●亡くなった人へのお礼。
電話相談の時、
よく相談者の方から、今日は危機一髪の所、助かりました。とか、
奇跡的に病気が治りました。とか、
絶対ダメだと思っていたのに、合格する事が出来ました。
という様な話を聞くと、
よく亡くなったお母さんにお礼を言ってあげなさいよ。とか、
亡くなったお兄さんが、助けてくれたんだと思いますよ。お礼を言ってあげてね。
という様なアドバイスをする事があります。
そんな時、逆に、こんな質問を受ける事があります。
「お母さんが好きだったケーキを買ってきて供えたらいいですか?」
「お兄ちゃんが好きだったステーキを作ってあげたら喜びますか?」
勿論、そうしてあげて喜ばない霊はいないでしょう。
でも、亡くなって1年も過ぎれば、もう物欲は無くなっている事がほとんどですので、
わざわざ、お金をかけて買ってきたり、
わざわざ、時間をかけてその人の為に作らなくても、
ご飯を炊いた時に、一番先に少しだけよそって備えてあげるとか、
貴方が食べたいと思って買ってきた餃子を、食べる前に一切れ備えてあげるとか、
そんな、ついで、というか、
自分の為にわざわざ何か手間をとらせてしまうよりも、
一緒に。とか、みんなで食べる時に、
ついでに自分も忘れられずに、お呼ばれに預かる形の方が喜ばれます。
(備えたものは、その後食べてあげます。宗教によって違うのでそれに従って)
また、何か食べ物を備えてあげなくちゃ。と思わなくてもいいんですよ。
亡くなった人にとって、
自分を思い出してくれる事じたいが、お礼なんです。
また、思い出してあげる時、他の人を巻き込んだ方がより喜ばれます。
例えば、
「今日こんな良い事があったんだよ。
お祖父ちゃんが助けてくれたんだよ。」と母親に話す事によって、
母親もお祖父ちゃんを思い出すので、より強いお礼を言った事になります。
ただ、注意したい事もあります。
それは、ある相談者の方が、今日のお礼が言いたいのですが、
誰がしてくれたのか分からないので、とりあえず、
亡くなったお祖父ちゃんとお祖母ちゃんと、お父さんと、若くして亡くなった弟と、
守護霊様にお礼を言いました。
と言ったので、どの様に言いましたか?と聞くと、
「お祖父ちゃん、お祖母ちゃん、お父さん、
弟、守護霊様。ありがとうございました。」と言いました。
これだと、ただの羅列で名前を挙げただけという感じになってしまいます。
お坊さんが読み上げてくれるなら、それでもありがたいのですが、
自分の子孫に言われる場合は、
出来ればこんな感じて言ってあげて欲しいのです。
「お祖父ちゃん、(顔を思い出してあげてから)ありがとうございました。
お祖母ちゃん、(顔を思い出してあげてから)ありがとうございました。
お父さん、(顔を思い出してあげてから)ありがとうございました。
弟、(顔を思い出してあげてから)ありがとうございました。
守護霊様。ありがとうございました。」とお礼を言ってあげるといいです。
貴方も、もし、何か奇跡的な事が起きて、
故人に助けてもらってかな。と思った時、
ぜひ、故人の事を思い出してお礼を言ってあげて下さいね。
きっと、また助けてくれますよ。
END