●再婚は、亡き夫への裏切りか
電話相談をしていると、
時々、再婚で悩んでいる方から電話がかかってくる事があります。
「とても良い人なんですが、まだ亡くなった夫が忘れられなくて・・・」
「再婚を考えていますが、亡き夫を裏切る様で・・・・」
またこういう方も、いらっしゃいます。
「亡き夫を裏切りたくないので、再婚はしないつもりです。」
悩んでいる方は、再婚は、亡き夫・亡き妻への裏切りと考えている方が多いのに驚きます。
確かに、結婚する時は、二人愛し合い、一生を誓った間柄です。
そんな夫が亡くなったからといって、他の男性と再婚するのは、
一生を誓い合った亡き夫への裏切りと思えてしまうのでしょう。
では、私(占い師)は再婚についてどう考えているかと言うと、
亡き夫を裏切りたくないので、再婚はしない。という考え方は、
とても立派な事で、それはそれでいいと思います。
ただ、
もし、再婚の話がもちあがって、貴方の気持ちが少しでも揺らいだ時、
自然の流れに任せなさいとアドバイスする時があります。
ダメならダメと言う邪魔が入ります。
ただ、邪魔が入ったとしても、それが必ずしも結婚に反対という訳では無く、
時期が早いとか、もう少し考えてとか、彼の良い所をもっとアピールしてとか、
彼の事をもっと調べてみてとかという場合もあります。
良ければ良いという応援が来ます。
その場合、貴方の再婚は、元夫への裏切りでは無いのですよ。
それでもまだ躊躇(ちゅうちょ)している相談者の方には、
私がアメリカで霊能者の方から聞いた話をする時があります。
ある時、霊能者の所に、
再婚後、とても後悔なさっているご婦人が相談に来ました。
彼女の名前はメアリーといい、
大学生の時に7つ上の先輩と大恋愛の上結婚した人でした。
彼の趣味は車でした。
そして、メアリーの趣味は旅行。
彼をそれを聞くと、すぐにメアリーの為に、小さなキャンピングカーを買い、
二人は週末になると、車で色々な所に旅行に行ったといいます。
毎週金曜日には、彼が好きなアップルパイを焼き、
週末の旅行にはそれとバーベキューセットを持っていくのが常でした。
また、彼はSeattle Timesという新聞会社で記事を書いている記者だったので、
彼が地方へ出張する時は、メアリーはいつも一緒に同行しました。
そんな二人は、生涯の愛を誓い合い、
将来はアジアやヨーロッパにも旅行に行こうね。と話し合ったといいます。
ところが、結婚4年目のある日の事です。
彼がお腹が痛いと腹痛を訴えたのです。
しかし、仕事が立て込んでいたのと、何か食べると痛みが治まったので、
医者に行かずに市販の薬でやり過ごしていました。
そして半年後、メアリーの勧めもあり、仕事も一段落ついたので、
病院で精密検査に行くと、進行の早い胃癌である事が分かったのです。
余命半年。
それでも二人は最後の最後まで、愛し合ったといいます。
彼の最後の言葉は、「Darling, I love you ...」だったそうです。
彼の死後、メアリーの心にポッカリと大きな穴が開き、仕事も辞めてしまったのでした。
そんな彼女を心配したメアリーの母親が訪れ、何回か再婚を勧めて来たというが、
彼と生涯の愛を誓い合った彼女には、再婚の意志はまったく無かった。
ところが彼が亡くなって2年が経った時だったという。
母が持って来た再婚の話に興味が無かったものの、目の前で母親に泣かれて、
つい、「会うだけなら。」と承諾したという。
彼女は言う。
「母に泣かれたのもありますが、
何となく、その人と一度は会わなくちゃ。と感じたんです。」
その方は、メアリーよりも4歳年上の公務員だったが、連れ子がいたという。
最初のデートから、6歳になる連れ子がついて来た。
会うだけ。
一度だけ、会うだけだから・・・
そう心に決めていたメアリーだったが、
一度だけが、また来週となり、
そして、また来週となり、
やがて、4ヵ月が過ぎた時、話がとんとん拍子に進み、
メアリーはその方と再婚していたのである。
しかし結婚後、メアリーは気がついたという。
私はなんて事をしてしまったのだろう。
あれだけ生涯を誓い合って愛し合った彼を裏切ってしまった。
そして、離婚を考えて、友人にその事を相談すると、
その友人は、
「離婚した方がいいか、霊能者に聞いてみては?」と言われたという。
こうしてメアリーは、霊能者の元に相談に来たのだった。
さっそく霊視が始まった。
すると、直ぐに亡くなった夫が現れたという。
そしてこう言ったという。
「今度買った車は、とってもいいね。
ボクもホンダのアコードは乗ってみたいと思っていたんだ。」
それを聞いて、驚いているメアリーに、霊能者が、
「アコードを買われたんですか?」と聞くと、
「はい。1ヵ月前に買いかえたばかりです。」とメアリー。
また、彼はこうも言った。
「最近、旅行してないね。」
確かに、メアリーは彼の死後、旅行にはまったく行って無かった。
旅行は、逆に彼が居ないという現実を思い出してしまい、辛かったのだ。
そんな話しが10分程続いた後、
メアリーは霊能者に、本題を切り出した。
「彼に謝りたい。
私、どうかしてたの。
再婚してしまったの。」
すると、彼から直ぐに、それにたいする返事が来たという。
しかし、その返事は、とても意外なものだった。
霊能者はメアリーに、
「彼はこう言っています。
子連れの再婚相手を連れて来たのは、君のお母さんじゃ無くて、
ボクなんだよ。」
それを聞いて、信じられないという表情のメアリーに、
霊能者は続けてこんな質問をした。
「その連れ子、可愛い女の子でしょ。」
「はい。」とメアリー。
「彼がね。こう言っているのよ。
君には幸せになって欲しいんだ。
君は、よく子供が出来たら女の子がいいって言ってたよね。
幸せになるんだよ。
愛してるよ。 ダーリン。 」
https://www.youtube.com/watch?v=i8HOwV5RPqk
END