●犬が寝床を変えた意外な理由。
私は個人的に、犬も猫も飼った事があります。
現在、猫を一匹飼っているのですが、しょっちゅう寝る所が変わったりします。
昼間は2ヵ所の内どちらか、夜は3ヵ所の内どちらか、そして季節に寄っても違います。
それに対して、昔飼っていた愛犬は、いつも決まった椅子の上に寝ていました。
昼も夜も、そして季節が変わってもです。
そんな犬が、ある意外な理由で寝床を変えたという話を、
私がアメリカに居る時に、霊能者から教えてもらった事がありました。
今日は、その時の話を書いてみたいと思います。
ある時、1人のお母さんが3歳の息子さんを連れて霊能者の所に来たそうです。
彼女は約1年前、4歳になる長男を交通事故で亡くされていました。
それはあっという間の出来事だったといいます。
彼女が、子供2人を連れて町にお使いに行った時、
2歳の下の子をみていた時、先に車から降ろした4歳の長男が、
消防車が通ったのに興味を持ち、車道の方に走って行ったのです。
そこへ車が来てはねられてしまったのでした。
お母さんは、その日以来、ずっと自分を責めていたそうです。
長男を先に降ろすんじゃなかったとか、
もっと安全な駐車場がある店に買い物に行けば良かったとか。
それと同時に、息子に申し訳ない事をした。
息子は私の事を責めてやしないか。
息子はちゃんと行くべき所に行けているか。
と心配になり眠れない事がよくあるという。
そんな時、あれこれ考えているよりも聞いてみようと思い、ここに相談に来たという。
さっそく霊視が始まった。
すると、長男ジェッシーの霊が現れて、最初に言った言葉が、
「ママは悪く無いよ。
ボクがいけなかったんだ。
いつも気を付ける様に言われてたのに、消防車を追いかけて走っちゃったんだ。
そしたら、車に轢かれちゃったんだ。」という。
また、こんな事も。
「ジャスティンという方をご存知ですか?」と霊能者が奥さんに尋ねました。
「3年前に亡くなった祖父です。」
「息子さん、そのお祖父さんと一緒にいるそうですよ。
だから大丈夫だって。元気にしてるって言ってます。」
そして、最後に霊能者の方が、不思議な事を言ったのでした。
「ジージーって、誰かしら?」
「うちで飼っている愛犬の名前がジージーですが・・」と奥さん。
「ああ、そうなのね。
ところで、そのジージー、最近になってから貴方の部屋で寝る様になってない?」
それは奥さんにとって、とても驚くべき指摘でした。
実は彼女の家には、ジージーという名前のウエスティ犬がいるのですが、
その犬は、息子たちの為に買ってあげた犬で、
長男が亡くなるまでは、いつも子供部屋で長男と一緒に寝ていたそうです。
長男が亡くなった後は、しばらく次男と一緒に寝ていました。
ところが、長男が亡くなって2ヵ月過ぎたある夜、
彼女が寝ていると、寝室のドアを引っ掻く音が・・・
起きて開けてみると、そこには愛犬ジージーがいたといいます。
ジージーはドアを開けると、すぐに部屋の中に入って来て、
ベッドの上に飛びあがると、そこで寝始めたといいます。
その時以来、毎夜ドアを引っ掻くので、今では寝る時、
ジージーの為にドアを少し開けて寝るのだそうで、
そうすると勝手に入って来て朝目が覚めたらベッドの上で寝ているといいます。
でも、なんでその事を霊能者の方は知っているのでしょうか。
すると、霊能者の方はこんな事を言ったのです。
「息子さん、ママの事が心配なんですって。
だから夜になると、いつもママが、死なない様にって、
そばに行って、一緒に寝てるんだって。
ジージーには息子さんが見えるのね。
息子さんと一緒にベッドの上で寝ているの。」
なんと、愛犬のジージーは、お母さんと一緒に寝たかったのでは無く、
今でも生前の様に、長男と一緒に寝ていただけだったのである。
実は、お母さん、夜寝て目を閉じると、
あの時の悪夢が、あの時の映像が何度も何度も襲って来るのだという。
その度に泣いては、泣き疲れて寝て、また泣いてを繰り返し、
死んでしまいたいと何度も思ったそうである。
その後、自分が泣いてばかりいると、ジェッシーを悲しませているのだと知り、
泣かない様になると、愛犬のジージーも段々と来なくなったという。
霊能者いわく、
他にも、こんな似た様なケースがあると言う。
例えば、貴方が失恋して一人で家で泣いている時、
それを見かねた亡きお父さんやお母さんが、愛犬に命じて、
貴方を慰めに行って、涙を舐めてくれたり、その日はずっと側で寝ていてくれたりする。
「愛する娘よ。
元気出して。泣かないで。」
END
