●武士の幽霊

 

 


武士の幽霊を見たという話は時々耳にするが、

 

 

話を聞くと、大抵は昔壮絶な戦いがあった戦場跡とか、お城の跡だったりする。

 

 

しかし、私の所に寄せらた相談は、武士の幽霊をホテルで目撃したという相談だった。

 

 

 

 


それは千葉県に住んで居る中山さんと言う年配の男性からの電話相談だった。

 

 

基本、年配の男性からの電話相談は珍しい。

 

 

実際の所、彼も余り占いには興味が無いらしいのだが、

 

 

今回ばかりは、幽霊を実際に目撃してしまっただけに、

 

 

居ても経ってもいられなくなり、電話したと言う。

 

 

 

 

 


中山さんは、定年退職後、これといった趣味は無いらしいのだが、

 

 

体力維持の為に、山登りを始めたという。

 

 

将来的には、富士山を目標にしていると言うのだが、

 

 

最初は無理せず、低い山から足慣らししているという。

 

 

そんな時、ふと急に、テレビを見ていると高尾山の事が取り上げられていて、

 

 

なぜだか分からないが、自分も高尾山に登った方が良いという気持ちになったという。

 

 

当初は、少し涼しい位の5月に登る予定を立てたのだが、

 

 

何かしら用事が出来て、登山の予定が結局6月後半にずれこんでしまった。

 

 

無理をしないで、八王子市のホテルに2泊する事にして、家を出たのが6月21日朝だったという。

 

 

高尾山口駅に着くと、さっそくケーブルカーに乗る為に清滝駅に向かった。

 

 

高尾山に登るには、大きく3種類の選択がある。

 

 

■一つは彼が選んだケーブルカーで登る方法。朝8時から運行していて、料金は大人往復900円との事。

 

ただし、片道470円を払って、帰りは歩いて下山という事も出来るらしい。

 

ちなみに、このケーブルカーの勾配は31度もあり、日本最大の急勾配だという。

 

 

■もう1つは、リフトである。よくスキーなどをしにいくとあるあの2人乗りのリフトだ。

 

カップルでの登山の場合、途中で乗っている所を撮影してくれるので、記念に持ち帰れるサービスがあるという。

 

往復900円で、高さ230mからの眺めはスリルがある12分間だという。

 

 

■最後は当然、何も乗らずに自分の足で歩く選択である。

 

山頂までの時間は、ケーブルカーやリフトを使うと、約1時間。

 

自分の足で登るなら、1時間40分はかかるという。

 

 


ちなみに、高尾山は世界一だと言うのをご存じでしょうか?

 

 

高尾山には毎年270万人が登ると言われ、世界一登山客が多い山としてギネスブックに登録されているのである。

 

 

私はまだ高尾山には登った事はありませんが、

 

 

占い師の間では、運が開ける開運杉があったり、願いが叶う願叶輪潜があるパワースポットとして有名です。

 

 

そんな高尾山ですから、ミシュランガイドには最高評価の三ツ星の山として紹介されています。

 

 

日本で最高評価の三ツ星の山は、この高尾山と富士山だけです。

 

 

それだけに、この山にはトイレや売店が多く、初心者の山登りにとても優しい山なのである。

 

 

 

中山さんは、こうして初日は高尾山登りを堪能して、予約したホテルにチェックインした。

 

 

ホテルの部屋は3階だったという。

 

 

その日は食事をとり入浴後に、すぐ床につきぐっすり眠ってしまった。

 

 

中山さんが幽霊を目撃したのは、翌々日のホテルを立つ日の明け方だったという。

 

 

 

 

 

 

それはホテルに泊まってから3日目の朝方だったという。

 

 

時間にすると、真夜中の2時から3時頃。

 

 

寝ていると、窓に何か当たる音がして目が覚めたという。

 

 

当時、3階からの眺めが良かったので、カーテンを閉めずに眠ったという。

 

 

そんな星空が見える窓を、身を起こして見たという。

 

 

すると、窓の外に、武士らしき姿の人が薄らと映っていて、

 

 

じっと中山さんの方を見ていたと言うのである。

 

 

中山さんが宿泊していたのは、3階だったので、誰かが通り過ぎる訳も無く、

 

 

中山さんはそれを見た瞬間、幽霊だと思ったという。

 

 

怖くて目を背けようとしたらしいが、首がなぜか動かなかったらしい。

 

 

一種の金縛りかもしれない。

 

 

目が合ったまま、3分位すると、武士の幽霊は段々と消えて行ったと言う。

 

 

その後、しばらく経つと体が動けるようになり、

 

 

彼は部屋中の電気を点け、テレビを点け、その後再び眠る事は出来なかったという。

 

 

帰宅後、家族にその事を話したのだが、朝方寝ぼけていたのではと誰も信じてくれなかったらしい。

 

 

 

 

しかし、彼は間違いなく武士の幽霊を見たという。

 

 

 

 

 

あれは何だったのか?

 

 

どして、私の元に現われたのか?

 

 

ホテルの部屋が関係しているのか?

 

 

 

 


そんな相談だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やがて、意外な事実が分かるのである。

 


後半は、明日のブログに続く。

 

 

参考:画像は高尾登山鉄道HPよりhttp://www.takaotozan.co.jp/timeprice/lift.html