●義父を殺してしまった。

 

 

人は年齢を重ねる毎に、身近な人の死を体験する事は多くなります。

 

 

祖父母の死、親の死、義親の死、友人の死、そして希に子供の死。

 

 

人間にとって、死は避けらない運命ですが、

 

 

時に突然の死は、残された家族をどん底に落としてしまう事があります。

 

 

「あの時、私がああしていれば助けられたのではないか?」

 

「あの時、私が早く気が付いてあげていれば、助かったのではないか?」

 

「私が殺した様なもんだ。」と、

 

 


頂いた電話相談でも、そうした悩みを抱えた人もいました。

 

 

そんな相談を受けて、うまく説明出来ない時は、

 

 

アメリカで霊能者の方が行なった霊視の話をする事があります。

 

 

 


それはある時、霊能者の所に友人に連れられて、一人のご婦人がやってきたそうです。

 

 

彼女は、ここ2年間、ずっと独りで悩んでいた事がありました。

 

 

それは、夫の父親を殺してしまったという自責の念でした。

 

 

しかも、その事実を夫にも話せず、ずっと悩みながら一緒に暮らしている事への罪悪感。

 

 

そして、義父を殺したという家に、今も暮らしている苦悩。

 

 

彼女は耐えられなくなって、最近になって友人に打ち明けたのです。

 

 

その友人の勧めで、霊能者の所にやってきたのでした。

 

 

 

 


事の発端は、3年前の事でした。

 

 

彼女とご主人と息子さんは、カルフォルニアで幸せに暮らしていました。

 

 

ところが、シアトルで一人暮らしをしている夫の父親が足を怪我してしまい、

 

 

日々の買い物にも苦労しているという話を聞いて、彼女は息子とも相談し、

 

 

シアトルに引越して、義父と一緒に暮らす決断をしたのです。

 

 

こうして、彼女家族と義父との4人生活が始まったのですが、

 

 

それから約1年後の夏に、悲劇が起きたのです。

 

 

 

 

 


その日は猛暑だったのですが、エアコンが前日から壊れていました。

 

 

暑いなぁ。という義父に彼女は、こんな事を言ってしまったのでした。

 

 

「良かったら、冷水のシャワーでも浴びたらどうかしら、

 

 カルフォルニアではよくやってたのよ。」

 

 

お義父さんは、「それはいいかも。」と言ったといいます。

 

 

そのままお義父さんがシャワーを浴び終えるまで見届ければ問題は無かったかもしれませんが、

 

 

彼女は、お義父さんを一人残して、近くの友人宅に出かけてしまったのでした。

 

 

直ぐに戻る予定でしたが、話がはずんで1時間も話し込んでしまったといいます。

 

 

しかも、家に戻ってからもしばらくテレビを見ていたりして、

 

 

お義父さんが風呂場で倒れているのに気がつかなかったそうです。

 

 

やっと出しっぱなしのシャワーに異変を感じて風呂場に行き、

 

 

お義父さんが倒れているのを発見して911に電話したのですが、手遅れだったのです。

 

 

その時に、医者にもう少し発見が早ければ助かったかもしれないと言われたそうです。

 

 

心筋梗塞だったといいます。

 

 

実は、アメリカでは冷水のシャワーを浴びていて亡くなるお年寄りは毎年いるそうで、

 

 

心筋梗塞を発症した半数の人は、発症後1時間以内に死亡すると言われています。

 

 

つまり、1時間以内に見つかって蘇生行動を起こしていれば助かる可能性があったのです。

 

 

彼女の場合、1時間も友人と無駄話をした上に、自宅に帰ってきても気が付かず、

 

 

テレビを15分位みていたのです。

 

 

しかも、冷水のシャワーをお義父さんに勧めたのも彼女でした。

 

 

彼女はダブルで責任を感じていたのです。

 

 

私がお義父さんを殺してしまった。 」と。

 

 

 

 

 

ちなみに、日本はアメリカとは違ってシャワー文化では無く、

 

