●喧嘩が絶えない姉と妹。

 

 


主婦の方からの電話相談で結構多いのが、子供の悩みです。

 

 

女性にとって、子育ては本来楽しいものですが、

 

 

2人目の子が産まれると状況が違ってきます。

 

 

 

 


特にそれが、男男、女女、などの同性の子供2人となると、

 

 

兄弟(姉妹)喧嘩が始まるからです。

 

 

今まで楽しかった子育ても、一変に憂鬱なものに変わる事だってあります。

 

 

何度言っても止めない喧嘩、それもほぼ毎日、

 

 

お母さんのイライラはつのるばかり。

 

 

やがて、お母さん自身が鬱になってしまったり、

 

 

子育て放棄になってしまう事もあります。

 

 

 

 

ある主婦の方から頂いた電話相談も、子供の喧嘩についてでした。

 

 

彼女には、小5と小3の娘さんがいました。

 

 

2歳離れているのですが、二人は毎日の様に喧嘩していて、

 

 

彼女はほとほと疲れ切っていた感じでした。

 

 

二人の喧嘩の発端は、とても些細な事だと言います。

 

 

例えば、お姉ちゃんがとっておいたプリンを食べたとか、

 

 

妹の足が当ったとか、テレビ番組の取り合いなど、

 

 

とても些細な事から殴り合いの喧嘩になるといいます。

 

 

 

たまに仲良くする場面もありますが、翌日には喧嘩という感じにすぐなります。

 

 

食事中も、テーブルの下では足で蹴り合いという時も何度もあるそうで、

 

 

酷い時には、「お姉ちゃんなんか死んじゃえ。」とか、

 

 

「妹なんか生まれて来なけりゃ良かったのに。」などの酷い言葉も飛び交うそうです。

 

 


お母さんは、占いで二人の姉妹の相性を見て欲しい。と言って来ました。

 

 


相性を占って診てみると、悪くありません。

 

 

むしろ若干良い方と言える相性でした。

 

 

 


そこで、問題は相性では無く、子育ての仕方ではないかと思い、

 

 

お母さんに質問してみました。

 

 

「殴り合いの姉妹喧嘩を目撃したら、いつもどうやって止めているんですか?」

 

 

すると、彼女は、

 

 

「力に勝るお姉ちゃんを、まず引き離し、

 

 お姉ちゃんなのに、小さい子に暴力振ったらダメじゃない。」

 

 

と言って仲裁に入る事が多いそうです。

 

 

 


彼女の意見は、もっとな意見の様に聞こえます。

 

 

しかし、子供の子育てとして、言ってはいけない言葉が含まれています。

 

 

 


確かに2歳も年が違うと、力の強さにはだいぶ違いがあります。

 

 

力の強いお姉ちゃんに注意をうながし、止めさせるというのは分かります。

 

 


しかし、子供はみな平等に愛するという観念から言うと、間違っているのです。

 

 

実は、「お姉ちゃんなのに!」とか、

 

「年上なのに!」と言って

 

 

歳の違いを理由にして、喧嘩を止めせるのは良く無いのです。

 

 

言われた当のお姉ちゃんは、まず間違いなく納得していません。

 

 

結果、 「妹なんて欲しく無い。」 「お母さんはずるい。」

 

 

「なんで私だけ我慢しないといけないの?」 という逃げられない運命を強要し、

 

 

この先も一生終わらない苦悩ととらえさせてしまう可能性さえあります。

 

 

どちらかを最初から悪者にしてはいけないのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、どうしたらいいのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

私が彼女にアドバイスしたのは、

 

 

ボクシングのレフリーの様になりなさい。という事でした。

 

 

 

 


ボクシングのレフリーは、戦う二人の内、

 

 

赤コーナーの人が年上だからといって、

 

 

「年上だから優しくしなさい!」などとは決して言いませんし、言ってはいけません。

 

 

 

反則技でも出ない限り、じっと見守っています。

 

 

相手を傷つける凶器を持ち出してきたり、

 

 

人間を否定する様な暴言を吐いて来たりした時に初めて注意します。

 

 

「ちょっと今の言葉は良く無いよ。」とか、

 

 

「物を投げるのは反則でしょ。」と言う風に。

 

 

 

「年上なんだから、」では無く、どちらも平等に、

 

 

違反行為だけを注意するのです。

 

 

諺(ことわざ)で「罪を憎んで、人を憎まず。」とよく言われますが、それです。

 


そして、必要ならば平等なルールを作るのです。

 

 

テレビ番組の取り合いなら、1週間の内、見たい時間を取り合うドラフト制度で決めるとか、

 

 

録画機を買って、この時間はお姉さんは録画を見るとか、LIVEで見るとか決めたり、

 

 

トイレや風呂の順序でもめるなら、曜日によって時間帯の優先順位を決めるとか、

 

 

冷蔵庫の場所をお姉さんは2段目の右半分とか決めておく。

 

 

それでも黙って食べたら、3倍にして返す事とか。

 

 

赤コーナーの選手にも、青コーナーの選手にも平等なルールを作りましょう。

 

 

また、ボクシングのゴングの様に、お母さんが時計の目ざましを鳴らしたら、

 

 

その時は、どんな時でも一度喧嘩を止めるというルールを作っておくのも良いでしょう。

 

 

 


相談者のお母さんも、納得して頂いた様で、

 

 

これからは、姉だけを叱るのは止めて、

 

 

反則が出ない内は、ほっとき、ルールを作ってみたいと言って電話を切られました。

 

 

 

 

 


普通は、これでだいぶ喧嘩も減り、

 

 

お母さんのイライラも軽減されるはずでした。

 

 

 

 

 

 

 


しかし、1ヶ月後、

 

 

再び彼女から電話が来たのです。

 

 

 

 

 

 

 


というのは、彼女の場合、特別なケースだったのです。

 

 

 

 

 


なんと!、

 

 

が関係していたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


後半は、明日のブログに続く。