●無言電話(霊からの)

 

 


アメリカに居る時、霊能者の方から無言電話について、

 

 

教えてもらった事があったので、今日はそれについて書いてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

ある時、霊能者の所にシングルマザーの女性が娘さんと一緒に来られたそうです。

 

 

彼女は一人で2人の娘さんを育てていましたが、

 

 

2年前に、その内の一人エマ(Emma)ちゃんを交通事故で亡くされていました。

 

 

まだ小学校に通っていた11歳の娘さんだったといいます。

 

 

亡くなって2年が経っても、残されたお姉さんと彼女の悲しみは癒える事は無いといいます。

 

 

 


11歳で亡くなったエマは、とても活発で元気だった子だったので、

 

 

彼女が居なくなった家は、まるで火が消えた様だったといいます。

 

 

それは2年経った今でも変わらないそうです。

 

 


いつまでも引きずってはいけないと思いながら、お母さんもお姉さんも沈んだままでした。

 

 

そんな時、友人のつてで霊能者の事を知り、

 

 

一言でもいいから亡くなった娘の言葉を聞きたいとやってきたのでした。

 

 

 

 

 

 

そんなお母さんとお姉さんを前にして、

 

 

さっそく霊視が始まりした。

 

 

 

 

 


すると霊能者の方が、急に右の頭を触って、

 

 

「右の頭に痛みを感じます。

 

 娘さんは、右頭部を打って亡くなりましたか?」とお母さんに尋ねました。

 

 


「はい、交通事故に遭った時、右の側頭部が陥没していたそうです。」

 

 


「その時、誕生日にお母さんからもらった時計も壊してしまったの。と言っています。」

 

 


「はい。そうです。」

 

 


遺族を目の前にして、故人が亡くなった時の事を話すのは、

 

 

当時の悲しい出来事を思い出させてしまい酷だと思わるでしょうが、

 

 

最初に現われた霊は、亡くなった当時の様子から話し始めるケースは多いらしい。

 

 

それは多分、当時の亡くなった時の感覚を共有して感じて欲しいという気持ちと、

 

 

亡くなったあの時の様子を語れるのは、私がエマだからよ。

 

 

という証明にもなるからではないかと、霊能者は言う。

 

 

 

 


現われたエマの霊は、つづいてこんな事を言ったという。

 

 

「お姉ちゃん、今日もチーズトースト焦がしたでしょ。

 

 私の方がチーズトースト作るのうまいんだから。」

 

 


すると、お姉さんは少し驚いて、

 

 

「確かに、今朝チーズトーストを焦がしました。」

 

 


エマの霊は、お母さんにも、

 

 

「ママは、今日家を出る時、お気に入りの靴が見つからなかったでしょ。

 

 あれ台所にあるのよ。

 

 ママは出しっぱなしにして忘れる癖があるから気を付けて。」

 

 


それを聞いて、お母さんもビックリして、

 

「あら、そうなの。

 

 確かに今朝家を出る時、お気に入りの靴が見つからなかったんです。」

 

 

 

次に、霊能者の方は彼女達に意外な事を言いました。

 

 


「時々、無言電話なんてありませんか?」

 

 


すると、お姉さんがビックリした様に、

 

 

「あります!

 

 家にもあるし、私の携帯にも・・」

 

 


「ただ、イタズラ電話にしてはオカシイと思ていたんです。

 

 なぜなら、相手の番号も出ないし、

 

 出ても、毎回何も喋らない無言電話なので。」

 

 


なぜ、霊能者がそんな事を聞いたかと言うと、

 

 

実は昨日、奥さんから予約の電話をもらった後、

 

 

3回ほど無言電話があったのだという。

 

 

無言だったので、勿論無言電話が掛かって来た理由は分からないが、

 

 

こういう場合、次の日のセッションに関係している事が多いのだそうだ。

 

 

 

霊能者いわく、霊からの電話にはある特徴があるのだという。

 

 

まず、無言電話が圧倒的に多い事。

 

 

それから、着信画面が無い事。

 

 

日本の電話で言うなら、

 

普通、携帯などで誰かから着信があったら、次の3つ内のどれかになります。

 

■掛けた人の電話番号が出る。

 

■母から。など貴方が登録した名前が出る。

 

■非通知設定

 

 

 


ところが、霊から電話が掛かって来た場合、上のどれでも無く、

 

 

ただ、ベルが鳴って、出ると無言電話なのだと言う。

 

 

また、メッセージが残されていても、無言で、番号無しとなっている。

 

 

つまり、番号も無く非通知でもない、まさに闇からの電話なのである。

 

 


また、霊能者の方は、お母さんにこんな質問をした。

 

 

「エマちゃんは、とても元気な子で、

 

 人を驚かせたり喜ばせる事が好きな子だったんじゃないかしら?」

 

 

「はい。」

 

 


普通、無言電話といえば、暗い人がするイタズラを思いがちだが、

 

 

霊能者いわく、無言電話をする霊は、

 

 

生前、活発で人を驚かせる事が好きだったり、

 

 

サプライズで家族を喜ばせる事が好きだったりする少しお茶目だった人が多い行為だと言う。

 

 

 


また、無言電話は家族にだけ掛かって来るとは限らず、

 

 

今回の様に、これから私のママとお姉ちゃんが行くからよろしくね。といわんばかりに、

 

 

赤の他人である霊能者の所にかかってくる事もあるのだという。

 

 

 


最後に霊能者は、彼女達にこう言ったという。

 

 

「今でも、エマちゃんは貴方の家で3人で一緒に暮しているのですよ。

 

 

 貴方とお姉さんの日常を、笑顔で見守りながら・・」


END