●ウサギのパール
時々、犬や猫など、動物達にも「あの世」はあるのでしょうか?
という質問を受ける時があります。
そういう場合、私は「有りますよ。」と答えています。
と言うのは、
私がアメリカに居る時に、霊能者との霊視中に、
度々愛犬などのペットの霊が降りて来た事があったからです。
例え小さなペットであっても、飼い主への恩は亡くなって無くならないんだと、
その時私は学びました。
愛犬は愛犬なりに、猫ちゃんは猫ちゃんなりに、
亡くなっても、飼い主への愛は変わらず有り、飼い主が困っていると、
なんとか助けたい、癒したいと思ってくれているのです。
逆に、猫や犬を虐待している人で、幸せになっている人を知りません。
周りの人から嫌われる様になったりして、何かしら、報復があるのだと思います。
私が電話相談をしている時に、お得意さんだった方に、
ウサギを飼っている方がいらっしゃいました。
ある時、彼女が私に不思議な話をしてくれました。
彼女は、パールと言うメスのウサギを飼っていました。
パールは彼女にとって、かけがいの無い家族であり、
彼女が落ち込んでいる時、悲しい事があった時は、側に寄って来て、
彼女を癒してくれたといいます。
現在のご主人との橋渡しにもなってくれたのもパールだったそうです。
私も写真を見せてもらいましたが、
パールちゃんは、全身が真っ白で、耳が立っている可愛い子でした。
そんなパールちゃんが、ある日、急に歩けなくなり、
急いで動物病院に連れて行くと、大きな腫瘍があり、もう手遅れだったそうです。
そして1ヶ月後に、パールちゃんは月に帰ったといいます。
私もこの時初めて知ったのですが、
ワンちゃんや猫ちゃんが亡くなった時は、天国に行くと言ったりしますが、
ウサギちゃんが亡くなった時は、「月に帰る」と表現するそうです。
彼女は自分がもっと注意深くパールを観察していてあげれば、
もっと早く病気に気がついてあげられたのに。と、かなり後悔していました。
私は彼女に、
「貴方のせいじゃありませんよ。
ウサギって、自然界では常に狙われている弱い動物なの。
だから、病気になったり怪我しても、なるべく自分が弱ってる事を隠すの。
それは自然界でなくても、弱ってると飼い主に捨てられるんじゃないかと思って隠すの。
だからね、貴方のせいじゃないの。
そういう動物なの。」
「絶対捨てたりしないのに・・・・」
「そうだね。
でも、パールは貴方の事が大好きだから、
きっと心配かけたく無かったんだよ。」
そんな愛するウサギのパールを失った彼女が、このあと、
とても不思議な体験をされたのです。
実は、この時、私は聞いて無かったのですが、
彼女はパールとの最後の夜、パールを抱きしめて撫でながら、
こんな事をパールに言っていたそうです。
「パール、今までどうもありがとう。愛しているよ。
月に帰ったら、パールは今度どんなウサギさんに生れ変わるのかな。
楽しみだね。パール。
私はチンチラウサギか、ロップイヤー(耳が垂れたウサギ)か、
チェッカードジャイアントがお勧めよ。
もし、月に帰って、生まれ変わったら、
何か私に合図をくれると嬉しいな。」
ちなみに、チェッカードジャイアントというウサギは、
下の様なパンダの様なウサギで、アメリカでも人気のあるウサちゃんです。
この彼女とパールとの会話は、ご主人にも娘さんにも、
誰にも話さなかったそうです。
つまり、パールが生まれ変わったら、彼女に合図して欲しいというお願いは、
彼女だけが知っている秘密でした。
それから約1年が過ぎた頃だったといいます。
娘さんが、遠足で動物園に行ったそうです。
その時に、みんなで好きな動物を書いたといいます。
その動物園にはパンダは居なかったそうですが、
娘さんはパンダが好きだったので、先生の反対を押し切ってパンダを書いたそうです。
しかも、普段自分が書いた絵は、お母さんに見せた事が無いのに、
この時は、お母さんに一番に見せないといけないと思ったそうです。
「はい、ママ。」
遠足から戻った娘から、絵を受け取った彼女は、
その絵を見て涙が出たそうです。
なぜなら、パンダにしては、耳が長かったからです。
「パール、
チェッカードジャイアントに生まれ変わったのね。」
END

