●ほぼ新築なのに幽霊が出る家。

 

 

 

家に幽霊が出るってというと、大抵は中古物件で、

 

 

しかも、その家で殺されたとか、自殺したとか、

 

 

何かしらその中古物件に因縁が絡んでいるのが普通です。

 

 

 

 

 


ところが、ほぼ新築なのに幽霊が出たという相談が1軒だけありました。

 

 

今日はその時の事をお話ししたいと思います。

 

 

 

 

 

 


その家は、家族が約半年だけ住んだだけの、ほぼ新築同然の家でした。

 

 

なので、まだその家で事件が起きたとか、誰か死んだという事はありませんでした。

 

 

それなのに、幽霊が出るというのです。

 

 

 

 

 

 

事の発端は、

 

 

売りに出したその家を、担当していた不動産屋さんが、

 

 

下見に来たお客さんを連れて訪れた時だったといいます。

 

 

 

 


まず不動産屋さんが、家の玄関の鍵を開け、

 

 

カバンからお客様用と自分様のスリッパを出し、

 

 

1階の窓を開けて、部屋の空気の入れ替えをしたそうです。

 

 

それから台所に行って蛇口をひねって水が出る事を確かめました。

 

 

これは水道がまだ通っているか確かめて、お客にすぐに住めますよ。と、

 

 

アピールする意味もありますが、空家を長持ちさせる為には、

 

 

少しでもいいから蛇口をひねって水の流れを作っておく事は大事だそうです。

 

 

そうでないと、ずっと同じ水が水道管に留まっていると、水が古くなり、

 

 

臭いや虫が発生したり、水道管の劣化にも影響するといいます。

 

 

だから、空家に入ると、まず窓を開けて空気の入れ替えと、

 

 

蛇口をひねって、水の入れ替えをするのが不動産屋さんの常識だそうです。

 

 

 

 

さて、再びリビングに戻ると、不動産屋さんがお客さんに、

 

 

「この部屋は南向きですから、日光もたっぷり入って来ますよ。」

 

 

と説明した時でした。

 

 

突然、2階にあるどこかの部屋のドアが「バタン!」と閉まった音がしたのです。

 

 

空家のはずですから、2階に誰もいるはずはありません。

 

 

だから物件を見に来たお客さんも少し驚いて、「あれ? 誰か居ます?」

 

 

と言って2人の間に沈黙が流れました。

 

 

最初は、1階の窓を開けたので、

 

 

その影響で二階のドアが閉まったのかなと思ったそうですが、

 

 

それだったら、1階の窓を開けた瞬間とかに反応するはずですが、

 

 

実際は、窓を開けてから5分ほど経ってから2階から音がしたのでした。

 

 

 


もしかしたら、

 

空家に泥棒かホームレスが住み着いているのかもしれない!

 

 

そんな事も頭をよぎった不動産屋さんは、恐る恐る2階に上がって行きました。

 

 

少し心配しながら、階段のたもとから見上げるお客。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不動産屋さんは、用心しながら2階にある3つある部屋を1つ1つ空けて、

 

 

誰かいないか確認していきました。

 

 

押し入れの中まで確認しましたが、誰もいません。

 

 

そこで2階の窓も全開にして、空気の入れ替えを行い、

 

 

お客にも上がって来てもらい、一通り2階も見てもらいました。

 

 

 


全てを見せ終わると、再び窓を閉め、1階に降りると、1階の雨戸を閉め、

 

 

2人は玄関に向かいました。

 

 

そして、靴を履こうとしたその瞬間でした。

 

 

また2階から「バタン!」と、ドアが閉まる音がしたのです。

 

 

 


今度は間違いなく、1階の窓を開けたからとかの理由ではありません。

 

 

そして、2階に誰か居るという訳でも無いのです。

 

 

お客さんは、「なんかこの家、気味が悪いね。」と言って、

 

 

当然ですが、このお客がこの家を買う事はありませんでした。

 

 

 

そして、そんな事が次のお客を連れて行った時も、

 

 

その次のお客を連れて行った時も起きたそうです。

 

 

 


不動産屋さんの従業員の間では、幽霊がいる家と言っているらしく、

 

 

売主に「お客が気味悪がって、買う人がいないんですよ。」と報告したのである。

 

 

 

 

 


そんな時、この売主のお母さんが、娘が家が売れなくて困っている。

 

 

と相談を受けたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


この時点で、幽霊の真相が予想できる人はすごいです。

 

 

ちなみに私は、ここまでの話を聞いた限りでは、

 

 

まったく分かりませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


後半は、明日のブログに続く。