●見えない遺書。
遺書とは、人が亡くなる前に遺族宛に書き残した手紙です。
しかし、人間、自分がまだ生きているだけに、
書かなきゃと思っても、書けないという事はあるものです。
そして、愛しているからこそ書けないという事もあるのです。
自分がまだ生きているだけに、遺書に書きにくい、
愛しているからこそ、よけい書きにくい事、
それは、残された妻、夫の再婚の事です。
ある時、電話相談で、
中年の女性の方から、こんな相談を受けた事がありました。
彼女は働きながら小学5年生の女の子を育てているシングルマザーだといいます。
そんな彼女に、職場で気になる男性が出来たそうです。
ただ、彼女には気掛かりな事がありました。
それは亡くなった前の御主人は、とても彼女の事を愛していて、
現在住んでいる家とある程度の財産を残してくれた人です。
亡くなってから3年が過ぎているとはいえ、
亡くなった夫は、自分の事を一途に愛してくれていた人だけに、
自分が再婚したら、亡き夫に怨まれるのではないか。
付き合う人に何かしら不幸が訪れたりしないか。
そんな電話相談でした。
これは難しい問題です。
なにしろ相談内容が、亡き夫がどう思っているか。という問題ですので、
霊能者では無い私には、亡き夫がどう思っているかなど聞けないからです。
多分、日本でもアメリカでも、そうでしょうが、
愛する夫や妻が、遺書さえ残さず亡くなる事は多いでしょう。
今回の相談者の彼女の場合も、ご主人は病院で亡くなったのですが、
遺書などは一切残していなかったそうです。
まあ、冒頭にも書きましたが、
例え遺書を残していても、
残された妻の再婚についてなど書いていない事がほとんどです。
そこで私はどうしたかと言うと、
とにかく奥さんに、御主人と交わした言葉を思い出して教えてもらいました。
奥さんは毎日病院に通ってお世話していたそうですから、
その間、ご主人と交わした言葉をなるべく思い出してもらいました。
特に少しでも自分の死に関する言葉があれば、メモに取りました。
最後の方で交わした言葉には、見えない遺書が含まれている事があるからです。
例えば、ご主人は亡くなる3日前に、
「もう一度、桜が見たかったなぁ。」という言葉をぼそっと言ったそうです。
こういう何気ない言葉でも、後々参考になるものです。
私は奥さんに、4月になったら、御主人がよく行った所の桜の写真を撮って、
「今年も綺麗に桜が咲きましたよ。」と、
仏壇に飾ってあげるといいですよ。とアドバイスしました。
もしくは、ご主人の写真を持って桜の名所に行って見せてあげると喜びます。
そして、ご主人が亡くなる直前、
彼女の手を握りながら、こんな事を彼女に言ったそうです。
「娘の事を、頼んだぞ!」
私はその言葉を聞いて、彼女に言いました。
「ご主人、
貴方が再婚しても許してくれると思いますよ。」
実は、霊能者の方から、こういう事を教えてもらった事がありました。
それは、亡くなる人が生前、メモや遺書、遺言、最後の言葉などに、
「娘の事を、頼む。」とか、
「子供達の事をよろしく。」とか、
「子供の事は、お前に任せたからな。」など、
二人の子供の事を、残された妻や夫に託した霊を、のちに霊視すると、
ほとんどの霊が、再婚を許したり、むしろ再婚を勧めたり、
死後、再婚相手を見つけて来たりする事もあるという。
つまり、娘の事を頼む=娘を幸せにしてくれ=お前も幸せになってくれ=
再婚してもいいんだよ。となるという。
ただし、再婚には当然、条件がある。
当然だが、それは、娘さんを大切にしてくれる再婚相手である事。だ。
「君と娘を幸せにしてくれる人がいたら、
再婚してもいいんだよ。
幸せになるんだよ。 愛してる。」
END