●ウナギ恐怖症。

 

 


ある時、電話相談で、

 

 

不思議な現象を訴えてきた女性がいました。

 

 

 


彼女は小さい頃から、見た夢にうなされて起きる事が多いと言います。

 

 

 

 

こういう事は、別に珍しい事ではありません。

 

 

幽霊が出て来る夢を見て、怖くて起きたり、

 

 

自分が死ぬ夢を見て起きたり、

 

 

鬼に追いかけられてるのに、足が思う様に走れず、絶体絶命の瞬間に起きたり、

 

 

と、恐怖の余り起きるという現象は良く聞く話です。

 

 

ちなみに、私もたまにあるのですが、

 

 

誰から逃げたいのに、足が速く走れず、なかなか逃げられないという現象。

 

 

実はこれ、正常な人の夢です。

 

 

逃げたいのに、なかなか足が動かない夢、

 

 

これが何を意味するかと言うと、

 

 

もし、足が動いて簡単に逃げられるという夢になると、

 

 

夢遊病になって、夜中家の中を歩き回っていた。というケースがあります。

 

 

実は、夢で見た事に反応して、逃げようと思うのだが、

 

 

なかなか足が動かないという夢、

 

 

これは、体の足の実際の反応と関係があるという事が分かって来たのです。

 

 

夢の中で悪党から逃げようと思ってるのに、足が動かない。

 

 

つまり、頭では足を動かそうとしているのだが、脳は今は睡眠中だからと、

 

 

足の動きを止めていて、動かない様にしているのです。

 

 

これが、夢の中では、逃げようとしているのに足がうまく動かないになっているのである。

 

 

もし、脳が夢での反応に順応して、実際に足を動かしてしまうと、

 

 

夢遊病になって、夜中に歩き回ってしまうのである。

 

 

 

 

 


さて、電話相談してきた女性の夢はちょっと変わっていました。

 

 

小さい頃から、夢の中にウナギ(鰻)が出て来ると、

 

 

恐怖のあまり汗をかいて、うなされて起きてしまうのだと言うのです。

 

 

ある時は、学校の給食の夢を見ていると、

 

 

おかずの中から生きているウナギが出て来て、恐怖のあまり飛び起きたり、

 

 

またある時は、海に行った夢を見ると、

 

 

海水の中に無数のウナギが泳いでいて、それらが一斉に海水から頭を出して、

 

 

彼女を見つめるのです。恐怖のあまりびっしょりと汗をかいて起きたと言います。

 

 

そしてある時は、家の中を歩いていると、床板が盛り上がったかと思うと、

 

 

床板が外れて、そこからウナギが次々と現れて、恐怖で座り込んで泣いているという夢。

 

 

 


彼女を夢の中で襲うのは、毎回ウナギなのです。

 

 

幽霊でも無く、鬼でも無く、悪党でも無いのです。

 

 

あのウナギなのです。

 

 

 

毎回、夢にウナギが出て来ると、彼女は恐怖のあまりうなされて起きるのだそうです。

 

 

まさにウナギ恐怖症なのですが、

 

 

不思議な事に、実生活では特にウナギが怖いと言う訳では無く、

 

 

たまに食べる鰻重(うなじゅう)は、とても美味しいと言います。

 

 


つまり、夢の中に出て来るウナギだけが怖いのです。

 

 

 


彼女は私に言いました。

 

 

「これは何かウナギの霊に恨まれているのでしょうか?

 

 何かウナギに悪い事をしたとか、ウナギに怨まれる様な事をしたとか。

 

 それとも、何か前世に関係しているのでしょうか?

 

 ウナギは何か別の物の生まれ変わりだったり、

 

 ウナギに似ている人の顔が、ウナギとなって現われているとか、でしょうか?」

 

 

 

 

 

 

この時点で、真相が予想できる人は、すごいです。

 

 

この時点では、私はまったく分かりませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

やがて、隠されていた驚く様な真相が分かるのです。

 

 

後半は、明日のブログに続く。