人はそれぞれ怪我したり病気になったのです。
姉は右手を負傷し、次女は椎間板ヘルニアで入院。
そしてその後、母親の宝石を相続した長男の嫁までも交通事故にあったのです。
残りの宝石を相続した父親はどうかと言うと、
やはり母親の死後、レストラン事業が芳しく無いと言います。
もしかして、これは母親の宝石を取った呪いなのではないかと、
次女さんから電話相談がありました。
私は、今までの色々な事情を聞いて、
亡き母親の呪いとまではいかなりまでも、
亡き母親の無念の仕業の可能性は十分あり得ると思いました。
そこで、まず私が彼女のアドバイスしたのは、
とりあえず、相続した4つ宝石を戻し、
綺麗な小箱に入れ、
母親の位牌がある仏壇の前に置き、
亡き母親に向かって、
「お母さん、宝石を借りてしまってどうもすみません。
どうかまた自由に眺めてくださいね。」と言ってあげる事でした。
ちなみに、もう一生宝石はこのまま母親の仏前に放置したままかと言うと、
違います。
亡くなった人が、遺族や宝石を取った人に霊障を起こすのは、
大抵が亡くなって1年以内です。
人は亡くなると、段々と物欲も無くなっていきます。
だから、1年も過ぎて行くと、物欲が無くなり、
宝石が遺産相続で他の人に渡っても気にならなくなるのです。
だから、次女さんにも、
1年間仏前に供えたら、また相続としてもらってもいいですよ。と言いました。
最後に、
こういう事態にならない様には出来なかったかという問題ですが、
実は、やはり、4つの宝石は、
母親の遺体と一緒に棺に入れるべきだったのです。
しかし、億超えというお宝です。
遺族もちゅうちょするのは、当然の事だったでしょう。
では、どうしたら、良かったのでしょうか?
ここで問題です。
遺族はどうすれば、正解だったと思いますか?
少し考えてから、先をお読みください。
私が次女さんに言ったのは、
やはり、4つの宝石は、母親の遺体と一緒に棺に入れるべきだったという事。
亡くなった人が、生前一番大事にしていた物は、かならず棺に入れて燃やしてあげる。
これが原則です。
では、億越えの宝石は、もったいないじゃないか?という問題ですが、
それは、さすがにもったいので、遺族が相続していいのです。
ただし、
棺には、生前母親が一番大切にしていた4つの宝石の
写真を綺麗に撮ってあげて、棺にその写真を入れてあげるのです。
生前車が好きだった人には、その車の写真を棺に。
ペットが大好きだった人には、そのペットの写真を棺に入れてあげる。
そうです。
写真でいいのです。
何も無く遺体だけ燃やしてしまうのでなく、
大事だった物は、写真として、持たしてあげる。
そうすれが、大抵の霊障はこれで防げるはずです。
どうか覚えておいてくださいね。
END