●裁判の裏で仕事する霊能者。
裁判所と言えば、
訴えられたり犯罪を犯した時に罰せられる所ですね。
そこは法律に詳しい方々による、検察側と弁護士側の攻防であり、
判決は証拠や証言などによって決定されるので、
一旦裁判が始まれば、
当然そこには、占いや霊の話などのよって判決が左右される事のない世界です。
ところが、霊能者の方に直接聞いたのですが、
裁判が始まる事が決まった後でも、仕事の依頼が来る事があるそうなんです。
きっと皆さんも映画やテレビドラマなどで、裁判の場面を見た事があるでしょう。
現在、アメリカも日本も、裁判の有罪か無罪を一般の人達による判決にて判断されています。
つまり、有罪か無罪かを一般人が決めるという制度ですね。(裁判員制度)
アメリカでは、12人の一般人から選ばれた陪審員が判断します。(陪審員制度)
映画「ニューオーリンズ・トライアル」より
ちなみに、日本では陪審員とは呼ばず、裁判員と呼んでいて、
12人では無く、6人でしかもそこにプロの裁判官が3人加わった合計9人で判断します。
つまり、アメリカは素人12人が決め、日本は素人6人+プロ裁判官3人の9人で決める訳です。
全然状況が違いますね。
しかもアメリカの場合、原則12人全員が有罪か無罪かの意見を一致させないと無効となります。
つまり、やり直し裁判となり、また新たな12人の陪審員が選び直される訳です。
よって、裁判が何ヶ月も判決が出ないという事が起きます。
それに比べて日本の場合は、9人の内、5人以上が一致すれば評決可能となるので楽です。
ちなみに、有罪となった時の犯人の量刑ですが、
アメリカの場合、12人の陪審員が決めるのは、有罪か無罪かだけです。
その後は、判事が死刑とか、無期懲役とかを決めます。
でも、日本の場合は、裁判員6人に裁判官3人が加わっていますから、
その場で犯人の量刑も決めてしまいます。
つまり、日本の裁判員に選ばれた素人さん達は、死刑までも決めないといけないので、
心情的にはアメリカよりも、ちょっと重い責任を負っているとも言えますね。
あと皆さんが気になるかと思うのが、いくら貰えるか(日当)ですが、
アメリカでは、陪審員に選ばれると大体1700円くらいです。
それに比べて、日本は大体9000円くらい(プラス交通費)ですね。
ただ裁判は大体6日間くらいですから、
アメリカでは、6日間合計10200円しか貰えないのに比べ、
日本では、6日間合計54000円位も貰える訳のです。
ちなみに、日本では、選挙に投票できる人はほぼ全員裁判員に選ばれる可能性があるわけです。
(政治家や自衛官、義務教育を終えていない人、禁固以上の刑に処せられた人は選ばれない)
だから、こう思っていませんか?
「いつ裁判員に選ばれるか分からない。
急に裁判所に来なさいと言われたら、仕事どうしよう。
もし、クリスマスや正月に選ばれたら嫌だなぁ。」なんて。
でも、そう思っている貴方は、絶対選ばれませんから安心してください。
なぜなら、
実は、裁判員に選ばれる時は、その前に予告があるんです。
大きな封筒が貴方の家に届き、中に、
「これから1年の間に、
貴方を裁判員として呼ぶかもしれませんのでよろしくお願いします。」という感じの紙と、
裁判員制度について書かれた冊子が入っている訳です。
まあ、そういう封筒が家に来ない限り、貴方は選ばれる事は無いという事です。
ちょっと余談が長くなってしまいましたので、元の話に戻しますね。
霊能者の方に聞いたのですが、
裁判が始まる事が決まった後でも、仕事の依頼が来る事があるそうなんです。
先に話した通り、アメリカの陪審員制度では、原則、
12人全員の意見が一致しないと、無罪にも有罪にも出来ないで、
再審議となってしまいます。
(原則と言ったのは、州によっては、10人以上が有罪なら有罪に出来る事がある。
また、陪審員全員が有罪としても、判事が逆転無罪判決にする事が出来る。
ただ、その逆、つまり陪審員が無罪と出したものを判事が逆転有罪には出来ない。)
つまり、12人の陪審員の内、一人でも変な人や偏見を持った人が含まれていれば、
どんなに決定的な証拠が出ても、ただ犯人が美人だから無罪にしたり、
黒人だから有罪と決めつけていたり、同じ宗教だから無罪にしたりしかねません。
そこでアメリカでは、予備尋問というものがあります。
予備尋問とは、国民の中から選ばれたこの12人の陪審員でいいのか、
弁護人と検察官が、それぞれ意見を述べて、他の人に変える事が出来るのです。
つまり、弁護側だったら、12人の顔ぶれを見て、
何を言っても有罪判決を出しそうな人がいれば、裁判が始まる前にそいつを変えるのです。
検察側であれば、逆にどんな証拠があっても無罪と言いそうな陪審員を変えるのです。
ただし、当然その陪審員候補が裁判を左右する偏見を持っているという根拠をあげないといけませんが。
その陪審員の選定を短時間でしないといけない訳です。
しかも重要です。なにしろ有罪無罪が、その人によって決まるかもしれないのです。
そこで登場するのが、霊能者という訳です。
ある時は、12人の陪審員の画像を送ってもらって、
ある時は、写真を送ってもらい霊視が始まります。
私が知り合った霊能者の場合は、検察側から選定の依頼を受けたそうです。
つまり、決定的な証拠を提出しても無罪と言いそうな陪審員を予想する訳です。
(一応アメリカでは、キチンとした根拠があれば、何人でも変える事が出来ます。)
霊能者が指摘した人物を聞いた検察官は、
すぐにその人物を徹底的に調べて、偏見があるという根拠を探し始めるます。
そして、その根拠を裁判官に申し立てて、その陪審員候補を除外させる訳です。
私はその話を聞いて、
「あぁ、霊能者の方はそんな仕事もされてるのかぁ。」と感心しました。
ただ、きっと中には、ここまでの話を読んで、
「霊能者といえども、思い通りに裁判を左右させて金儲けしていいのか?」
と批判的な意見を持つ方もいるかもしれませんね。
しかし、私は許されると思います。
なぜなら、
私が知っている霊能者の方は、選定の仕事を無料奉仕でおこなっていました。
そして、霊能者だから知っているのです。
そいつが、2人の女性を殴り殺した犯人に間違いないと。
だから、そこまで協力したと。
END