●生まれなかった胎児。
亡くなった子供の霊が現れる事はよくあります。
では、まだ生れていない胎児の場合はどうでしょうか?
まだお母さんのお腹の中から出ないまま亡くなった場合、どうでしょうか?
その一端が分かるかもしれない出来事があります。
ある時、一人の弁護士の男性が霊能者の所に相談に来たそうです。
彼は10年前に、奥さんを出産時に亡くされていました。
amnioticによって亡くなったという事なので、日本語で言うと羊水塞栓症です。
その時、彼は一瞬にして愛する奥さんと生まれて来る娘さんを亡くしたのでした。
ちなみに、現在でも出産は危険の伴う一大事ですが、
私がアメリカに居た頃は、無痛分娩はありませんでした。
最近は、無痛分娩なる方法が行なわれる様になり、
「私は無痛分娩を選択した方がいいでしょうか?
それとも、自然分娩がいいでしょうか?」
と相談してきた妊婦の方がいました。
質問した理由を聞くと、彼女はとにかく痛いのが苦手なので、
出来るなら、無痛分娩で産みたいのですが、無痛分娩での死亡例の話を聞くと、
怖くて踏み切れないと言います。
確かに、最近無痛分娩による死亡のニュースが話題になっています。
だから彼女が怖がるのも無理はありません。
でも、占いで無痛分娩と自然分娩のどっちがいいかなどなかなか言えるものではありあせん。
私が彼女に言ってあげられる事は、
冷静に実情を分析して、あとは自分で判断してもらう事です。
実情が漠然として分からないと、恐怖を生み出すからです。
確かに、無痛分娩による死亡のニュースが出ると怖いです。
でも実際は、自然分娩による死亡もかなり起きているのです。
ただ、自然分娩での死亡は目新しく無いのでニュースにならないだけなのです。
大体毎年、無痛分娩で亡くなる方は、均すと毎年2人です。
約7万人の妊婦さんが無痛分娩を選択するので、7万人中2人が亡くなるとして、
その死亡率は、0.00003%となります。
そして、自然分娩で亡くなるのは、均すと毎年36人です。
約72万人の妊婦さんが自然分娩を選択するので、72万人中36人が亡くなるとして、
その死亡率は、0.00005%となります。
そう考えると、無痛分娩の方が若干自然分娩よりも安全というのが現在まで統計です。
冷静に現在の実情を知った彼女は、怖さが和らいだ様で、無痛分娩を選びました。
ちょっと話が脱線したので元に戻します。
彼は奥さんの出産時に、
一瞬にして愛する奥さんと、生まれて来る娘さんを亡くしたのでした。
彼は立ち直れない程の悲しみとショックを受けましたが、
弁護士の仕事に集中して、一日中働きづめにする事で忘れようとしてきました。
そして、1年後、ある事件の裁判で困っている妊婦の女性と出会ったといいます。
それ以来、彼は貧しい妊婦の人達には格安で弁護を始めたのです。
彼にとって、苦しんでいる妊婦を助ける事は、
助けられなかった妻と娘を助けている気持ちだったのかもしれません。
そんな彼を霊視した霊能者は、彼にこう言ったのです。
「亡くなった奥さん、
あれからずっと貴方の側に居て、貴方を見守っていたって言ってる。
そして、私の為に、私と同じような身の上の妊婦さんを助けてくれて、
ありがとう。って言ってます。
まるで、私が助けられている様で、うれしい。」
そして、霊能者の方は、こうも付け加えたのです。
「奥さんと一緒に、小さい魂も一緒に来ています。
あの時、生まれなかった貴方の娘さんです。
困っている妊婦さんを助けている父さんは、ヒーローだって言ってますよ。
貴方は彼女の誇りだそうです。
私のパパは、えらい人でうれしい。」
END
参考:コンチェルト鍼灸院 https://www.concerto-harikyuu.com/mutsuu3/