●不登校、引きこもりになった長女。

 

 


基本、私は医者でもカウンセラーでも無いので、

 

 

不登校や引きこもりの相談がきたら、それなりの専門家への相談を促しています。

 

 

しかし、今日お話しする不登校、引きこもりになった長女の相談は、

 

 

気になった部分があったので、詳しい話を聞いてみたのでした。

 

 

 

 

 

 

ある時、電話相談で、

 

 

中学生になる長女さんの相談を受けました。

 

 

聞くと、2ヵ月前から不登校ぎみになり、

 

 

その後、余り家からも出なくなり、引きこもりになったと言うのです。

 

 

理解ある担任の先生のおかげで、少しでも学校の敷地に入った日は出席、

 

 

休みの日は病欠としていただいているものの、

 

 

このままでは進級出来ずに落第になってしまう心配も出てきているといいます。

 

 


なるほど、進級出来ずに落第したのでは、女の子だけに、

 

 

もう一度同じ学年で来年も通うのは、恥ずかしくて今以上に不登校になるだろう。

 

 


しかし、私はお母さんに言った。

 

 

「担任の先生が、貴方に何て言ったのかは知りませんが、

 

 確かに、学校の規則には、その学校の校長先生は、

 

 あまりに休みの多い生徒や、問題行動のある生徒に関して、

 

 その生徒を落第(もしくは留年)させる権限がある。とあります。

 


 でも、それは建前であって、

 

 私は留年になった小学生や中学生の相談は聞いた事がありませんし、

 

 私の親戚が練馬区で中学生の先生なのですが、その方も言っていましたが、

 

 どんなに問題のある生徒でも、どんなに出席日数が足りなくても、

 

 今の日本の小学生、中学生の落第・留年は100%ありえないそうですよ。

 

 だから、それは心配しなくても大丈夫ですよ。」

 

 

 

「ただ、不登校や引きこもりは、私の専門では無いので、

 

 それなりのカウンセラーに相談した方がいいと思います。」

 

 


すると、彼女はこんな事を言ったのです。

 

 


「娘は、ただの引きこもりでは無いんじゃないかと思うんです。

 

 お祖父さんの霊が関係しているんじゃなかと思うフシがあるんです。」

 

 


なんと、娘さんの引きこもりに、お祖父さんの霊が関係していると言うのである。

 

 


「どうして、そう思われるんですか?」

 

 

私は詳しくその話を聞いてみる事にした。

 

 

 

 


事の発端は、今から半年前にさかのぼるという。

 

 

彼女の家は一軒家だったのだが、古い家だったので、駐車場が無かった。

 

 

そこで家から歩いて7分ほど離れた場所に、駐車場を借りている。

 

 

ところが、その日に買い物に行こうと駐車場に行ってみると、

 

 

車が何者かによってパンクされていたのだ。

 

 

被害は同じ駐車場に停めてあった数台に及んでいたそうで、

 

 

テレビのニュースにもなった事件だという。

 

 

 

当時、丁度新しい車を買おうかと迷っていた時期だったので、

 

 

タイヤの交換代は痛かったが、新車を買う前で良かった。という話になった。

 

 

そして、この機にいっその事、自宅に駐車場を作る話が持ち上がったのである。

 

 

そうなれば、毎月の駐車場代も浮くし、新車購入で始末しようとしていた車を、

 

 

奥さん用として残せるし、毎回車まで7分も歩かなくていいので買い物の時、

 

 

重い荷物を持たなくて済むし、夜中に帰宅した時も安全である。

 

 

話はとんとん拍子に進み、自宅の庭の半分を駐車場にする事になった。

 

 

 


ところが、この話には、大きな問題が1つあった。

 

 

それは、庭を潰して駐車場にするという場所に、

 

 

亡きお祖父さんがとても大切にしていた、松の木があったのである。

 

 

出来れば、お祖父さんの松の木をよけて、

 

 

反対側の庭の半分に駐車場を作れれば良かったのだが、

 

 

それにも問題があった。

 

 

もう半分の庭の前には電信柱があったのである。

 

 

結局、松の木を伐採して、そこに新しく駐車場を作る事に決まった。

 


ここまでは、よくある話なのかもしれない。

 

 

 

 

しかし、ここで不思議な事が起きたのである。

 

 

松の木の伐採が決定して、業者の方に依頼した後だった。

 

 

急に長女が、変な事を言い出したのだそうだ。

 

 

今まで長女は、駐車場の事など一切興味が無いというスタンスだったのに、

 

 

いきなり「松の木を切らないで! 」と言い出したのである。

 

 

それも「もし、松の木を切ったら、私学校に行かない。」とも言うのである。

 

 

彼女いわく、

 

 

それはまるで、亡き御祖父ちゃんが娘に言わせているかの様に感じたという。

 

 

 


しかし、駐車場の工事は既に業者の方に依頼済みであり、

 

 

松の木を伐採に来た時も、中止に出来ず、

 

 

今まで何にも言わなかった長女も、きっと気まぐれで言ったに違いないと、

 

 

父親が判断し、結局松の木はその日のうちに伐採されたのである。

 

 

 


ところが、翌日から長女は本当に学校に行かなくなったのである。

 

 

そればかりか、段々と何もやる気が無くなってきて、

 

 

自分の部屋に引きこもる様になってしまったという。

 

 

 

 

 

私も、その話を聞いて、

 

 

これはただの不登校や引きこもりとは違うと感じた。

 

 

 

 

むしろ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何か不気味な恐い物を感じるのである。

 

後半は、明日のブログに続く。