●狭い書斎と赤いハイビスカス。
このお話は、一昨日のブログ(●暴力夫が治った家)の続きです。
従って、一昨日のブログ(https://ameblo.jp/hirosu/entry-12494444829.html)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
ある主婦の方からの電話相談です。彼女は2児(3歳と6歳)の母で、
ご主人はまだ30代後半なのに大きな会社の部長さんだといいます。
今度千葉に工場を建てる事になり、千葉に引っ越す事になったといいます。
いっその事、家を新築しようという事になったそうです。
そこで今度奥さんが託されたのが、家の大体の設計見取り図だったそうです。
御主人は、2階建てで、大きな庭と2台分の駐車場があれば、あとは任せると言ったそうです。
色々な雑誌やネットを参考にして、何軒かの見取り図をピックアップしたといいます。
ただ、夫に見せて許可された後では、変更出来なくなるので、
その前に、誰かに本当にこれでいいか占い的にも診て欲しかったといい、
私の所に相談の電話をしてきたという訳でした。
土地の方は、他の人に取られない様にと、もう購入されていたので、
私は彼女が候補に挙げた5件ほどの見取り図を、土地に当てはめて考える作業でした。
私は、彼女の選んだ5件の候補を見ながら「この選ばれた家で、一番好きな部分はどこですか?」
というような質問をしながら、診ていました。そんな質問の中で、
「今の生活で困っている事はありますか?」と聞くと、
私は家の事で質問したつもりでしたが、彼女は、意外な事実を語ったのです。
「実は、夫にDVを受けているんです。」と言うのだ。
彼女いわく、時々だが、子供が見ていない所でDVされるという。
実は、今回、賃貸物件を探していた時も、
なかなか良い物件が探せない奥さんに対して、努力不足だと、
ご主人が怒ってビンタした時もあったという。
私は、奥さんの思わぬ告白に、見取り図を診る手が止まってしまった。
「ご主人と別れたいと思っているのですか?」
そう聞くと、彼女は「いいえ。」と即座に答えた。
彼女いわく、たまのDV意外は、理想の夫なのだと言う。
「そうですか。 大丈夫ですよ。
もし、貴方が、どうしたらいいでしょうか? と聞いてきたなら、
別れた方がいいという事も言ったかもしれませんが、
貴方が別れたくないと言うのなら、別れない方向で考えましょう。」
私がまず初めに彼女に話したのは、
「東南の風は、幸せを運んで来る。」という言葉でした。
彼女に限らず、住む家を探している人は、是非覚えておいて欲しい言葉です。
この言葉ひとつ覚えているだけで、家相を知らなくても、良い家を選べたりします。
さて、ご主人のDV対策としては、もう一工夫したい所です。
そこで彼女に、ご主人のDVについて聞くと、
結婚前にお付き合いしている時は、暴力を振るわれた事は無かったそうで、
暴力が始まったのは、現在住んでいる家に引っ越してからだと言います。
まぁ、結婚前に暴力を振るうと逃げられるので、結婚前には普通暴力は振るわないが、
現在住んでいる家に引っ越してから暴力が始まったのは、
もしかしたら、家に暴力の原因がある事も考えられるので、
一応現在住んでいる家の見取り図と部屋の写真何枚か撮って見せてもらいました。
その中で、ご主人の暴力に関係がありそうな気になる点が2つほどありました。
■ひとつは、彼女が大好きだという赤いハイビスカスです。
さすがに大好きだというだけあった、居間には大きな赤いハイビスカスが2つある、
カーテンがあり、壁にも大きなハイビスカスの写真が飾ってあり、
玄関マットも赤いハイビスカスが描かれたものでした。
■もう一つは、寝室の隣にある四畳半の部屋でした。
彼女いわく、そこはご主人の書斎だといいます。
書斎と言うと聞こえはいいのですが、要は趣味の部屋ですね。
その書斎の両側には棚が設置され、荷物があちらこちらに積んであり、
毎日2時間は書斎にこもっているというご主人だが、
かなり、圧迫感のある部屋という印象である。
なぜ、上の2つが暴力に関係しているかもしれないかと言うと、
■意外に思われるかもしれませんが、
赤い色は、人によっては、暴力を誘発する色となる可能性があるのです。
勿論、偶然かもしれませんが、彼女には、
今度引っ越す家には、なるべく赤い色の物を飾らない様に勧めました。
服もなるべくご主人の前では、赤い色が含まれるものは着ない事。
どうしても赤いハイビスカスが好きなら、せめてピンクのハイビスカスを、
選んでみて下さい。ピンクならいいですからと言いました。
ちなみに、緑や青系はお勧めの色です。
■また、書斎が暴力に関係している言うと意外に思うかもしれませんが、
彼女の御主人の場合、四畳半と言っても部屋の壁が両方とも棚が設置され、
ほぼ3畳位の狭い広さの部屋になっていて、
その狭い部屋に、ほぼ毎日2時間はこもっていると言うのです。
実は、狭い部屋はそこに居る人に圧迫感を与えます。
そして人によっては、その圧迫感が暴力へと反応してしまう人がいるのです。
そこで、彼女には、今度新築する家には、
8畳以上の広い書斎(趣味の部屋)を作ってあげる様に勧めました。
御主人に広い書斎を与えてから、夫婦円満になったというケースはたまにあるのです。
もし、そんな大きな部屋は与えられないという状況なら、
せめてご主人がよく居る場所を広くする事です。
例えば、余計な荷物は別の場所に移すとか、その場所は常に綺麗に保つとか。
他にも細かい点で、何点か彼女にアドバイスしました。
■まず、トイレのふたは夜寝る時と、出かける時は必ず閉めて置く事。
■何か1つだけ、ご主人が好きな料理をプロ級の腕前にする事。
作る時はちゃんと味見して作る事。下手な人ほど味見をしないので。
そして、今日は危ない感じだと思った時は、そのメニューを出す。
■DV日記をつける。
DVを受けた時に、時間、曜日、日にち、天気、その前に旦那は何をしてたか、
何を言ったか、何を食べて何を飲んだか、原因と思われる事を記載する。
これをつける事によって、夫のDVにパターンがある事が分かる時があります。
金曜日に多いとか、雨の日に多いとか、午後8時に多いとか。
例えば、こんな例です。
ある家庭のDV日記を見せてもらうと、旦那が上司との会食やゴルフだった時に、
家に帰って来た時にDVされる比率が高い事が分かりました。
つまり、上司に気をつかったり、おべっかを使ったりして、
自分が情けなくなったのかもしれませんが、
そのはけ口が妻への暴力となっていたのかもしれません。
ちなみに、彼女には言いませんでしたが、
DV日記はいざという時に、証拠になったりします。
■玄関にご主人が好きそうな観葉植物を1つ置く。
御主人が帰宅した時に悪い気などがあれば、玄関で浄化させる働きが若干ある。
その後、彼女は上の全てを実行したと言います。
その中の何が影響したかのは分かりませんが、
引っ越してからは、御主人はDVを振るわなくなったと言います。
いつまでも、お幸せに。
END
ハイビスカス