●一家の父親だけを襲う首の痛み。
これはアメリカでのお話ですが、
私がまだシアトルに留学する前の話です。
霊能者の所に、
父親だけがなぜか首が痛くなるという相談が舞い込んだ事があったそうです。
その父親は、首に激痛があるものの、現在頑張って仕事に行っているといい、
奥さん一人で相談に見えました。
彼女は夫と長男長女の4人家族で、
御主人の仕事の都合で約半年前にワシントン州に引っ越してきて家族でした。
ところが、引っ越して来て1週間後位から、
御主人の首が痛くなったといいます。
最初は引っ越しで、重い物などを持った影響からかと思っていたそうですが、
重い物を持ったのは、長男や奥さんも同じで、
昼間会社に行く夫と比べると、むしろ奥さんの方が長い時間後片付けをしているのですが、
奥さんや他の家族には、まったく首の痛みは無いといいます。
それから1週間経っても、夫の首の痛みは取れず、むしろ悪化したといいます。
そこで医者に行って、レントゲンなどを撮って調べたのですが、
特に異常は見つからず、湿布と塗り薬をもらっただけだったそうです。
しかし、どんなに湿布や薬を塗っても、夫の首の痛みは治まりませんでした。
それでもご主人が、頑張って仕事に行くのは、
引っ越して来たばかりで、早く仕事場に慣れたいというのもありましたが、
夫いわく、家に居る時よりも、仕事場に居る方が痛みが少ないからだそうです。
そんな生活が約半年続きました。
ところが先週、驚くべきことが分かり、霊能者に相談に来たのでした。
それは長女の学校の事で近所の方々と集まって話す機会があった時です。
奥さんが、引っ越してから夫が首が痛いと言っている事をなにげなく話すと、
近所の方の一人が、こんな事を言ったのです。
「あら、偶然ね。
前に貴方の家に住んでいた方も、御主人が首に激痛が走るって言って、
引っ越して行ったのよ。」
そうなのである。
前に住んでいた家族も、御主人の首が痛くなっていたのである。
これは偶然なのか、それとも何かこの家に関係しているのか?
不安になった奥さんは、霊能者の所に相談に来たという訳です。
さっそく霊視が始まりました。
すると、霊能者の方が、
「貴方の家に、昔住んでいた男の人が、
首を怪我して亡くなっていますね。
多分、それがご主人の首の痛みに関係していると思います。」 と言ったのである。
その後、調べてみると、
今から9年前に、その家に強盗が入り、
父親がピストルで首を撃たれて亡くなっていたといいます。
家族は、その家から引っ越すか、追加料金になるが、
霊能者にその家に行って、除霊してもらうかの選択になったが、
結局家族と相談して、除霊をお願いしたという。
では、今回、なぜ父親だけの首が痛くなったのかですが、
霊能者いわく、
霊が痛みを与える相手には、どこか共通点があるという。
例えば、今回のケースであれば、父親でした。
これは霊が自分の気持ちに一番寄り添ってもらえそうな人を選ぶという。
(ただ、霊の力が弱いと、体力の弱い人に影響させる事もある)
例えば、貴方が失恋して亡くなったとします。
そこにお爺さんお婆さん、父親母親、長男長女が引っ越して来ました。
そんな時、貴方は誰に自分の気持ちを分かってもらうとしますか?
お爺さんに、自分が失恋して亡くなった気持ちを分かってもらおうとしますか?
普通は、自分が亡くなった時と近い年代で、同じ女性の長女に、
自分の気持ちを分かってもらうとしますよね。
最後に、霊能者の方はこうも説明してくれた。
今回、首の痛みは、首をピストルで撃たれたという痛みでしたが、
私がかつてあつかったケースでは、
首吊り自殺した家に引っ越した人も、はやり首が痛くなった事があったという。
また、今回は家だったが、
モーテルやホテルで、殺されたり自殺した場合でも、
その部屋に泊まって、朝起きたら痛みを感じるというケースもあるという。
そういう場合は、すぐに部屋を変えてもらった方が良いそうで、
きっと、モーテルの主人も「ああ、またか」と思って、
黙って素直に変えてくれる事が多い。
また、日本であれば、ホテルや旅館の部屋に絵や屏風がかかっている事が多いが、
朝起きて、どこか異常痛くなったら、
部屋に飾ってある絵の裏や、絵をどけて見てほしい。
もしそこに、厄除けのお札が隠して貼ってあったら、
はやりすぐに部屋を変えてもらった方が良い。
それは、そこで亡くなった人と貴方に、
何か共通点があるのかもしれない。
END