●参拝して願いが叶う人と叶わない人。

 


若い女性からの電話相談です。

 

 

彼女には、4歳年上の社会人のお姉さんがいるそうですが、

 

 

彼女いわく、お姉ちゃんはカッコイイ恋人もいて、仕事も順調で、

 

 

何もかも上手くいっているのに、

 

 

私は不遇な学生生活をただ送っているだけだと言います。

 

 

お姉ちゃんも私も、正月とお盆の時期に近くの神社に参拝に行き、

 

 

お願い事をするのですが、お姉ちゃんのお願い事は叶う時が多く、

 

 

私の願い事は叶った事が無いのです。と彼女は言った。

 

 

 

 


更に彼女は、こんな事を訴えた。

 

 

「やっぱり神様も、お金次第で願いを叶えてくれるんでしょうか?」

 

 

 

 

「お金次第で? 

 

 どうして、そう思うの?」

 

 


「だって、参拝の時、私はいつもお賽銭は5円だけど、

 

 姉ちゃんは、初穂料とかで1万円を払って、いつも神社の中に入って、

 

 参拝してお札を貰ってくるんです。

 

 やっぱり、5円と1万円じゃ、差が出て当然ですよね。」

 

 

 


さて、もし貴方が、こんな電話相談を友人から受けたら、

 

 

何と答えますか?

 

 


そして、彼女とお姉さんの参拝に差が出た理由は何だと思います?

 

 

私は無理でしたが、凄い人はここまでの文章で予見出来るのかもしれません。

 

 


だから、この時点で分かった人は、凄いです。

 

 

少し考えてみてから、先をお読みください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、私が彼女に言ったのは、

 

 

「お賽銭や初穂料は、神様にあげるものじゃないから、

 

 それで2人の願いに、そんなに差が出る事は無いと思いますよ。」

 

 

 


「でも、実際、差が出てます。

 

 同じ家に住み、同じ物を食べて、同じ学校を出て、同じ神社に参拝してるのに、

 

 どうして、こんなにも差が出るのでしょうか?」

 

 

 


「ちなみに、参拝する時、どんな風にしていますか?」

 

 


「普通ですよ。

 

 鳥居をくぐる時に一礼して、真ん中を歩かない様にして、

 

 手を洗って、鈴を鳴らして、お賽銭を入れて、

 

 二礼二拍手一礼してから、願い事を言ってます。」

 

 


「それだけ?」

 

 


「はい。」

 

 

 

「ちなみに、願い事って、

 

 去年はどんな願い事をしましたか?」

 

 


「去年ですか。

 

 成績が良くなります様に、良い恋人が出来ます様に、

 

 友達と仲直り出来ますように。とかだったと思います。」

 

 


「そうですか。

 

 まず、細かい事を言うと、

 

 お賽銭を入れてから、鈴を鳴らした方が良いとされます。

 

 そして、帰る時も、

 

 鳥居を出たら、神社の方に振り返って一礼します。

 

 それから、お願い事を言う前に、日ごろのお礼を言った方がいいですよ。

 

 ただ、この辺の参拝の順序を間違えたとか、帰りの一礼を忘れたとか、

 

 お願いの前のお礼を忘れたぐらいは、大目に見てくれる気がします。」

 

 

 

「私が思う、願いが叶わない理由は、ここからでしょうね。

 

 まず、願い事が3つって、

 

 願いが叶わないか、最低のものだけ1つ叶うという事になりかねません。

 

 参拝する時は、1つの願い事にした方がいいですよ。

 

 どうしても2つ願い事をしたい時は、

 

 別の神社でお願いしましょう。

 

 そして、神社には得意分野がある事があるので、それに合わせた方がいいです。

 

 恋と健康とお金の事をお願いするなら、それぞれ3つの神社で1つづつお願いする。

 

 貴方のお姉さんは、1つしかお願いしていないんじゃなかな。」

 

 


「最後に、

 

 貴方とお姉さんとの参拝で、これが決定的な違いだと思いますが、

 

 貴方、参拝した時、自分の名前と住所を言っていませんよね。

 

 お願い事が、参拝している時点で解決する問題なら叶うかもしれません。

 

 例えば、今、気持ちが悪いのが治りますように。とか、

 

 隣に居る彼とこの後デート出来ますように。など。

 

 しかし、後日が関係してくる願い事は、自分の名前と住所を言わないと、

 

 その願いは叶わないと、複数の霊能者の方が断言しています。

 

 貴方のお姉さんの場合、一万円が良かったのではなく、

 

 一万円を払った後、名前や住所をどこかに書いているはずですよ。

 

 しかも、きっと神主さんがお姉さんの名前を言って御祈祷しているはずです。

 

 

 
 だから、貴方も、5円でもいいから、

 

 願い事を1つにして、同時に名前と住所を言ってお願いしてみてはどうですか」

 

 

 

 


後日、彼女がお姉さんに聞いたところ、

 

 

毎年、1つしかお願い事はしていないと言われたそうである。

 

 

ある年は、仕事の事。

 

 

そして、ある年は、恋愛の事。

 

END