●ペット多頭飼育崩壊。
ある電話相談での事でした。
彼女はもうだいぶ前に結婚して家を離れているのですが、
1年前に、実家で独り暮らしだった母親が病死したといいます。
ところが、先月久しぶりの休みの日に実家に荷物の整理に行った時、
隣に住んで居た幼なじみと会ったそうです。
すると、その幼なじみの子が、彼女に変な事を言ったそうです。
それは、夜中に誰もいない実家から時々声がするというものでした。
その子いわく、亡くなったお母さんの声に似ている気がするといいます。
もしかして、母は成仏していないのでしょうか?
そんな相談でした。
そこで、私は彼女の亡くなったお母様について、色々聞いてみました。
こういう場合、まず気になるのは、亡くなった時の状況です。
亡くなったのは、心不全という事で突然死に近かったそうです。
ただ、普段はとても楽しく一人暮らしを満喫していたと言うし、
子供達も無事結婚して、幸せに暮らしている状況なので、
特に突然の死に対しての心配事は無さそうでした。
しかし、私が彼女に、
「お母さん、何か亡くなる時に心配事とか抱えて亡くなるという事はありませんでしたか?」
と質問すると、
「心配事ですか?」
「ああ・・・・」と言いかけてから、こんな話をしてくれたのです。
実は、お母様、亡くなった時、猫を8匹も飼っていたそうです。
父が亡くなって、娘達が結婚して家を出てから、
多分寂しくなって猫を飼い始めたのでしょう。
始めは1匹だったのが、2匹となり、その後野良猫を保護したり、兄弟が産まれたりして、
最終的に8匹になっていたそうです。
いわゆるペットの多頭飼育崩壊です。
ペット多頭飼育崩壊になってしまうケースは、飼い主が病気になって世話が出来なくなったり、
このケースの様に、飼い主が亡くなってしまう時に起きるといいます。
当時はまだ私も猫は飼っていなかったので、今ほど猫の飼育について詳しくありませんでした。
ただ猫とはいえ8匹の世話は大変だったと思います。
そんな中、お母さまは猫達の食事を健康的な材料を使って、
いつも手作りして与えていたといいます。
彼女が実家のお母さんに電話すると、いつも猫達の話ばかりしたといいます。
亡くなるまで猫達を自分の子供の様に可愛がっていたそうです。
そんな中、彼女は突然亡くなってしまったのでした。
こういう場合、占い師で無くても、
亡くなったお母さんになった気持ちで、考えるとよく分かるかと思います。
私は、お母さんが自分が突然死んでしまって、
残された猫達が心配になっているんじゃないか。と想像しました。
というか、他に考えつかなかったんですけど。
そこで彼女に、その後、猫達はどうなったのか聞いてみました。
すると、1匹は彼女が飼う事になり、
あと1匹はお姉さんが、母の形見ならと、飼ってくれる事になったそうです。
残りの6匹は、保健所に引き取ってもらう事も検討したそうですが、
母の遺品を整理していた時に、ボランティア団体の電話番号が書かれたメモがあったそうです。
きっと母も、いつか飼えなくなる事があるかもと思っていたのかもしれません。
また、その連絡先のメモが見つかったのも偶然では無かったのかもと彼女は話します。
電話して相談すると、引き取って買主を探してくれる事になったそうです。
私はその話を聞くと、彼女にこんなアドバイスをしました。
■今度実家に行った時、仏壇の前にこんな事を書いた紙を置いてきて下さい。
「猫のタカシは、今私の家にいます。
猫の小太郎は、お姉ちゃんの家にいます。
残りの6匹の○○と、○○と・・・は、お母さんがメモしてくれた
ボランティア団体が無事引き取ってくれました。
今、嫁ぎ先を見つけてもらっています。
だから心配しないで下さいね。」
■その時に、猫のタカシを実家に連れて行って見せてあげてください。
「タカシは、こんなに元気だよ。かあさん。」って。
ちなみに、多頭飼育崩壊じゃなくても、
最愛の犬1匹を残して亡くなっても心配する霊はいます。
そんな時、もし、貴方がその故人が残したペットを引き取った時、
一度でいいので、こんな事をしてあげて欲しいと思います。
そんな時、上の様に故人宅には容易には行けない事でしょうから、
■その亡くなった元の飼い主の家の方角に向かって、
少し窓を開けて、(ガラス越しでもいいです)手を合せて下さい。
「貴方のワンちゃんは、今、私の家で可愛がってあげていますよ。
元気ですよ。安心してくださいね。」と。
そうすれば、故人も喜ぶし、思い残す事無く霊界に進んでいける事でしょう。
その後、実家のお母さんの家から夜中に声がするという事は無くなったといいます。
「母さん、突然いなくなっちゃって、ゴメンね。
新しい家で、幸せに暮らすのよ。」
END
