●魂年齢。
同級生という言葉があります。
例えば、今、高校一年生なら、一クラス40人だったりしますが、
同じ学年だったら、全員同級生ですね。
年齢で言うと、15歳か16歳でしょうか。16歳としておきましょう。
でも、同じ同級で、同じ16歳であっても、
魂の年齢は、それぞれ違う事は多いのです。
例えば、初めて人間になった子もいれば、
人間になったのが、これで10回目という人間のベテランもいるわけです。
ただ、同じ10回の人生を送っても、内容の濃い人生を10回送ったのと、
ろくでもない人生を10回送って来た人とは、精神年齢にだいぶ違いがあります。
つまり、同じ同級生の16歳でも、隣の子は初めての人生で、
魂の年齢が1歳の子で、貴方は人生5回目の30歳の魂を持つ人かもしれません。
魂が1歳で人間が初めての子は、とにかく何もかもが初めてで、
自分の事しか考えられないかもしれません。他人を思いやるという余裕がなかったりします。
それに対して、人生5回目の貴方は、何事にも余裕があり、
他人を思いやる余裕があり、その愛情は動物達にも分け与える余裕があったりします。
こんな話があります。
ある町に住んでいる一人暮らしの老人は、
魂年齢が1歳の人間一年生とみられました。
自分の事しか考えられず、他人を思いやる余裕もありません。
しかも、親からもらった庭付きの一軒屋に住んでいたのですが、
その庭に入って来る猫を何匹も殺していたのです。
別にその老人を霊視した訳では無いですが、
そのニュースを聞いて、アメリカの霊能者の方がぼそっと言ったのが、
「この人、前世、悪い野良猫か悪い犬だったんじゃない。
まるで自分の縄張りに入って来た猫を殺してる感じ・・・・」
そんな事を踏まえて、魂年齢とは、
現在保有している肉体の年齢では無く、
人間には魂があって、その魂には年齢があります。
魂の年齢は過去世での経験や体験を通して得た知識を積みかせて、
出来た人格より形成されたものです。
基本的には、前世を含めた過去世の体験数が多いほど魂年齢も上となりますが、
先にも述べたように、濃い一生を送れば、過去世3回分にも相当する上達に値する人生もあれば、
過去世3回がろくでも無い人生なら、全然上達しない魂もあるでしょう。
また、ろくでも無い人生を送っていても、
最後に人間らしい愛情を残し魂を上達させる人もいます。
ちなみに、これを読んでいる貴方は、
まず魂1年生(人間一年生)では無いです。
なぜなら、こんな文字ばかりで絵の無い文章を魂1年生の人は好んで読みません。
人間を何回か経験すると、当然ですが、
今生きている生活が、前世によって多少影響されます。
例えば、前世で高い所から落ちて大怪我をしたとか、死んだりしたら、
きっと、今世では、生まれながらにして高所恐怖症なはずです。
また、前世で子だくさんで苦労したなら、
今世では、子供にはあまりこだわらなかったり、作らなくても別にいいと思うでしょう。
それは結婚も同じで、前世で結婚で何度も何度も苦労したなら、
今世では、生まれながらにして結婚には興味が無いかもしれません。
逆に言えば、そういうトラウマが生まれながらにしてあるなら、
その人は魂1年生(人間一年生)では無いという事でしょう。
また、逆の事を連想すれば、その人の前世の様子が分かったりします。
例えば、何よりも家族を作りたいという願いを持っている人は、
前世で家族を持てなかったとか、家族と離れ離れになってしまった人かもしれません。
また、誰よりも食べる事に執着があるという人は、
前世では、貧乏で余り食べれなかったとか、飢饉で餓死したとかという人だったかもしれません。
人は、色々な人生を体験して、自分の魂の年齢を上げていく訳です。
今回、私が何を言いたいのかと言うと、
よく貴方の周りを見てみてください。
それも年齢にこだわらず。
貴方よりも年齢が若くても、魂年齢はずっと上の人かもしれません。
そんな人には、若くても尊敬してあげ意見を聞いてあげましょう。
また、貴方よりも年上でも、魂年齢は子供かもしれません。
そんな人には、心の中で、「あー、魂が子供なんだな。」と思って、
大人の気持ちで接して、まともに喧嘩しない事です。
最後に、
魂の年齢の逆転は、親子の間でも起きます。
つまり、生まれてきた子供が、親よりも魂の年齢が上だったりする事があるのです。
例えば、私が読んだ本の中に、
「がんばれば、幸せになれるよ」という本があります。(著作:山崎敏子)
この本を読んだとき、
「ああ、この子は親よりも魂の年齢が高いんだろうな。」と思いました。
ある日、
まだ5歳の山崎ナオヤ君が、突然ユーイング肉腫という小児がんを発病します。
5度の再発、4度の手術にも耐え、病床にいながらも、逆に母親を励ましつづけたのです。
最後の方は、痛み止めもあまり効きません。
相当な痛みが9歳のナオヤ君を襲いました。
その様子をそばで見て泣いている母親に、ナオヤ君はこう言ったのです。
「ナオでいいんだよ。
だって、ナオじゃなきゃ耐えられない。おかあさんじゃ無理だよ。」
そして、何度も再発して、弱気になっている母親に対して、
「おかあさん、何いってるの。
ナオは負けるわけないじゃん。病気に勝つに決まってるじゃん。」
と励ましたのです。
最後、旅立つ時も、
「おかあさん、
もし、ナオが死んでも暗くなっちゃダメだよ。
明るく生きなきゃダメだよ。わかった?」
そう言って、わずか9歳の息子は天国に旅立って行きました。
https://www.youtube.com/watch?v=-mnNl1zPSDc
END
