●ベルギーの幽霊

 


ゴールデンウィークも終わりましたが、皆さんは良い休日を過ごせたでしょうか。

 

 

 

私がまだ電話相談をしていた頃、

 

 

ゴールデンウィークが終わったこの時期は、

 

 

ゴールディンウィーク中に経験した出来事や、旅行中に起きた出来事、

 

 

連休中に経験した不思議な体験を相談される事が多かったです。

 

 

 

 

 


今日はその1つをご紹介しましょう。

 

 

 

 

 

電話をくれた女性の方は、OLをしている方で、

 

 

ゴールデンウィークに有給休暇を足して、4月29日~5月9日まで、

 

 

友人2人とヨーロッパ旅行に行かれ、

 

 

フランスを皮切りに、何カ国か回り、最後の国はベルギーだったそうです。

 

 

 

 


そして、彼女達が経験した不思議な出来事は、

 

 

そのベルギー滞在中に起きたそうです。

 

 

 

 


彼女達はベルギーの観光の拠点を、首都ブリュッセルに決め、

 

 

空港に着くと、さっそく予約した安ホテルに向いました。

 

 

ヨーロッパでは余り3人部屋というのは無いので、

 

 

ツインの部屋を1部屋予約し、そこにエキストラベッドを増やす契約をして、

 

 

3人一緒の部屋にしたそうです。

 

 

 

 

 

 


ベルギーに着いた5月7日の最初の夜は、何事も無く過ぎました。

 

 

 


翌日の5月8日は、朝早くからベルギーにある世界遺産などを観光して、

 

 

3人がホテルに戻ったのは、夕方でした。

 

 

食事をして風呂に入ると、もう3人ともぐったりだったそうです。

 

 

 


ジャンケンで誰がどこに寝るか決め、

 

 

電話をくれた彼女は勝ったのでツインベッドになりました。

 

 

布団に入って1時間位は、ダベッていたそうですが、

 

 

午後10頃にはみんな寝たそうです。

 

 

 

 


ところが、午後11時頃から、

 

 

彼女達が泊まった部屋の隣の部屋から、何やら話し声が聞こえて来たそうです。

 

 

 

丁度ツインベッドに寝た時、頭が隣との境の壁に近かったので、

 

 

話し声がよく聞こえたのでした。

 

 

それは、5.6人が集まって話している感じの声だったそうです。

 

 

ただ、外国語だったので、何を話しているのかまでは分かりません。

 

 


そんなお隣さんの部屋の話し声は、なんと一晩中続いたのです。

 

 

彼女は疲れていたのですが、一度気になると、もう寝れなくなってしまい、

 

 

結局、一晩中寝れなかったそうです。

 

 

ツインベッドの隣に寝ていた友人に聞くと、

 

 

やはり同じように、隣の部屋からの話し声が聞こえたそうです。

 

 

ただ、エキストラベッドに寝た友人だけは、まったく気づかずぐっすり寝ていました。

 

 


よく5月9日は出発の日なので、朝食を食べると部屋をチェックアウトしました。

 

 

その時、もうベルギーのこのホテルは多分来ないだろうと思い、勇気を出して、

 

 

私達は今日出るからいいけど、後に泊まる方の為にも、

 

 

昨日は、隣の部屋がうるさくて一晩中眠れなかった事をフロントに伝えました。

 

 

 

 

すると、驚愕の事実が分かったのです。

 

 

 

 

なんと、私達が泊まった部屋の隣の部屋、

 

 

つまり、一晩中話し声がしてきた部屋は、

 

 


今は荷物置き場になっていて、誰も泊まっていないというのです。

 

 

 


「えー、ウソだぁ」って日本語で言うと、

 

 

フロントの方に通じたのか、

 

 

部屋の見取り図を出してきてくれて、その図を見ると、

 

 

確かに私達が泊まった隣の部屋には、お客用の部屋番号が無かったのです。

 

 

フロントの方いわく、荷物が一杯で、一人が部屋に入るので精一杯との事でした。

 

 


私達はそれを聞くと、急に怖くなり、そのホテルを逃げる様に出て来ました。

 

 


帰りの飛行機の中では、

 

 

「私達、幽霊の声聞いちゃったね。」とか、

 

「私も幽霊の声、聞きたかったわぁ」とか、

 

「最後の日で良かったね。」といった幽霊談義に花が咲いたそうです。

 

 

 

 

私達は本当に幽霊の声を聞いたのでしょうか?