 

風呂に浸かる文化ですが、風呂場での死亡事故はアメリカよりも多く、

 

 

年間19000人の方が、風呂場で亡くなっています。

 

 

その多くが熱中症です。

 

 

熱中症は外で起きるものと思いがちですが、

 

 

風呂場で熱中症で亡くなる人の方が多いと言われています。

 

 

と言うのは、

 

 

私は風呂は41℃にして入っていますが、たまに物足りないと感じて、

 

 

42℃にする事があります。一時的にですが、

 

 

しかし、専門家によると、

 

 

42℃は危険な温度だと指摘します。

 

 

42℃のお湯に10分入ると、体温が1℃上がり、

 

42℃のお湯に30分入ると、体温が3℃上がるそうです。

 

 

こうして体温が40℃近くまで上昇すると、

 

 

体の深部も40℃くらいに上昇。

 

 

そして血液の温度が40℃を超えると、熱中症になり意識を失うのです。

 

 

やがて風呂の中で溺れて亡くなってしまうというのです。

 

 

また、意識を失わなくても、体温が42℃に近づくと、細胞が壊れ始めるそうで、

 

 

そうなると、壊れた細胞からカリウムが血液中に流れて行き、

 

 

やがて溺れなくても心停止を起こしてしまうといいます。

 

 

 


ある銭湯で、42℃で営業していたら、倒れる人が続出したので、

 

 

お湯の温度を41℃にしたらら倒れる人が、ほぼいなくなったそうです。

 

 

●42℃以上にしている人は、入浴は10分以内と心がけましょう。

 

●風呂場では急に立ち上がらない事。

 

●食後すぐに風呂に入らない事。

 

 

また、アメリカでは一昨年こんな事件もありました。

 

 

14歳の女の子が風呂場で亡くなったのですが、

 

 

原因がなんと、風呂場でスマホをやっていて、

 

 

スマホが風呂場に落ちて、感電死して亡くなったのです。

 

最初はスマホだけを風呂場に持ち込んで、話していたそうですが、

 

 

やがて、風呂場で長時間話す様になり、

 

 

その日は、スマホの電池が少なかったようで、

 

 

充電しながらスマホで話していて、それを浴槽に落として亡くなった様です。

 

 

 


皆さんも、もし実家に行った時、

 

 

ご両親の風呂の設定温度が42℃以上だったら、気をつけてあげて下さいね。

 

 

 

 

 

 

ちょっと話がだいぶ脱線したので、元に戻します。

 

 

 

 


こうして彼女の場合、1時間も友人と無駄話をした上に、自宅に帰ってきても気が付かず、

 

 

テレビを15分位みていて発見が遅れたのと、

 

 

冷水のシャワーをお義父さんに勧めたのも彼女だったので、

 

 

彼女はダブルで責任を感じていたのです。

 

 

私がお義父さんを殺してしまった。 」と。

 

 

 

 

 

 

さっそく霊視が始まりました。

 

 

 

 


霊視が始めると、すぐにお義父さんの霊が現われたといいます。

 

 

 

そして、意外な事を伝えて来たのでした。

 

 

 

 


それは、

 

 

「君は悪く無いんだよ。

 

 寿命だったんだよ。

 

 シャワーを浴びていなくても、いずれ心筋梗塞になっていたんだ。

 

 だから、気にしてはいけないよ。」

 

 

 


その言葉だけでも、彼女にとっては、どんなにか救いだったでしょう。

 

 

 


お義父さまは、最後にこうも言ったのでした。

 

 


「1年間、一緒に暮らしてくれて、どうもありがとう。

 

 楽しかった。ホントに楽しかった。

 

 孫とも暮らせて、嬉しかったぁ。

 

 最後に、

 

 幸せな時間を、ありがとう。 」


END

 

 

参考:写真facebook https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1852406438117691&set=a.161932657165086&type=3
介護ポストセブン https://kaigo.news-postseven.com/3877