●亡き人と手をつなぐ方法。
死んだ人には、もう肉体はありません。
だから、もう手をつなぐ事は出来ない。
普通は、そう考えるものです。
私もアメリカで霊能者に会うまでは、そう思っていた一人です。
ある時、6歳の息子さんを小児肺炎で亡くしたというお母さんが、
霊能者の所に息子さんの事で霊視をお願いに来た時の話です。
愛する息子を亡くして、まだ1年も経っていない事もあり、
まだお母さんは立ち直れない様子だったそうで、
その姿を見かねた友人が、少しでも元気になれる様にと、
霊能者の所に行ってみる事を勧めてくれたといいます。
さっそく霊視を始めると、
現れたのは、お祖父さんだったという。
しかし、しばらくして直ぐに6歳で亡くなったという息子さんが現れた。
霊能者いわく、子供や幼児が現れる時、
亡くなった親や祖父母が、その付き添いで一緒にやって来る事は多いという。
現れた息子さんは、向こうで元気にやっていて、
もう胸も苦しくなる事は無く、お祖父ちゃんと暮らしているという。
やがて息子さんは、お母さんとの楽しかった思い出として、
一緒にスーパーに行った事を語ったという。
その事をお母さんに話すと、
「家から歩いて行ける距離に大きなスーパーマーケットがあるんですが、
よく息子と手をつないで買い物に行きました。
私もとても楽しかったです。懐かしいです。」と語った。
すると、霊能者の方が意外な事を言ったのです。
「息子さん、
今でも、貴方と手をつないで、スーパーに買い物に行っているよ。
と言ってます。」
「えっ!?」
不思議そうな顔をしているお母さんに、霊能者の方はこんな事を言いました。
「息子さん、
シアトルマリナーズのバッグを見せていますが、
心当たりありますか?」
お母さんいわく、息子さんは生前、プロ野球のシアトル・マリナーズが大好きで、
いつもシアトル・マリナーズのバッグを持ち、マリナーズの帽子をかぶって、
スーパーに買い物に行っていたという。
「息子さん、
貴方がそのマリナーズのバッグを、
買い物の時に持って行ってくれると、言っていますよ。」と霊能者。
それを聞いたお母さんが、泣き始めた。
お母さんいわく、
約半年前、普段使っているバッグが壊れたという。
そこで、玄関にあった亡き息子のマリナーズのバックをつかんで買い物に行った。
すると、意外に使い勝手が良い。
それ以来、スーパーに買い物に行く時は、そのバックを使っていると言う。
「息子さん、
それを知っていて、
バッグを通して、今も買い物に行く時は、
貴方と手をつないで、スーパーに行っているそうですよ。」
霊能者いわく、こういう現象が起きるには、
3つの条件を満たしている事が必要だと言う。
■1つは、その物が亡くなった人の愛用品である事。
もしくは、その場所が亡くなった人がよく居たお気に入りの場所である事。
■もう1つの条件は、
その行為が、ルーティンの様に日課になっている事だそうです。
■最後の条件は、その愛用品を素手で触っている事。
上の例で言えば、
マリナーズのバックは、息子さんの愛用品だった。
そして、半年前から、そのバックを素手で持って、
スーパーに行くのが日課になっていた。
その後、友人の話では、
以前よりも楽しいそうに、スーパーで買い物をしている彼女をよく見かけると言う。
それはまるで、
今でも息子さんと手をつないで買い物をしているかの様に・・・
END