 


そんな電話相談でした。

 

 

 

 

 

 


まあ、こういう相談は難しいですよね。

 

 

なにしろ、私がベルギーに行って実際に聞いた話し声では無いので、

 

 

あくまで彼女達の話を元に、考え推察するしかありません。

 

 

 


結果から、言うと、

 

 

私の判断は、彼女の話が全て正しいとすると、

 

 


彼女が聞いた声は、幽霊の声だった。と推測します。と答えました。

 

 

 

 

理由は3つです。

 

 

●まず、これが大きいのですが、声を聞いたのが2人である事。

 

つまり、1人だと、夢を見たんじゃないかとか、空耳だったんじゃないか。とか考えられますが、

 

隣の部屋からの話し声を同時に2人聞いたというのは、真実味があるのです。

 

●次に、隣の部屋が空き部屋で、万が一入れても1人だけという事実。

 

●最後に、話し声は5月7日にはまったく聞こえなくて、5月8日は一晩中聞こえたという事実。

 

 

実は、後で話しますが、

 

この5月8日に聞いたというのが、意味があったのでした。

 

 

 


私はこの話を聞いた時、彼女にこんな質問をしました。

 

 

「霊の声を聞いた時、怖かった?」

 


すると、彼女は「怖く無かったです。」と直ぐに答えたので、

 

 

「なんで怖く無かったの?」と聞くと、

 


「隣の部屋から聞こえる話し声は、なんか楽しそうだった。」と言うのです。

 

 

時々、笑い声らしきものも聞こえたそうです。

 

 

 

実は、霊感が無い普通の人でも幽霊を目撃したり、幽霊の声を聞く事があります。

 

 

その一番の原因が、その日がその幽霊の命日だった時です。

 

 

そこで、最初に私が思ったのは、

 

 

5月8日が、その話し声がした5.6人の命日だったんじゃないかな。と思いました。

 

 

つまり、ブリュッセルのその場所で空爆があったとかで・・・

 

 

そこで、第二次世界大戦中にブリュッセルで空爆が無かったかネットで調べてみたんですよね。

 

 

 


しかし、見つからなかったんですよね。

 

 

でも、別のものが見つかったんです。

 

 

 


それが、VE DAYです。

 

 

ちょっと日本では余り知っている人は少ないと思いますが、

 

 

VE DAYとは、Victory in Europe Day の略で、

 

 

第二次世界大戦においてのヨーロッパ戦勝記念日なんです。

 

 

もっと日本人が分かる様に言うと、ドイツが降伏してヨーロッパに平和が来た日です。

 

 

そのドイツが降伏したのが、5月8日だった訳です。

 

 

ちなみにヒットラーは、4月30日に自殺していますので、

 

フレンスブルク政府から降伏の権限を受けたドイツ国防軍作戦部長ヨードル大将が

 

ドイツを代表して連合国軍司令長官アイゼンハワー元帥と降伏文書に調印しました。

 

 


当時ベルギーは線上の真っただ中で、

 

 

1944年の9月に連合国が解放するまで、

 

市民の苦しみは想像が出来ないほど過酷だったはずです。

 

だから、ドイツが降伏した5月8日は、みな心から喜んだ日だったでしょう。

 

 

 


実は、こういう皆で心から喜び合った日というのは、命日と同じように、

 

 

その日に集まって出るという事があるのです。

 

 


日本だと、どうだろう。

 

 

よく地元のお祭りが好き好きでという人が、亡くなった後お祭りに出るという事があったり、

 

 

お盆の時に、遠くから家族がやってくるので、その時期だけに出やすいというのがありますが、

 

 

そんなのと似ていると思います。

 

 

ただ、こういう時に出る霊は、嬉しい時に出るので、

 

 

悪い事をしたり、誰かを呪ったりする様な事は無いはずです。

 

 


だから、相談者の方には、

 

 

仮に幽霊だったとしても、喜んでいる幽霊だから、心配しないでいいと思いますよ。

 

 

今度聞いたら、心の中で、こう言ってあげたらって言いました。

 

 

 

 

 


戦勝記念日、おめでとう。」って。

 

END