●死者のお金
人は亡くなると、もうお金は必要無い。
だから、死者が遺したお金は、もう残された私達の物。
もう死んだのだから、気にする事もないだろう。
そう思うのが普通だ。
私も以前はそう思っていた。
しかし、それは半分正しく、半分間違っている。と知った。
まず、半分正しいから言うと、
亡くなった人は、残された人への愛情は残るが、物欲は無くなる。
だから、物への執着やお金への執着も無くなる。
従って、自分のお金を遺族がどう使おうが、気にならない。
次に、半分間違っているとは、どういう事か。
確かに、人は亡くなると、物欲は無くなり、聖人君子なみの心になるという。
しかし、それは亡くなって段々とそうなるのであって、
亡くなった直後は、まだ生前の時の気持ちが残っているのである。
勿論生前から聖人君子なみの広い心の持ち主だった人は、
亡くなった直後でも、すでに物欲は無くなっていて気にしないのだが、
人間誰しも、広い心の持ち主とは限らない。
では、亡くなった人は、
実際の所、自分が遺したお金についてどう思っているのだろうか?
アメリカの霊能者が霊視した時に、死者が語ったというお金に関しての話があるので、
今日はそれを紹介したいと思います。
ある時、会社の社長が急病で亡くなり、遺族の方々がその遺産でもめ、
未亡人が霊能者の所に相談に来た事がありました。
その時に、亡くなった御主人が奥さんに、
他の人が知らない預金口座があるから、お前はそれを使いなさい。と言ったそうです。
また、死後3日経った時、
自家用車のトランクに、いざという時に備えて隠しておいた財布の中から、
お抱え運転手が300ドルを盗んだと語ったのです。
ただ今となっては、運転手が本当に300ドル盗んだかどうかなど証明出来ません。
亡くなった霊が言ったと言っても、警察は信じてくれないでしょうし、
結局、300ドルの事は運転手には問い詰め無かったそうですが、その後クビにしたそうです。
私はそれを聞いて、
亡くなっても、自分のお金を取ったのを見てるんだ!と感心したと同時に、
その事を他の人に告げ口する事があるんだと思いました。
ちなみに、亡くなった霊が300ドルを盗んだ運転手をどうするのか気になったので、
霊能者の方に、その亡き社長は運転手に罰を与えたり、
報復はするのでしょうか?と聞いてみました。
すると、意外にも霊能者の方は、
「別に300ドル位じゃ何もしないんじゃない。」と素っ気ないお答え。
「じゃあ、その運転手、盗り得ですね。」って言うと、
そうでもないらしい。
霊能者いわく、
盗られた社長は、別に気にしなくても、
盗った運転手の守護霊や先祖霊は、その行為をちゃんと見ていて、ガッカリし、
その後、その運転手を助けなかったり、見放したりするかもしれないと言う。
また、変わった例ではこんな事があったという。
ある主婦の方が亡くなった時、
遺族の娘に、盛んにこんなメッセージが来たという。
「あとシールが1つなの。
あと1つシールが欲しい。」と。
娘さんは、それを聞いても何の事か全然分からない。
勿論、霊能者の方も分からない。
しかしその後、娘さんがお母さんの遺品を整理していると、
引き出しの中から、シールが沢山貼ってある用紙が見つかったのだ。
それはデパートである程度買い物をすると、シールが貰えるもので、
見ると、あとシール一枚貼れば、完成して、それを持っていくと、
デパートで、Wedgwood(ウェッジウッド)のティーカップ&ソーサーが貰えるという物だったという。
ちなみに、Wedgwood(ウェッジウッド)とは、イギリスの高級食器として有名で、
イギリス王室ご用達の高級食器となり、それからは各国の王族や貴族が使う様になった。
日本でも愛好家は多い。
そんな高級食器をあとシール1枚で手に入れられるのを前に亡くなったので、
なんと亡きお母さんは、その事を悔んでいたのである。
こんな物でも、亡き人によっては気になる遺産なのかもしれない。
その後、娘さんはデパートで買い物をし、お母さんの為に、
Wedgwood(ウェッジウッド)のティーカップ&ソーサーをゲット、
亡きお母さんの写真の前に飾ったという。
最後に、
そうは言っても、亡くなってまだ一年以内に、
どうしても遺産のお金を使う必要があったり、
法律上貰い受ける権利がある場合もあろうだろう。
それも、死者が生前ケチだったり、お金に固執していた人物だったり、
亡くなった人が、貴方の事を嫌いだったりする時、
霊能者いわく、
そんな時は、黙って死者のお金をもらうのでは無く、一言、
「貴方のお金を葬儀代とお返しに使いますよ。」とか、
「貴方のお金をお墓を買うお金に使いますよ。」とか、
「お父さんのお金は、孫の学費につかいますよ。」とか、
「お父さんのお金は、世の中に役立つように使いますよ。」とか、
「貴方のお金を○○万円借りますよ。」と、
仏壇や写真に語りかけてからもらうと良いという。
END
