●不思議な右足の痛み。

 

 


霊現象の原因が、予想もつかない意外な事によるものだったという事があります。

 

 

これはある主婦の方からの相談だったのですが、その時は、

 

 

私もまったく分からなくて、後日その相談者から真相を教えてもらうまでは、

 

 

私も、まさかそんな事が原因だったとは思いませんでした。

 

 

 

 


その奥さんの相談と言うのは、ご主人の事でした。

 

 

彼女の家庭は、彼女とご主人、長男、次男の4人家族ですが、

 

 

今年のお盆は、長男が受験勉強、次男が陸上の練習で行けないという事で、

 

 

御主人と彼女だけで、ご主人の実家に帰省したそうです。

 

 


ところが、実家の墓参りを終えて帰宅すると、

 

 

御主人だけ右足に痛みをおぼえたそうです。

 

 

まともに歩けないほどの痛みだったので、医者に行こうかと思ったそうですが、

 

 

不思議な事に、足が痛くなるのは決まって夜中なのだそうです。

 

 

昼間は何ともなく、医者にどう説明したらいいのか分からず、行けなかったそうです。

 

 

しかし、夜中の痛みは尋常では無く、まるで足をキリで刺した様な痛みが来るので、

 

 

さすがこれは医者に行った方がいいと、奥さんも勧めたそうです。

 

 

案の上、夜は歩けないほどだったのに、昼間はまったく痛くならず、

 

 

お医者さんも困っている感じだったそうですが、何とか頼み込んでCTを撮ってもらったのですが、

 

 

結果はどこも悪く無いという事だったのです。

 

 

そうは言っても、夜中に痛くなる右足の原因が分かりません。

 

 

 

 

そんな時、夫の右足が痛くなり始めたのが実家の墓参りを終えた後だったの気になったそうで、

 

 

もしかしたら、墓参りしなかった墓地があって怒っているのか、

 

 

早く帰宅してしまったのでご先祖の怒りでもかってしまったのか、

 

 

何か不手際があったのではないか、と不安になったそうです。

 

 

 


相談を受けた私は、こう答えました。

 

 

「基本、貴方の御先祖様が、そんな理由でご主人の足を痛くする事はないです。

 

 霊的に、可能性があるとすれば、

 

 ご先祖様の中に右足を怪我して亡くなった人はいますか?」

 


「さあ、ちょっと記憶には無いです。」

 

 


「では、ご主人、最近、

 

 右足で生き物を殺した事はありますか? 

 

 例えば蛇を右足で踏みつぶして殺したとか。

 

 あと、無いと思いますが、

 

 右足で墓石を蹴って倒したとか。」

 

 


「いや、無いと思います。」

 

 


彼女には、色々聞いたのですが、結局分かりませんでした。

 

 

霊的な事では無いのでしょう。と言ったのですが、

 

 

後日分かるのですが、やはり霊的な事が原因だったのです。

 

 

 

 

ちなみに、この時点で御主人の痛みの原因が分かった人は、凄すぎます。

 

 

 

 

 

 

 


意外な原因が分かったのは、それから10日ばかり後の事でした。

 

 

奥さんから再び電話があったのです。

 

 

 


主人の右足の痛みの原因かもしれない事実が分かったと言うのです。

 

 

 


それは前回の電話の10日後の昼間の事でした。

 

 

彼女が洗濯を終え、次男の布団カバーを付け替えてあげようと、

 

 

次男の部屋に入って、押入れを開けた時でした。

 

 

 

 


なんと次男の押入れに、

 

 

呪いの藁人形に似た様な人形が押入れの中に打ち付けられていたというのです。

 

 

それは藁では無く、紙を丸めて人形の様な形に作られていたそうです。

 

 

そして、その人形の顔の部分には男と書いてあり、

 

 

右足には、釘が刺さっていたそうです。

 

 

 

 


彼女は、帰宅した次男に、さっそく問い詰めました。

 

 

「あんた、これ何!

 

 お父さんの右足を悪くしたかったの?」

 

 


すると、次男は、真相を話してくれたそうです。

 

 

彼いわく、学校の陸上の先輩の中に意地悪な人がいて、

 

 

イジメとまではいかないものの、他の後輩ばかりを優遇していて、

 

 

彼には、きつい練習ばかりさせるのだという。

 

 

そこで、彼が練習にこれなくなればと思い、

 

 

その先輩の利き足である右足に、夜な夜な呪いをかけていたという。

 

 

 

 

よく、人を呪わば穴二つ。という諺があるが、それだ。

 

 

次男さんは、意地悪な先輩に呪いをかけたつもりだったが、

 

 

結果、彼のお父さんの右足が痛くなってしまったのである。

 

 

 

 

 

普通、人は呪いと聞くと、

 

 

呪っている人と、呪われている人の2人の人物しか考えないが、

 

 

実は、人を呪わば穴二つ。の意味は、一般には、

 

 

人を呪おうとして、墓穴を掘れば、

 

 

その報いを受けて死ぬ自分の墓穴も掘らねばならない。とされるが、

 

 

本当の占いの世界では、若干意味が違うのである。

 

 

 


では、本当の占いの世界での、人を呪わば穴二つ。の意味は、

 

 

人を呪おうとして、墓穴を掘れば、

 

その報いを受けて死ぬ自分の墓穴も掘らねばならない。時もあれば、

 

自分以外の家族が死ぬ場合もあるのである。

 

 

つまり、呪いが戻って来た時、必ずしも呪った人に返ってくるとは限らないという事だ。

 

 

これがリアルな人を呪わば穴二つ。の意味だ。

 

 

今回の場合であれば、

 

 

次男がかけた呪いが、次男のお父さんに戻って来たのである。

 

 

今回はお父さんに戻ってきたが、

 

 

お母さんやお兄さん、次男本人に呪いが戻ってきてもおかしくなかった訳だ。

 

 

多分体力的にお父さんが一番疲れていて弱っていたからかもしれないが、

 

 

本当の理由は分からない。

 

 

 


皆さん、もし、貴方の家族や、友達が呪いをしようとしているのを見つけたら、

 

 

やらない方向に指導してあげましょう。

 

 

なぜなら、下手したら、その呪いが、

 

 

貴方貴方の子供に来る事もあるのですから。

 

 

END