●断捨離(だんしゃり)
近年、断捨離という言葉が知られる様になりました。
2010年の流行語にもなりました。
山下英子さんの著書から世間に広まった言葉で、
「断捨離」という言葉は、彼女の登録商標にもなっています。
元々、「断捨離」の言葉の由来は、
ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」からで、
断=新しく入ってっくる物を断つ。つまりみだりに買わない事。
捨=今ある要らない物を捨てる。
離=色々な物への執着やコダワリから離れる。
これによって、身の回りが整理でき、生活の運気を上げる事が出来るという考え方です。
この断捨離と占いは関係無いと思われるでしょうが、
占いの仕事をしていると、たびたびこの断捨離問題に出会う時があります。
なにしろ、人の死と断捨離は切っても切り離せない問題だからです。
親が死ねば、当然親が使っていた物は不要となる訳で、
極端な場合、親が住んで居た家さえ売ってしまう事もあるでしょう。
でも、家や車なら、名義変更してから売ればすぐにお金になるので問題ありませんね。
その他、今はメルカリとかオークションとかで売れる時代ですから、
人が使えそうな物は、そういう所で処分したりも出来ます。
問題は、売れない物で、しかも捨てにくい物です。
この代表格が、
●故人の写真と、
●故人が作った物です。
故人の写真が大量にあるんだけど、
故人が描いた絵が大量に保管しているあるんだけど、
捨てたいけど、捨てたらバチが当る様な気がして捨てられない。
という相談が来ます。
そんな時、私はこうアドバイスします。
まず、大量の写真ですが、
例えば、親が亡くなった時の親の写真が沢山ある場合で言いましょう。
①●まずは、写真を全部出して集めます。
②●その写真を欲しいという子供に全員に連絡して、一度全員で会います。
③●そして、それぞれ欲しい写真を選びます。
④●その時、欲しいという写真がダブれば、写真屋で複製を作ってもらいます。
⑤●残った写真は「残りの写真は捨てますね。」と言って3日間、
仏壇の前に置き、その後燃やすか、ビニール袋に入れて封をしてからゴミとして捨てます。
⑥●捨ててはダメという場合、その3日の間に何かあります。
例えば、誰かが尋ねて来てその写真を欲しがったり、
やっぱり捨てるのやめようと思ったり。
また、現代は写真をデータ化すれば、保管は訳ないので、
一度全部の写真をデジタル写真で撮って、データとして残す手も推奨しています。
そうすれば、捨てても記録は残っているので、そう後ろめたさは無くなるでしょう。
次によく相談されるのが、故人が作った物です。
特に問題になるは、故人が制作した
●絵画●陶器●像●置物●などのアート作品です。
まずは、日常使える物はなるべく使ってあげましょう。
それでも、どうしてもいらないという物はあるでしょう。
特に大きな作品は、場所を取って困っています。という方の声も聞きます。
そんな時は、写真に撮って残しなさい。とアドバイスしています。
写真が出来たら、その写真を仏壇に飾り、
「ごめんね、この現物は捨てるけど、写真にとって残すから許してね。」
と3日間お願いしてから捨てます。
極端なケースでは、今まで両親が住んで居た家を売りたいが、
亡き両親は私がついで残してくれると期待してたと思います。
でも、勤務先が東京になり、空家にしておくのも維持費が大変で、
出来れば売りたいのです。しかし、
両親に怒られないか不安です。という相談がありました。
こういう場合も、その家の写真をあちこちの方向から撮り、
その写真を仏壇に飾り、
「ごめんね、勤務先が東京になって、もうここには住めないから売りたいの。
家は売るけど、写真はずっと残しておくから許してね。」
と、やむを得ない事情を話し、3日間お願いしてから売ります。
ただ、故人が作った物でも、
昆虫標本や動物の剥製は、気持ちが悪いと思ったら、手元には残さない方がいいです。
タダでもいいから、欲しいという方に譲る事です。
貴方が持っているよりも、それを愛してくれる人や大切にしてくれる人の元の方が、
災いは無いはずですから。
最後に、絵画など壁に飾れるアート作品ですが、
①●まず、残された家族がいるかどうか一同に集めて、欲しい物を分け与えます。
②●私がお勧めしているのは、少なくとも2点は残してあげるという事です。
それも、故人が気に入っていた物か、思い出がある物。貴方が気に入っている物。
③●残りは写真を撮ってから「ごめんね、この現物は捨てるけど、写真にとって残すから許してね。」
と、仏壇の前に3日間置いてお願いしてから捨てます。
では、絵画作品をなんで、2点は残した方がいいのかと言うと、
意外な使い道があるからです。
その意外な使い道を、明日お話し致しましょう。
後半は、明日のブログに続く。