●毛虫の知らせ。
こんなタイトルを書くと、
そんな、毛虫などに教えられる事なんてないわ。と言われるかもしれませんね。
でも、こんな話もあるんですよ。
これは、相談者のお祖母さんに起きた話なんですが、
ある日、アパートで独り暮らしをしている彼女のお祖母さんが、
銀行に出かけようと、玄関で靴を履いていると、
ドアの下に、なんと大きな毛虫がいるを見つけたんです。
「キャー!!」
お祖母さんは、大の毛虫嫌い。
毛虫が嫌いだから、一軒家ではなくアパートに住んだほどでした。
腰を抜かせんばかりに、のけぞって座りこむと、
這って部屋の中に戻り、すぐに娘にSOSの電話をしたそうです。
なにしろ、玄関は1つで、そこに毛虫がいたのでは、
買い物にも行けません。
電話を受けたお母さんは、近くで働いている長女(相談者)に電話して、
会社が終わったら、お祖母ちゃん家に寄ってもらう様に頼みました。
そこで長女がお祖母さんの家に行ったのですが、
いくらベルを押しても、お祖母さんは玄関のドアを開けてくれません。
何しろ、お祖母さんは玄関に毛虫がいるので、玄関に近づけなかったのです。
しかし、玄関のドアが開かないのでは、助けようがありません。
あれこれ考えてあげく、彼女は1階の管理人の部屋に行き、
携帯でお祖母さんに電話して、折り返し管理人さんに事情を話してもらい、
ドアを開けてもらったそうです。
すると、ドアの下に、アゲハチョウの幼虫(毛虫?)がいたそうです。
彼女はそれをちり紙で取ると、外の植え込みに逃がしてあげたそうです。
お祖母さんの家の中には、一切植物は無く、またドアの外にも植木一つ無いので、
どうして、ドアの所に毛虫がいたのか、分かりませんでした。
他にいるかどうか、お祖母さんに頼まれて、家中を探したそうですが、
他に毛虫は見つからなかったそうです。
ここまでなら、ただの毛虫が出たという単純な話なのですが、
ここからが、摩訶不思議な話なのです。
お祖母さんがやっと落ち着いた所で、
長女(相談者)がお祖母さんに、なんで銀行に行こうとしたのか聞くと、
「孫の○○が、会社でお金を落として、困っている。」というので、
一時的に300万円を貸してあげようとしたと言うのです。
孫の○○とは、長女さんにとっては従兄弟でしたので、
電話して事情を話してみると、
「何の事か分からないし、お祖母さんに電話した事も無い。」という。
なんと、お祖母さんに電話してきたのは、オレオレ詐欺だったみたいなのだ。
つまり、毛虫が出なかったら、お祖母さんは300万円を失っていたかもしれない。
私はその話を相談者の方から聞いて、
「もしかしたら、亡くなったお祖父さんが、助けてくれたのかもしれませんよ。」
と言った。
と言うのは、霊能者の方が教えてくれたのですが、
亡くなった霊は、昆虫をあやつる事があると言う。
霊にとって、昆虫は霊媒にしやすい存在なのだという。
こんな話もあります。
ある時、つまらない事から大喧嘩となり、
もう少しで離婚になりそうな雰囲気になった夫婦がいた。
すると、その時、
奥さんが大嫌いな大きなゴキブリが現れたのである。
奥さんは悲鳴をあげて、彼にとってもらう様に懇願しました。
御主人は必死になり、ゴキブリを追いかけて、ついに退治したのでした。
すると、さっきまで喧嘩していた二人はもう仲直りしていたのです。
これも、もしかしたら、
亡きご両親が心配してゴキちゃんを差し向けたのかもしれせん。
もし、貴方の目の前に嫌いな虫が現れて、
その為に、何分かロスしてしまったら、
その虫を怨んではいけません。
もしかしたら、そのロスした数分の違いで、間一髪、
貴方は交通事故に遭わなかったりしているのかもしれません。
意外な所に現れた嫌いな虫は、
もしかしたら、貴方を助ける為に差し向けられた使者かもしれませんよ。
END