●悲しみの連鎖。
これが起きるのは、大切な人を亡くしたその時です。
それも、世界一愛していた人を亡くした時に起きます。
特に夫婦だけで暮している時、そのどちらかが亡くなった時や、
恋人同士でだけで暮している時、そのどちらかが亡くなった時や、
親子二人だけで住んで居る時、そのどちらかが亡くなった時です。
希に、最愛のペットを亡くした時にも起きます。
では、悲しみの連鎖とは、どんなものでしょうか?
私達にとって、大切な人を亡くすというのは、とても辛い事です。
それも、今まで一緒に暮らしていた人を亡くすのは、耐え難い悲しみです。
例えば、母と娘の2人暮らしをしていて、
ある日突然母親が亡くなって、娘だけが残されたとしましょう。
娘さんは、悲しみのあまり毎晩泣き続けるかもしれません。
それは仕方がない事です。
なぜなら、今まで一緒に暮らしていた世界一愛していた母親を亡くしたのだから。
普通なら、三日三晩も泣けば、泣き疲れて段々と立ち直っていく所かもしれません。
しかし、ここで意外な存在が、悲しみの連鎖を引き起こします。
それが、亡くなった母親の霊です。
かと言って、亡くなった母親の霊には悪気はまったくありません。
悲しみにくれる娘を目の前にして、なんとか悲しみを癒してやろうと、
背中をさすったり、慰めの声をかけたりして、元気づけようとします。
しかし、私達は霊能者では無いので、
亡くなった母親の声も聞こえなければ、姿も見えません。
なので、普通なら、何の影響も無いと思うかもしれませんが、
この場合、ちょっと違ってきます。
私達は霊が側によってくると、自然とその霊のエネルギーに反応して、
その霊の事を思い出したりします。
だから、母親の霊が近寄ってくれば、不意に母親の事を思い出してしまいます。
「あの時は、母さんと楽しかったなぁ。」
「かあさんは、イチゴケーキが好きだったなぁ。」と、
そんな母親との楽しかった思い出をおもいだし、余計母親の事が恋しくなります。
そして、余計母親を失ったという現実に、悲しみが増します。
すると、それを見た母親が霊が、より一生懸命になって娘に寄り添い、
元気づけようとします。
悲しみの連鎖です。
逆に言えば、お互いに世界一愛していたからこそ起きる現象です。
もし、亡くなった母親よりも好きな人、好きな趣味、好きな仕事があれば、
こういう現象は起きません。
悲しみの連鎖から脱出する方法は4つあります。
①■まず1つは、他の家族や友人が、
残されてしまった娘さんを、元気づけて外に連れ出したり、
一緒に生活したりして、段々と立ち直らせる方法。
②■亡くなった人よりも好きな人や趣味を見つける。
③■自分で、このままじゃいけないと気が付き、これも運命だと理解し立ち直る。
いつかは皆、向こうの世界に戻るのです。
④■そして最後が、
母親が亡くなって49日後に、天国に登って行き、
悲しみの連鎖が終わる。
ただ、この場合、1ヵ月と19日間も娘さんの悲しみは続く事になります。
理想は、③■での 悲しみの連鎖の終わらせ方です。
「私も少なくとも、母さんの年まで生きて、
母さんの年になって見た世界を見てから、また会いましょう。
それまで、私を見守って下さいね。」
END