●悲惨な死の裏側。

 

 


世の中には、これは酷い!という亡くなり方で死ぬ人がいます。

 

 

例えば、誘拐されてお金を払ったのに、遺体で発見されたり、

 

 

強盗にあって、有り金全部差し出したのに、殺されて川に捨てられたり、と、

 

 

日々のニュースをみていても、時々目を覆いたくなるような事件があります。

 

 


私も、そういう悲惨な死亡記事を見ると、世も末か!と思った時期もあります。

 

 

しかし、アメリカに留学して霊能者と出会ってから、考えが変わる出来事がありました。

 

 

今日はその出来事について書いてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

当時のアメリカも、日本以上に悲惨な死は多い場所でした。

 

 

特に一般の人でも拳銃を持ち歩く事が出来るので、よけい悲惨な事件は多いのです。

 

 

 

 


ある時、ワシントン州で、こんな事件がありました。

 

 

 

仲良し3人組が夜、食事に行った帰りにジョンがもう一軒飲みに行こうと言い出しました。

 

 

でも、エディは早く帰ろうと言ったのですが、結局あと一軒というジョンの押しに負けて、

 

 

3人で二次会に行ったのでした。

 

 

ところが、悲劇は3人が飲み終わって駐車場に向かっている時に起きました。

 

 

ピストルを持った2人組の強盗に襲われたのです。

 

 

お金を出せという強盗の要求に、3人は素直にお金を出しました。

 

 

ところが時計もよこせという要求に対して、ジョンが抵抗を示しました。

 

 

「金は全額渡したんだから、時計は勘弁してくれ。」

 

 

エディともう一人は、素直に時計を外したのですが、ジョンだけは応じません。

 

 

当然強盗達がそれを許すわけがありません。

 

 

「いいから、早くよこせ!」とジョンにピストルを向けます。

 

 

ところが、ピストルを持った方の強盗がエディが差し出した時計を受け取る一瞬のスキを見て、

 

 

ジョンは強盗のピストルを奪おうと襲い掛かったのです。

 

 

そしてもみ合っている内に、ピストルの弾がエディに当たったのでした。

 

 

強盗達はそのまま逃げました。

 

 

撃たれたエディはすぐに病院に向かいましたが、救急車の中で亡くなったといいます。

 

 

 

 

エディの両親は、結局、息子エディに死に目にも会えず、

 

 

強盗達も捕まる事はありませんでした。

 

 

このままでは、悔しくて息子も死んでも死にきれないで、

 

 

天国に行けないままさ迷っているんではないか。

 

 

そう思ったお母さんは、霊能者の所に相談に来たのでした。

 

 

 

 

 

 


さっそく霊視が始まりました。

 

 

 

 

すると、さっそく1つの霊魂の気配を感じると、

 

 

霊能者の胸が痛くなったと言います。

 

 

そして、ほんのり火薬の匂い。

 

 

霊能者の経験上、こういう場合は、

 

 

現れた霊は、胸の辺りをピストルなどで撃たれて亡くなっていると言います。

 

 

「息子さんは、胸を撃たれて亡くなっていますか?」

 

 

「はい。」と奥さん。

 

 

 

 

霊能者いわく、

 

霊が現れるとすぐに自分が亡くなった時の様子を語る人は多いと言います。

 

 

それは多分、自分が亡くなった時の気持ちを家族にも共有して欲しかったり、

 

 

現れた霊が、当時の死の状況を語る事によって、

 

 

間違いなく自分が息子である事を示す証にもなる事が多いからだろうと。

 

 

 

 


次にエディの霊が語ったのは、両親への感謝の言葉でした。

 

 

ただ、その感謝とは、今まで育ててもらったお礼とかではなく、意外なものでした。

 

 

「母さんも、父さんも、僕の誇りだよ。

 

 本来なら、ジョンがとった行動を責めたりするんだろうが、

 

 母さんも父さんも、まったくジョンを責めなかったんだ。ホントにありがとう。

 

 ジョンは悪くないんだ。

 

 ジョンは親父さんから貰った形見の時計を守りたかっただけなんだ。

 

 だから、あれは事故だったんだ。

 

 親友のジョンを責めなかった両親を誇りに思うよ。」

 

 


なんと、ジョンの軽率な行動によって、亡くなったのに、

 

 

死んだエディは、ジョンの事を怨んでいるどころか、

 

 

ジョンを責めなかった両親を褒めたたえたのです。

 

 

 

 


今年の4月、(2019年4月8日)

 

 

アメリカのジョージア州で、4歳の弟が誤って銃を発砲し、6歳の姉の頭を撃ってしまい、

 

 

姉を殺してしまったという悲惨な事件がありました。

 

 

当時、親子で野球の試合に向かおうと車に乗ったのだが、エンジンがかからず、

 

 

お母さんが車外に出て調べている時に、弟が車内に収納されていた銃を取り出して、

 

 

誤って引き金を引いてしまい姉の頭を撃ってしまったという。

 

 


この事件、警察は立件を見送る構えだと言うが、

 

 

きっとこの後、何年も弟は自分が姉を殺した事で自分を責めるかもしれません。

 

 

しかし、もし霊視が行われたなら、上のケースの様に、

 

 

殺された姉は、弟の事を責めているどころが、

 

 

両親が弟を責めない姿に、感謝すらしているかもしれません。

 

 

この事件を聞いた時に、私は素直にそう思いました。

 

 

 

 

 

 

最後に、霊能者の方は現れたエディの霊に、本題を問いかけました。

 

 

「エディ、

 

 貴方を殺した強盗達を怨んでいて、

 

 いまだに捕まっていない事に、悔しい思いでいるんでしょ?」

 

 

 

すると、エディの霊は意外な事を言ったのです。

 

 

 

 

 

「いや、僕が死んだのは、寿命だったからだよ。」

 

 

 

なんと、偶然強盗と鉢合わせになって、殺されたのが寿命だったから。だと言うのです。

 

 


霊能者いわく、

 

 

よく悲惨な亡くなり方で死んだ人を霊視する事があるそうですが、

 

 

その死が寿命だったから仕方が無い。と答える霊はたびたびあるのだという。

 

 

彼女いわく、それはまるで自分が死ぬ場面まで決めてあったかの様に感じる事さえあるといい、

 

 

どうせ死ぬなら、病気で亡くなるよりも少しでも世の中に役に立つ死に方を選んだかの様だという。

 

 

また、病気で亡くなるを選んだ時も、なるべく難病を選んで世の中に貢献したいとか、

 

 

医学の進歩に貢献できる病気で亡くなりたいという事を考えて亡くなるかの様にな時もあるという。

 

 


上の事件も、エディの死後、その付近のギャングなどが一斉に検挙されたり、

 

 

麻薬の取り締まりが強化されるなど、

 

 

その地域の住民にとっては革命的に良い場所になったという。

 

 

 


だから、霊能者いわく、

 

 

悲惨な亡くなり方をした家族がでたとしても、

 

 

もし、その後、その死によって、世の中が少しでも良い方向に向かう手助けとなっていれば、

 

 

それはもしかしたら、故人にとっては、ただ寿命だったのかもしれず、

 

 

それなら、少しでも世の中の役に立とうと本人が選んだシナリオかもしれないという。

 

 

 


だから、悲惨な死の裏側には、

 

 

世の中を少しでも良くしたいと思った隠れたヒーローが沢山いるのかもしれない。


END