●葬式の席で、死者が最も感激した言葉。
お葬式やお別れの会などで、
故人に向かって、手紙を読んだり、
棺に向かって、別れの言葉を言ったり、
故人の遺族に対して、お悔やみの言葉などをかけたりしますが、
亡くなった当の本人も、葬儀場に参加していて、
まず間違いなくその言葉を聞いています。
普通、故人とのお別れの言葉や、遺族へのお悔やみの言葉には、
■また来世で一緒になろうね。
■まだ若いのに、可哀想に。
■今まで、ありがとう。
■この前会った時は、お元気でいらっしゃいましたのに、本当に残念でなりません。
■人気者だっただけに、社内でも皆悲しんでおります。
■安らかな眠りをお祈りいたします。
という言葉をかけたりします。
どの言葉も心が籠っていれば、故人は来てくれて嬉しく思う事でしょう。
ただ、私は葬式の場で、死者が最も感動したという言葉を知っています。
それはアメリカの霊能者に聞いたものなので、日本でも同じかどうかは分かりませんが、
私が思うには、日本でもそうだと思います。
今日はその時の事を書いてみたいと思います。
アメリカでの葬式は、日本とはちょっと違っています。
日本では、お通夜などは葬儀場や自宅で行う事が多いと思いますが、
アメリカでは教会で行う家庭が多い様です。(7割がキリスト教なので)
ある時、学校の先生が急死したんですね。
通夜は教会で行う事になったんですが、
ここで私が最初に驚いたのは、ごく一般の先生が亡くなったのですが、
翌日の新聞に死亡広告を乗せたんです。
でも聞くと、アメリカでは人が亡くなると新聞に死亡広告を載せるそうなんです。
そして、一般の読者は、多くの人がその死亡広告に目を通す習慣があるそうです。
アメリカでは、死亡広告の事を、Death noticeと言ってて、こんな感じ。
ちなみに、インドでは、顔写真を乗せる事が多いそうで、
しかも、金持ちは大きな紙面を奪い合うといいます。こんな感じ。
私が千葉や東京に住んでいた頃では考えられない事でした。
なにしろ、死亡広告を載せるだけで12万円はかかりますからね。
なかなか風習とまではいかないと思います。
それに新聞を読んでも、漫画とテレビ欄は見るけど死亡広告など見た事がありません。
ただ、北海道と青森県は、亡くなると死亡広告を出す風習があると聞きます。
また、地方では営業熱心な新聞社や葬儀場は、亡くなった段階で新聞に載せませんかと営業してくると聞きます。
風習と言えば、こんな風習があります。
お葬式やお通夜は、友引を避ける。
友引の日に、葬儀を行うのは大凶。
この為、火葬場も友引の日を休業にする所が多いのです。
いつからこういう風になったのかは分かりませんが、
友引に葬儀を行うと、故人と親しかった友人も連れていかれると言われているのです。
多分、そういう事がたびたびあったのでしょう。
だから、こんな電話相談もあったりします。
「友人が亡くなったのですが、友引に葬式を行うそうです。
私は葬式に参加しても大丈夫でしょうか?」とか、
「日程の都合で、どうしても友引に葬式を行いたいのですが、大丈夫でしょうか?」
こういう場合、私はこういう風にアドバイスしています。
友引に葬式を行っても大丈夫ですよ。
ただし、心配なら、
■亡くなった人の一番の親友が女性なら、女の人形を棺に入れてあげて下さい。
■亡くなった人の一番の親友が男性なら、男の人形を棺に入れてあげて下さい。
■亡くなった人の一番の親友が男も女もいるなら、男女の人形を棺に入れてあげてください。
ちなみに、この棺に入れる人形の事を友引人形と呼びますが、
葬儀社に頼むと2000円くらいとられますが、
人形は自分で作ってもいいし、100円ショップで買ったものでもかまいません。
ただし、金属部分があると、葬儀社に棺に入れるのを断れてしまいます。
さて、だいぶ話が脱線してしまったので、元に戻します。
ある時、学校の先生が急死したんですね。
その時、多くの生徒が葬儀に参列して、お別れの言葉を言ったそうです。
お別れの言葉は生徒だけじゃなく、彼女の同僚や親友、上司や家族、親戚の方からもありました。
でも、後日家族の依頼で、霊能者が霊視すると、
亡くなった先生が、葬儀の時に一番感動したのは、
一人のやや知恵遅れだった生徒が言ったお別れの言葉だったそうです。
その言葉とは、
「先生は頭が良くて、みんなに優しくて、
なんで先生みたいな人が、こんなに早く逝ってしまったのですか。
僕が代わりになってあげたいです。」
霊能者いわく、この「代わりになってあげたい。」に感激した霊は、
今回だけでなく、以前も葬儀場にいた霊がこの言葉に感激した事があったそうです。
どうやら、この言葉は亡くなったばかりの霊の心に刺さる様です。
END

