●新型コロナウイルスで亡くなった人の葬儀。

 

 


今日のニュースで、新潟の20代の夫婦が新型コロナウイルスに感染した。

 

 

感染した場所は分かっている。

 

 

夫婦は3月下旬、お葬式に参加したのだ。

 

 

この葬式では他にも60代の女性も新型コロナウイルスに感染している。

 

 

新潟県は53人と、東京や関西に比べて、まだ新型コロナウイルスの患者は多く無い。

 

 

だからきっと油断して、お葬式に参加してしまったのだろう。

 

 

 

 

 

こういうニュースを聞くと、ますます葬式には行きたくなくなりますね。

 

 


では、

 

新型コロナウイルスで亡くなった方の葬式は現在どうなっているのだろう。

 

 

■まず、多くのコロナ患者は亡くなる時は病院である事が多いだろう。

 

そうなると、医師が死亡診断書を書く。

 

これが無いと、火葬も出来ない。

 

 

■次に、普通なら、霊安室で遺体とのお別れという運びだが、

 

新型コロナでの死の場合、遺体はすぐ非透明な遺体袋に入れられ、密封され消毒され、

 

その後に棺桶に入れられ、更に消毒され棺は目張りされる。と聞いている。

 

遺体袋は、こんな感じだろう。

 


普通なら、棺には窓が開いていて、

 

窓を開けると、亡くなった人の顔が見れて、お別れ出来るのですが、

 

新型コロナウイルスの患者の場合、棺に窓があると、

 

どうしても窓の部分に隙間が出来てしまうという事で、

 

新型コロナウイルス患者の棺は、窓が無い物が採用されるとの事です。

 

 

■もうこの時点で、棺が目張りされてしまっていまし、窓も無い棺ですから、

 

本来葬式前に行われる死に化粧もしてあげられません。

 

 


■次にすぐに葬儀社を決めないといけない。

 

大抵は病院にお任せという方が多いのかもしれないが、一応そこで値段を聞いた方がいい。

 

聞かないと、高い値段だったと後で後悔する事がある。

 

 

■そして、遺体は遺体安置所か、火葬場へ送られるのだが、

 

新型コロナの関係で、普通なら座って一緒に行けるはず運搬車には、

 

ご家族は同乗出来ない。

 

 

■新型コロナでの死の場合、24時間以内に火葬する事が許されている。

 

ただ、火葬場は友引の場合、やっていないのその場合は自動的に翌日となる

 

 

 


ところで皆さん、なぜ火葬場は、友引はやっていないと思いますか?

 

 

 

これは読んで字のごとく、

 

 

死んだ人が、葬式に参列した友人を引き寄せてしまうのを恐れたからです。

 

 

 


私に言われると、そういった事は無いと思いますが、

 

年配の人はそう信じている人も多いので、あえて反対はしていません。

 

 

本来、友引の日は正午(昼時)以外は吉なので、良い日ですし、

 

昔は友引ではなく、共引と言ったので、友人を引き寄せるという印象は、

 

友引になって、漢字からそう印象をもってしまったのでしょう。

 

 

 

 

 

■さて、火葬の日取りが決まると、

 

普通なら、親戚友人に知らせて葬儀場や火葬場に来てもらうのですが、

 

新型コロナウイルスでの死亡の場合、

 

場場での死体とのお別れが出来ません。

 

なにしろ、棺を空けても、下の様な遺体袋しか見れません。

 

 

なので、棺はもう釘などで密閉されています。

 

つまり、普通なら出来る、棺の中にお花も入れる事ができませんし、

 

手紙や写真を入れようと思っても、入れられないのです。

 


■なので、葬儀社は、今までの常識とは逆の順序を提案する所が多いといいます。

 

逆の順序とは、

 

①まずご遺体を火葬にする。

 

②家族がその遺骨をもらい、

 

③その状態での葬儀と告別式を行う。

 


ただ、そうしても問題はありますよね。

 

なにしろ、人が集まると危険な現在ですから、葬儀と告別式を行っても、

 

人を気軽に呼べないという問題です。

 

 

■斎場では、火葬が終わった後の部屋や、

 

遺族の待合室などを徹底的に消毒して、終わりになります。

 

なんか、新型コロナウイルスで亡くなった人だけではなく、

 

私達が居た所も徹底的に消毒されるといのが、悲しいですよね。

 

 

 

 

 


日本では、医療崩壊の事しか心配していませんが、

 

 

イタリアなどのヨーロッパやアメリカでは、すでに医療崩壊の次の、

 

 

葬儀崩壊が起こっています。

 

 

葬儀事業者の人手不足で、寝る暇も無い忙しさ。

 

 

それに加えて、葬儀者も新型コロナに感染して死ぬ事態。

 

 

葬儀場は遺体で溢れて、もう死体の置き場所が無くなり、

 

 

現在アメリカでは、大量の冷凍車が動員されて、冷凍車の中に遺体を保管。

 

 

火葬場も大混雑の為、ニューヨークは異例の夜火葬を許可したが、

 

 

順番待ちで、いつ火葬になるか分からない。

 

 

酷い場合だと、棺や収納袋の数が無く、死体がベッドの上のままという状態も。

 

 

日本の死者は200人ですが、欧米では1日で1000人亡くなったりしていますので、

 

 

葬儀崩壊が起こるのは当然の結果と言えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、東京の方から、こんな電話相談があったので、

 

 

それを紹介して終わりに致しましょう。

 

 

 

 

 

 


「先日、祖父が新型コロナウイルスで亡くなりました。

 

 お見舞いに行きたかったのですが、行けず、

 

 火葬場へも、本家の人が代表で一人行っただけでした。

 

 優しかった祖父は、1人寂しく旅立っていったのでしょうか?

 

 私に出来る事は、ホントに何も無かったのでしょうか?」

 

 

 

 

 

さて、貴方がそんな相談をされたら、

 

なんと言ってあげますか?

 

 

 

少し考えてみてから、続きをお読みください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が彼女に言ったのは、

 


「大丈夫ですよ。

 

 生前優しかったお祖父さんですもの。

 

 きっと、沢山の先に亡くなったお父さんやお母さんが迎えに来てくれていますよ。

 

 そして、大切に、大切に、

 

 お祖父さんを迎えてあげて、一緒に手をつないで天国に行ったはずですよ。

 

 お祖父さん、けっして一人ぼっちじゃ無かったと思いますよ。」

 

 

 

 

「私に出来る事、何かありましたか?」

 

 

 

「そうですね。

 

 もし、お祖父ちゃんの知り合いや家族で、

 

 先に亡くなった人が分かれば、(両親に聞いて)

 

 その先に亡くなった人にお願いしましょう。

 

 例えば、ひいお祖父ちゃんや、ひいお祖母ちゃん、○○伯父さんや○○伯母さん、

 

 お祖父ちゃんの友人の○○さん。などに、

 

 


 今、大好きなお祖父ちゃんが亡くなりました。

 

 私はお見舞いもお葬式も、火葬場へも行けません。

 

 どうかお祖父ちゃんが独り寂しく旅立たない様に、

 

 お迎えに行ってあげて下さいね。」

 

 

 

 今までありがとう、お祖父ちゃん。

 

END