●新型コロナウイルスの死の恐怖で、いち占い師が思う事。
今日は何を書こうかと、ニュースを見ると、
どのチャンネンも、新型コロナウイルスの死の恐怖で一杯です。
死者は490名になり、感染者は2万4千人。
日本ではクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の一人の香港の感染者から
3706人乗員乗客が下船出来ずに、今も船の中で缶詰になっている。
その内わずか31人を検査した所、日本人3人を含む10人の感染が確認されたので、
この後、どのくらいの乗客が感染しているのか分からない状態だ。
なお、この香港の感染者は、鹿児島に寄港した時にバス観光に出かけており、
またこの香港の人を含めた乗客2679人は、沖縄県の那覇港に寄港した時、
沖縄県内の市街地で観光していて、それも問題になっている。
新型コロナウイルスは、まだつい最近の出来事なので、私は関わっていないが、
今回の病気と似ている病気に、かつてSARS(サーズ)というものがあった。
感染した患者の8096人の内、774人が死ぬという恐ろしい肺炎だった。
つまり、感染すると約10人の内、1人が死んでしまうという悪魔のような病気だ。
実は、私はそのSARSに少しだけ関わりがあったのだ。
香港の男性で、日本に商談に来ていた人が助けて欲しいと電話してきたのである。
当時は、SARSが恐ろしい病気だったが、まだ今の様に渡航や来日に規制が無かった。
私もSARSは恐い。
ニュースで香港でもかなりの死者が出ていた事は知っていた。
私の父と母は、危ないから会うなと止めた。
普通なら、こんな大したお金にもならない危険を負う必要は無い。
断って当然だった。
しかし、私は会う事にした。
理由は2つあった。
まず彼は、以前から4回ほど香港から電話相談してくれていた常連だった事。
そして、もう1つは今現在、宿が見つからないで困っていると言う。
ホテルは他のお客の手前、香港からのお客に対して「満室」という理由で、
受け入れるのを躊躇していたのである。
だから、私が予約の電話をして、空いていると言われても、
実際に泊まるのが、外人で香港からのお客と言うと、
途端に、「すみません、満室でした。」と言われてしまうのである。
私達は千葉駅で会う約束をした。
最悪、自宅に泊めてあげる事になるかもしれないとも覚悟していた。
当時、成田空港では、熱センサ装置で搭乗客が発熱していないかはチェックしていた。
だから、最低来日した今日はSARSでは無い確率の方が高かった。
私達は千葉にある小さな旅館を回った。
案の定、最初に尋ねた旅館では、空いているのに香港と言っただけで断られてしまった。
かといて、香港からというのを隠して泊まらせる手はとりたくなかった。
そこで私達は、話し合ってある作戦をとった。
それは断れる前に、交渉したのだ。
風呂は入らない。食事もいらない。
彼は成田空港の熱センサもパスしていて、念の為にいつもマスクもします。
私も交渉中、マスクをしないで、安全をアピールした。
3日間の素泊まりでいいんです。と頼み込んだ。
そして、どこにも泊まれず、困っていると泣きついた。
結果、素泊まりで一泊6000円で話がついた。
しかし、本当の問題は、ここからだったのだ。
彼の助けて欲しいという相談は、半端なものでは無かった。
なんと!!、
実家で暮らしている母親がSARSになり、入院しているというのだ!!!
母親がSARSだと聞き、一瞬めまいがした。
「やばい!!」
しかし、実際は、一緒に暮らしていないので、彼は大丈夫だと分かったが、
一応外していたマスクを、こっそりしなおした。
お母さんは、現在病院の大部屋にいて、
一緒にいる部屋の人も次々に死んでいるらしい。
10人の内、1人が死んでしまうという悪魔のような病気だ。
彼のお母さんは、毎日死ぬ恐怖で泣いているという。
面会謝絶だが、看護婦に頼べば、手紙は渡してくれるらしい。
そんな状況で、
「なんとか母を助ける方法はないか」と彼は相談してきたのである。
ちょっと待て!
世界中が大騒ぎになっているSARSで、
助ける方法を指摘出たら、ノーベル賞ものだ。
ましてや、医者でも無い私が、特効薬をあげるなど出来ない。
かと言って、常連客を見捨てる訳にもいかない。
私は目をつぶって考えた。
彼のお母さんの身になって考えてみた。
そして、彼にある意外なアドバイスをしたのである。
この方法が功を奏したのかどうかは分からないが、
彼のお母さんは、10人に一人が死ぬという恐怖から助かった。
私が彼に託した意外なアドバイスとは、どんなものだと思いますか?
少し考えてみてから、先をお読みください。
私が彼にアドバイスしたのは、2つだった。
■まず1つは、亡くなったお祖母さん(お母さんのお母さん)の写真を、
病院の枕の下に置いて寝る事。
そして、ご先祖様と守護霊にお願いする事。
彼にもしてもらった。(墓参りも)
しかし、これは私がいつも言っている事で、
今回の意外なアドバイスでは無い。
意外なアドバイスとは、
■感謝する事である。
彼には、こう言った。
「お母さんは、毎日死の恐怖で怖いでしょうが、
怖がらず、死ぬ運命なら怖がっても死ぬ時は死ぬ、助かる時はどんな時も助かる。
と気楽な気持ちで、運命を神様にゆだねてみてください。
そして、毎日、3つ以上、何かに感謝してください。
看護婦さんありがとう。でもいいし、
薬が効いてありがとう。でもいいし、
太陽がさしてくれてありがとう。でもいいし、
今日一日、生かしてくれてありがとう。でもいいです。
とにかく、毎日3つ以上感謝してください。」
後日、聞いたところでは、
お母さんの病室では、次々に亡くなっていったという。
多くの患者は、泣きわめき、暴れ、
看護婦に対しても、なんでもっと早く来ないんだ。
最後なんだから、もっと美味しい料理を出せと言ったり、
こんなクスリ効くのか!、どんどん亡くなっているじゃないか!!
と文句を言っていたという。
そんな中で、彼のお母さんだけは違った。
泣くのを止め、運命を神様に託した。
そして、毎日3つ以上の感謝の言葉を言った。
「看護婦さん、大変ですね。いつもありがとうね。」
「ああ、クスリを貰えるのですね。いい薬をありがとう。」
「いい骨休みが出来ました。神様ありがとうございます。」
「今日も生かしてくれるのですね。本当にありがとう。」
隣の男性は、こんな病気になって感謝するなんて、お前はバカだと言った。
しかし、その彼はほどなくして亡くなったという。
もし、貴方も重い病気になって入院したり、
なにか大きな困難にぶつかって悩んだ時、
あえて、その状況に感謝してみませんか?
感謝する事が、負のエネルギーを減らし、良い事を引き寄せるのです。
どんなに良い薬も、
文句を言いながら、けなして飲むよりも、
感謝して飲む方が、良い結果を引き出す事があります。
一日、たった3錠の感謝の「ありがとう」が、
きっと貴方のもとに、良い事を引き寄せてくれる事でしょう。
今日も読んで頂き、「ありがとう。」
END