●小児喘息の英雄たち。(しょうにぜんそくのえいゆう)
娘さんが幽霊を見るという電話相談です。
子供が幽霊を見るという相談は、たまにあるので、
以前のブログでも扱った事があるんですが、
この相談は、他の相談とはちょっと違う点がありました。
それは、
娘さん(小学2年生)が幽霊を目撃するのは、
決まって娘さんが喘息の症状を出した時の夜中だけだと言うのです。
つまり、普段喘息が無い時には、幽霊も見ないというのです。
娘さんが喘息の咳で苦しくなっている時に限って幽霊が現われるのだそうです。
娘さんが喘息の症状が始まったのは、2歳の頃だったといいます。
お母さんいわく、多分その頃から娘は幽霊を見ていると思われるそうです。
と言うのは、3歳の頃に咳をしながら、
「知らないお姉さんがいるよ。」と言っていたので、多分2歳の頃から見ていたと。
普通、子供が幽霊を見ても、それは小さい頃だけで、
小学生高学年になるにつれて見なくなる場合がほとんどです。
しかし、相談者のお母さんには、一抹の不安があったといいます。
それは、娘さんが幽霊を見る時には、決まって喘息で苦しんでいる時なのです。
これは、もしかしたら、
娘をあの世に連れて行く為に、迎えに来たのではないか。
もうすぐ死ぬかもしれない娘を、待っているのではないか。と言うのです。
そんな電話相談でした。
さて、相談者の話を聞いて、まず思うのが、
幽霊は娘さんの病気に関係があるだろうな。という事です。
勿論、お母さんが心配している様に、人が死にそうになると、
あの世からお迎えが来るという事もあるでしょう。
でも、娘さんの場合、もう5年もそんな事が続いているといいます。
5年間もお迎えが来て返って、また来て返ってを繰り返しているのは不自然です。
また、幽霊が現われるタイミングも、気になる点です。
もし幽霊が現われてから、娘さんが喘息になるのであれば、
幽霊が喘息を起こしているという事もあるかもしれませんが、
娘さんの場合は逆です。
娘さんが喘息になると、幽霊が現われるというパターンです。
これはまるで、犯罪が起きた時に限って現われるスーパーマンです。
娘さんの喘息を心配して現われた霊と言った方が、しっくりきます。
多分、娘さんのご先祖の霊だと思います。とお母さんに言いました。
すると、お母様は、
「なぜ、ご先祖の霊が来たのですか?」と尋ねてきました。
「私は霊能者では無いので、はっきりした理由は分かりませんが、
多分、貴方のご先祖で、
若くして喘息に似た症状で亡くなった女性がいると思います。
そういう場合、自分の子孫が自分と同じ病状で苦しんでいると、
助けたいと思って、見守りに来てくれる事があるんですよ。」
私のアドバイスとしては、
今度娘さんが霊を見たら、「見守ってくれて、ありがとう。」と、
霊にお礼を言ってあげて下さい。そうすれば、より協力してくれると思いますよ。
現在、日本人の死因第一位は、ガンである。
しかし、以前の日本の死因の第一位は、
喘息や気管支炎からの悪化を含めた肺炎だったのです。
最後に、こんな実話を。
上の話と同じように、2歳で喘息を発症した男の子がいる。
発作起きると、夜もほとんど眠れなかった。
喘息になると、激しい咳に襲われるので、常に薬を持ち歩き、
他の子がみな幼稚園に通う中、彼はほとんど幼稚園にも通えなかった。
野球をやっていたお父さんの影響で、ボール遊びが好きだった。
しかし、屋外のホコリを吸うと喘息が始まってしまうのだった。
彼は生まれつき、大きなハンデを背負って生まれてきたのである。
寂しそうな息子を見たお母さんは、
当時、お姉ちゃんがスケート教室に通っていたので、
そういえば、スケートは屋内だからホコリが無いと思い、
またスポーツは喘息の克服にもなると、息子にスケートを習わせた。
当初は、うまく出来なくても喘息が少しでもよくなれば良いとやらせていたのだが、
「お姉ちゃんが出来るんなら、ボクだって出来るはず。」と、
お姉ちゃんと同じようにスピンやジャンプに挑戦したという。
ただ、時々襲って来る喘息で練習出来ない時があり、
スケートの練習が少し嫌になってしまう。
それを見たお父さんが、「野球の方がお金もかからないし、
スケートが嫌なら辞めていいんだぞ。」と言ってくれた。
お金の事に触れたのは、スケートにはお金がかかるからで、
彼の家は、家賃5万円という金持ちでは無い家系。
実は、お姉さんと彼の二人がスケートを続けるだけでも金銭的に苦しかったのです。
彼はスケートの練習も少し嫌になったし、お金もかかるからと思い、
「スケートをやめる。」と決心します。
ところが、それを聞いたお姉さんが、
「弟がスケートを辞めるくらいなら、私が辞める。」と言ってくれたのです。
こうして彼は、お姉さんのお蔭もありスケートを続ける事ができましたが、
彼が大成する見込みはありませんでした。
なぜなら、彼は喘息の影響で肺を大きく開いて息を吸い込む事出来ないのです。
だから、スケートの公式試合の4分半を全力で演技する運動量が無いのです。
しかも、息苦しくなると背中が丸まってしまい、頭が前に出てしまいます。
だから、後半は姿勢が悪い選手と周りに言われていたのです。
試合後に、取材で「取り換えたい身体の部分はありますか?」と聞かれると、
彼は「背骨」と答えたのでした。
喘息である限り、ボクはダメなのかな。
でも、喘息がなおる見込みはまったくありませんでした。
そんな時でした。
テレビを見ると、長野オリンピック・スピードスケートで、
清水宏保選手が金メダルを取るの見ます。
後に15歳になっていた彼は、清水宏保選手にサインを貰いに行きました。
そして、サインを貰いながら、つい聞いてしまいました。
「ボクも金メダル獲りたいんです。
ただ、喘息だから・・・・・」
すると、清水宏保選手は、彼に優しくこう言ったのでした。
「大丈夫だよ。
肺が弱い分、ハードな練習をしなければいけないけれども、
それを乗り越えれば、世界を相手に戦える様になるから。」と励ましてくれたのです。
実は、清水宏保選手も小児喘息を持ちながら、ここまで来た人だったのでした。
彼はその言葉を支えに、人の何倍もの練習を積み、
4年後のソチオリンピックに挑戦したのです。
そして、彼、
羽生結弦選手は、見事金メダルを獲ったのでした。
金メダリストになった羽生結弦選手は、今度は子供達の目標となりました。
そんな子供達の中に、昔の羽生選手と同じ様に、
喘息持ちでフィギュアスケートのジュニア選手の少年・池葉宙くんがいました。
彼はカナダで練習中の羽生結弦選手に電話して、自分の喘息の悩みを話すと、
羽生結弦選手は、池葉宙くんに優しくこう言ったといいます。
「今はみんなと違う経験をしているかもしれないけど、
人と比べる必要はないんだよ。
自分がそれを普通だと思うなら、
それを克服する為に、一杯頑張ればいいんだよ。」と応援した。
その後、帰国すると池葉宙くんと一緒に練習をしてあげ、
池葉宙くんの前で、郷ひろみさんのヒット曲「言えないよ」の乗せて、
特別なアイスショーを見せたあげた。
そして、よく2018年の平昌オリンピックでも金メダルを獲り、
2大会連続優勝の快挙を成し遂げたのです。
END
参考 https://tsuiran.jp/pickup/20170827/17516
天才・羽生結弦を育てた「羽生家の家訓」https://gendai.ismedia.jp/articles/-/41840?page=3



