●奪われてない人生
さて、今日は何を書こうかと、テレビをみてみいると、
先週、イチロー選手が今季残り試合には出ないというニュース。
それなのに、今後は球団の特別アドバイザーになり、来季は試合出場も可能だという。
この会見で、イチローは笑顔だった。
正直、私はこのニュースを聞いた時、「なんじゃこれ? 」と思った。
なにしろ、あと2日でイチロー対大谷翔平の世紀の対決が見られたのに、
その直前でこれって、無いだろう。と思ったからだ。
せめて、世紀の対決を見せてからに出来なかったのだろうか。と不満だった。
ただ、
イチロー選手が笑顔の会見だったので、
気になって、ちょっと調べて見た。
まず、特別アドバイザーという訳のわからん契約だが、
正確には会長付特別補佐というものらしい。
ビデオルームなどで、チームの選手達にアドバイスしたり、
故障者が出た時に、一時的な復帰もありえるというだという。
しかも、マリナーズは生涯契約をも視野にいれているという。
その他にも、
■今季もユニホームを着たままで練習に参加できる。
■来季以降も試合に出れる可能性を残した。
■クラブハウスのロッカーの位置もそのまま
イチローは今季は1年限りでマリナーズと契約している。
6年前、イチローがマリナーズを退団した時の契約金は14億4000万円だった。
そして、去年マリーンズでプレーしている時の最後の契約金は2億2000万円だった。
しかし、イチローは僅か8000万円で今季マリナーズに戻って来てくれていたのだった。
その裏には、故障している選手が治るまでという密約束があったのかもしれない。
では、なんでマリナーズはあと2日という大谷との世紀の対決を前に、
イチローを試合に出さないという決断をしたのだろうか。
実は、イチローの調子は良く無かったらしい。
開幕前に右ふくらはぎの故障を患い。
その後、試合で頭部のデットボールで体調が崩れ、
打率も2割を切りそうな状態だ。
今まで故障していた選手も戻って来ており、一部のメディアではクビかとも言われていた。
しかも、イチローは大谷との決戦を前に、3試合連続でベンチを温めていたのである。
そんなイチローと、今絶好調で160キロ連発の大谷との対決は、想像がつきそうだ。
大谷との最後の勝負で、今までどんなに不調でもメジャーで2割を切った事がなかったイチローが、
2割を切って、最後の年を終えるかもしれない。
いや、もしかしたら、後輩の前で、日本のファンの前で、世界中のテレビの前で、
イチローが寂しくベンチを温めている姿だけが映ったかもしれない。
マリナーズは、12年間もマリナーズに尽くしてくれ、そして再び戻って来てくれたイチローを、
そんな惨めな姿をさらす事は出来なかったのかもしれない。
イチローは会見で、
「大好きなチーム、大好きなチームメイト。
この提案をチームの方からあって、ボクを望んでくれて、
しかも、チームメイトがこの形を望んで後押ししてくれました。」
と、チームメイト達が来季も一緒に。と後押ししてくれた事を明かした。
そして、会見の最後にイチローは、
「アメリカに来て18年で、
一番幸せな2ヵ月でした。」と語った。
そんなマリナーズとイチローを見ていたら、
アメリカでの1つの出来事を思い出したので、今日はその時の事を書いてみたいと思います。
ある時、霊能者の所に、
高校生だった一人息子を亡くされたという奥さんが相談に来た事があったそうです。
息子さんは野球が得意で、
将来はマリナーズでプレーするという夢があったそうです。
そんな息子さんでしたから、
家族全員がマリナーズファンで、夜は全員でマリナーズの応援していて、
球場に家族で応援に行く事も多く、行かない日はテレビの前で応援していたといいます。
しかし、そんな息子さんが亡くなってからは、
彼女もご主人も、野球の放送は辛くて一切見なくなってしまったそうです。
しかし、霊能者が彼女に語ったのは、衝撃的なものでした。
「息子さんは、今も野球をやっているそうです。
そして、将来はマリナーズで活躍するんだ。
だから、母さん、最近野球見てない様だけど、
たまにはマリナーズの試合を見て応援してよね。」と、言ったそうである。
なんと高校生で亡くなった息子さんは、亡くなった後も夢を追い続けていたのである。
こういう例は、上の野球少年だけでは無い。
大学生で、強盗に殺されたという少女の霊視でも、こんな事があった。
彼女は大学在籍中に、日本で言う所のコンビニで働いていました。
ボランティアにも積極的で、とても心優しい子だったといいます。
ところがある日、ピストルを持った強盗に撃ち殺されてしまったのです。
実は、学費くらいは自分でも稼ぎなさいよ。と働くことを奨励したのは奥さんだったといいます。
だから、奥さんは自分が娘さんを殺した様なものだと自分を責めていました。
ご両親の悲しみは、とても深いものだったのです。
奥さんは強盗を憎み、自分を憎み、娘が余りに不憫で可哀想だと毎日泣いていました。
そんな状況を心配したご主人が、奥さんを霊能者の所に連れて来たのでした。
そんな奥さんに、霊能者は意外な事を言ったのです。
「娘さんは、こう言ってます。
大学を卒業したらね。私、ウォルマートで働きたいな。」
ちなみに、ウォルマートとは、世界最大のアメリカのスーパーマーケット会社です。
日本では、あの有名なスーパー、西友の親会社でもあります。
更に、娘さんはこう語ったのでした。
「ウォルマートで働いて、
将来、ボーイフレンドが出来て、結婚出来たらいいな。」と母親に夢を語ったそうです。
娘さんは強盗に殺されましたが、
娘さんの人生は、今も続いており、強盗に奪われていなかったのです。
娘さんの前向きな言葉に、奥さんは救われた気持ちになったといいます。
「母さん、
私は元気だから、心配しないでね。」
END