●ご先祖に好かれて幸運を得るコツ。
「ご先祖に好かれるコツ」って何だと思われますか?
と聞くと、
きっと、こんな答えが返ってくるかと思います。
「よく先祖供養をしている人」
「よく先祖の墓参りをしている人」
間違っていません。
大切な事です。
でも、待ってください。
そうなると、実家にいる人だけが有利ですよね。
先祖の仏壇もあるし、先祖のお墓の近くだし。
実家から独立して家庭を持った次男や、
実家から上京して、東京で家庭を持っている人など、
実家には正月やお盆くらいにしか帰れないので、
どうしても実家にいる人より不利という事になりますよね。
それに、東京に出て来た人の方が、
羽振りがよくて幸せになっている事さえあります。
確かに、よく先祖供養をして、よく先祖の墓参りをする事は、
「ご先祖に好かれるコツ」ではあります。
でも、「ご先祖に好かれて幸運を得るコツ」では無いのです。
「好かれる」と「好かれて幸運を得る」の間にはちょっとだけコツがあるのです。
と言うのは、
先祖供養をすると良いのは、当然ですが、
先祖って、誰ですか?
先祖供養って、誰にしていますか?
そう聞くと、多くの人は、こう答えるでしょう。
「亡くなったご先祖様、全員。」
そうですよね。 そうくるでしょうね。
つまり、亡くなったご先祖が50人いるなら、
50人全員の供養をするという事ですよね。
とても立派な事です。 きっとご先祖に好かれるでしょう。
でも、
ご先祖に好かれるけど、好かれて幸運を得るまでにはいかないかもしれません。
なぜなら、50人全員の供養をしているんですよね。
こう考えてみて下さい。
貴方は、今、家族50人で暮らしているとします。
貴方はその中で、高校3年生です。
50人家族ですから、食べるのも一苦労です。
そんな時、学校の先生が、毎月2万円を家族に寄付してくれて、
なんとか50人が不自由なく食べれる様になりました。
きっと、貴方は学校の先生に感謝するでしょう。
でも、
恩返しまではしないかもしれません。
なにしろ、恩返しするとしたら、それは親の役目だし、
貴方以外の他の49人の誰かがするかもしれません。
それよりも大学に進学して大変な時期で、いずれ先生の事も忘れてしまうでしょう。
しかし、もし、
学校の先生が、毎月2万円を家族にはではなく、
貴方にあげたらどうでしょう。
貴方が東京の大学に行けるように、暮らせる様にと、
家族には出来ない毎月2万円の仕送りをしてくれたとしたら。
きっと、貴方は、大学に行っていても先生の事は忘れない。
いつかきっと恩返ししようと思うでしょう。
なにしろ、恩返し出来るのは、貴方しかいないのです。
つまり、
「ご先祖に好かれて幸運を得るコツ」とは、
誰か特定のご先祖をピンポイントで、敬い供養する事です。
例えば、貴方が歌手であれば、
ご先祖で、歌手だった人や、歌手を志していた人や、
音楽の道に進んでいた人などを見つけて、その人を特に供養し敬う事です。
ご先祖の事はよく分からないけど、
亡くなった父親は大好きだったなら、
亡き父親をピンポイントで、敬い供養する。
それはご先祖全員供養するよりも、幸運を得る事があります。
もちろん、一番良いのは、ご先祖供養もして、
それとは別に、ピンポイントで亡くなった父親を敬い供養する。のがベストです。
そして、もう1つ。
「ご先祖に好かれて幸運を得るコツ」があります。
それは、ピンポイントで、敬い供養する人が、
何を一番誇りに思っていたかを知る事です。
例えば、亡き父親が野球選手で、野球を誇りに思っていたなら、
自分の部屋に、野球をしている父親の写真を貼るとか、
父親が使っていたヘルメットやユニホームを飾るとか、
亡き父親が誇りに思っていた事を、飾る事で認めてあげる事です。
例えば、ピンポイントで、敬い供養する人が、
亡きお祖母ちゃんなら、
お祖母ちゃんが生前、人形作りが趣味で誇りを持っていたなら、
実家からお祖母ちゃんが作った人形を1つ貰ってきて、家に飾ってあげるとか。
最後に、こんな例を。
実家が代々そば屋さんをやっていた方がいます。
子供も男の子が3人生まれ、これで跡継ぎも安泰だと思われました。
長男と次男は、早くから店を手伝っていましたが、
3男は中学生の頃から、東京に行きたいと言い出していて、
店を手伝う事はしませんでした。
その為か、父親は3男にはやや冷たかったといいます。
しかしその後、男兄弟が3人いたのに、誰も家業のそば屋を継ごうとせず、
3人とも、そば作りより会社員の方が良いと、3人とも会社員になりました。
結局、そのそば屋は、父親の代で止まり、
10年前、その父親の死とともに、閉店となりました。
それから12年後、
3男だけが、東京で大成功し3店舗を展開する社長となっていました。
実は、3男さんは、早くからそば屋に見切りをつけて東京進出を決意していましたが、
それはソバが嫌いだった訳では無く、
実家は当然、長男か次男が継ぐものだと飽きらめていたからで、
実際は、父親のソバ作りを尊敬していたそうです。
だから、たまに実家に帰省した時など、
母親と祖母に、父親が使っていた道具を使って、
ソバを作ってあげているといいます。
私はその話を聞いて、
■父親が誇りに思っていたソバの道具を使ってあげてソバを作ってあげてる。
ソバ屋を継がなかったけど、それはピンポイントで、敬い供養している行為だと思いました。
■また、生前、父親は3男にはやや冷たかったといいます。が、
それなのに、今は兄弟の中で、一番自分の事を尊敬してくれている。
こういう場合、生前優しく出来なかった分も、守ってあげようと思う気持ちが沸き、
よけい3男を良い方向へと導いてくれる事が多いのです。
「生前は、お前の気持ちも分からず、
冷たくしてしまってゴメン。
これからは、その分もうんと応援するからな。」
END