●もう一人のわたし。
普通、亡くなった仏様は、
お葬式をしてもらい、皆に惜しまれながら弔ってもらうと喜ぶものですが、
そんなお葬式をしてもらっても、泣き続ける仏様がいた事がありました。
葬式をしてもらっていても、なぜ仏様は泣き続けたのでしょうか?
これはアメリカの霊能者が、その謎を解いた時のお話です。
ある時、一人暮らししていた娘さんが交通事故で亡くなったという事件がありました。
遺体を引き取ったご両親は、葬儀社と葬儀について相談し、通夜を行いました。
ところが、通夜の前日から、お母さんと同居しているお祖母さんが、
同じ様な夢を見たのです。
それは、娘さんが泣いているという夢だったそうです。
当初はお母さんもお祖母さんも、娘は自分が急な事故で亡くなったのを嘆いて、
泣いているのだと思いました。
ところが、通夜の日も同じ夢を見たのです。
それも今度は、泣きながら
「自分一人だけは嫌だ。」と夢で訴えてるのだといいます。
お祖母さんは、まさか自分も一緒に死のうと、
誘っているんじゃないかと不気味に思ったそうです。
母親の方は、もしかしたら、事故じゃ無く故意で殺されていて、
犯人が別にいると、娘は訴えているのではないかと言っているんじゃないか。と疑いました。
2日連続、しかも母親とお祖母さんが同時に見るという夢。
死んだ娘は、何を2人に訴えようとしているのか?
母親が言う様に、事故では無く故意に殺されたのか?
それとも、一人じゃ逝きたく無くて、お祖母さんをも誘っているのか?
気になった母親とお祖母さんは、娘の遺体の埋葬の前に、
霊能者に相談に来たのでした。
さっそく霊視が始まりました。
すると、娘さんの霊が現われて、こう言ったそうです。
「私の事を悲しんでくれて嬉しいけど、
誰ひとり、私の赤ちゃんの事は悲しんでくれないの。」
さっそく調べて見ると、娘さんは妊娠していたそうです。
実は、恋人と別れた娘さんは、
ご両親に言うと、中絶しなさいと言われると思い、
自分一人で育てようとしていたのでした。
急いで娘さんが暮らしていた部屋を見てみると、
日記には、息子が生まれたら、ルーサーと名付けると書いてあったそうです。
そこで、お葬式の名義を、娘一人だけではなく、
娘と息子ルーサーの葬儀に書き換えて、行ったそうです。
その後、お母さんは娘が笑顔で子供を抱いている夢を見たそうです。
「母さん、ありがとう。
息子はあっちで育てます。」
END