●お墓参りが必要な人と必要が無い人。

 

 


お墓参りが苦痛だという人もいるでしょう。

 

 

苦痛まではいかなくても、大変だと感じている方はいるでしょう。

 

 


私も電話相談を受けている時、

 

 

毎月の月命日に夫の墓参りに行っているんですが、遠いので大変です。

 

 

という事を耳にする事がありました。

 

 

彼女の御主人は八王子霊園に眠っているのですが、

 

 

彼女が住む千葉からは大変で、ほぼ一日がかりの気持ちで行くといいます。

 

 

仕事がある彼女にとっては、毎月の日曜日がつぶれる事になってしまうのです。

 

 

花代も安く無いでしょう。家の近くなら一束298円なのも、

 

 

墓地が近くになるにつれ高くなり、一束498円だったり、

 

 

私の父が眠る霊園では、一束1000円です。

 

 

花を飾る所も2か所に分かれているので、2束必要になるかもしれませんしね。

 

 

 

 

大変な中、愛した夫の墓参りに毎月赴くのは、とても感心な事です。

 

 

でも、私はあえて彼女に、

 

 

「貴方の場合、

 

 毎月大変な思いをして、お墓参りに行かなくてもいいと思いますよ。」

 

とアドバイスしました。

 


聞くと、彼女の場合、御主人が亡くなってもう3年も毎月墓参りに行っていて、

 

 

なおかつ、家に仏壇があって、

 

 

毎日の様に、日々の出来事をご主人の写真に話しかけていると言います。

 

 

もともと墓参りの意味は、故人の冥福を祈ってあげたり、忍んだり、

 

 

結婚や入学の報告やお礼を言いに行くのが目的です。

 

 

でも、彼女の場合、それがもう自宅で十分出来ているのです。

 

 

だから、もう大変な思いをしてまで毎月墓参り行く必要は無いのです。

 

 

年一回で十分ですし、彼女の場合、お墓にはご主人だけが眠っていて、

 

 

雑草もあまり生えない場所だと言うので、

 

 

その年一回も必ずしも行かなくてもいいと思います。

 

 

来てほしい時は、夢に出てきたり、彼女が行きたいと思うはずです。

 

 

そういう時だけ墓参りに、行けばいいと言いました。

 

 

もっと言えば、貴方を愛した夫は、貴方がせっかくの休暇をつぶしてまでも、

 

 

自分の為に大変な思いをして来て欲しくないと思っているものです。

 

 

なにしろ、彼女の愛した夫は、お墓にはいないからです。

 

 

亡くなったご主人は、彼女のそばに居る事が多いのです。

 

 

だから、普段仏壇や夫の写真の前で言っている事は通じているのです。

 

 

極端な場合で言うと、彼女が車で頑張って八王子霊園に向かっている時も、

 

 

隣の助手席にご主人が座っていて、一緒に墓参りに出かけていたりします。

 

 

なんと滑稽な姿でしょうか。

 

 

亡き夫の墓参りに、夫と一緒に車で墓参りに出かけていたりするのです。

 

 

でも、それも意味がある時はあります。

 

 

例えば、お墓の前でないと、夫に声をかけてあげる機会が無い。という方は、

 

 

お墓の前で、その言葉を一緒に言った亡き夫が聞いているという場合です。

 

 

でも、電話の彼女の場合は、普段仏壇や写真の前で、

 

 

何でも話しているので、それさえも必要が無い訳です。

 

 

だから、彼女には行く必要が無いと言った訳です。

 

 

 

つまり、入院していたり、寝たきりで墓参り出来ない場合も、

 

 

写真の前で、十分墓参りに匹敵する事は出来るという訳です。

 

 

 

勿論例外はあります。

 

 

例えば、彼女は日々亡きご主人に声をかけているので、お墓参りは必要無いのですが、

 

 

彼女には必要なくても、彼女に子供がいたり、お義母さんが一緒に住んでいたら、

 

 

状況は違ってきます。

 

 

もし、子供さんもお義母さんも彼女と同じ様に、よく亡きご主人に話しかけているなら、

 

 

全員墓参りは必要無いのですが、多分、幼い子供だったらそうまで出来ないでしょうし、

 

 

認知症になったりしても、そうでしょう。

 

 

そういう場合、たとえ貴方は行く必要が無くても、

 

 

貴方が行かないと、子供やお義母さんが行けません。

 

 

その場合は、貴方も一緒に行くという事になります。

 

 

つまり、お墓の前でないと、故人に話しかける時が無いという人は、

 

 

墓参りが必要という訳です。

 

 

 

 

 

私の場合で話しますと、

 

 

父が亡くなってから5年間は毎月の月命日にお墓参りしていました。

 

 

でもその後は、冷静に仏壇や写真の前でお話しや報告できる様になったので、

 

 

それからは年一回の墓参りになりました。

 

 

でも、この前妹が来日したので、その時は墓参りに連れて行きました。

 

 

 

 

 


また、

 

 

年一回の命日は、絶対に行かないといけないと思っている人もいます。

 

 

命日の日が大雪になり、墓参りが大変でした。と言っていた相談者がいましたが、

 

 

「それは来るな。って言っているのかもしれませんよ。」と言った事があります。

 

 

家に帰って、仏壇や写真の前に花と水を備えてお線香を焚き、

 

 

今日は大雪で行けませんでした。」と自宅でお墓参りすればいいのです。

 

 

故人は貴方に危険が思いをさせてまで来てほしいと思わないのです。

 

 

同じように、仕事でどうしても行くのが夜間や日が暮れてからになったり、

 

 

仕事をキャンセルして行くというのも、故人は喜びません。

 

 

家に帰って、仏壇や写真の前に花と水を備えてお線香を焚き、

 

 

今日は仕事で行けませんでした。ごめんなさい。」と自宅でお墓参りすればいいのです。

 

 

とにかく、貴方を愛した人は、

 

 

貴方の生活や仕事を犠牲にしてまで墓参りを優先して欲しいとは思わないという事です。

 

 

 

ただ、前もって分かっている予定の場合、

 

「明後日の命日は仕事が入っているから来れないので、

 

 その代わり今日来たよ。」と前倒して墓参りするのは良い方法です。

 

 

 

 

 


最後に、愛したペットの場合も同じです。

 

 

ペット霊園に埋葬して、毎月お墓参りに行けなくてと言う方がいましたが、

 

 

上の様に、人間の場合と同じで、

 

 

普段から写真に話しかけたり、時々思い出してあげているなら、

 

 

お墓参りしなくても、貴方の心は通じているので、大丈夫です。


END