●病気に呪われた人生
占いの電話相談の仕事をしていると、
お客は圧倒的に女性が多い。
私の経験から言わせてもうらと、
20人お客がいたら、男性はその中の1人くらいだろうか。
その位少ない。
今日はそんな少ない男性の電話相談から、1つご紹介いたしましょう。
ある日、珍しく男性からの電話相談が入りました。
彼は電話口でいきなり、
「先生、やっぱり厄年ってあるんですかねぇ。」と切り出してきた。
「どうしたんですか?」と聞くと、
末期のガンだという。医者に詰め寄ると、余命は半年位らしい。
彼は言う。
今までの私の人生は、病気に呪われた人生だった。と。
話を聞くと、
まず最初に病気に呪われたのは、23歳の時だったという。
彼は6大学の1つを卒業後、二部上場企業に就職。
可愛い彼女も出来、人生上々の滑り出しだったという。
ところが、ある日肺結核になり、2ヵ月入院。
その間、恋人だった彼女は一度もお見舞いには来なかったという。
結局、彼はこの時、彼女も仕事も失ってしまったという。
その後彼は、自分を助けてくれなかった先のライバル会社に就職。
そして25歳の時に、前よりも美人の女性と結婚したという。
ところが29歳の時にガンが見つかり、
放射線治療で高額なお金がかかって借金。
結局それがきっかけとなり、妻と喧嘩になり離婚。子供はいなかった。
それからは、女性は二の次で、仕事だけをがむしゃらに頑張って来たと言う。
そんな彼だったが、35歳の時に3度目の恋に落ちた。
今度は見た目よりも優しい女性を選んだという。
優しい女性なら、自分が病気になっても前の女性達の様に、
私を見捨てたりしないだろうと思ったからだという。
やがて子供も出来、3度目の正直で、今度こそは幸せになると信じた。
しかし、私は再び病気に呪われてしまったのです。と彼は語った。
42歳の時、ガンの再発。
医者に詰め寄ると、転移も2ヵ所あり、余命半年と告げられたという。
彼は言う。
私のこれまでの人生は、ずっと病気に呪われた人生でした。
そしてついに、その病気に命まで取られてしまうのです。
彼はガン発覚後、会社を辞めたという。
そして、今までしたくても出来なかったパチンコをやったり、
競馬をしてみたり、ボーリングをしてみたりと、
今まで仕事しか頭になかった自分を取り返すかの様に、色々な事をしたらしい。
そして、占いもその1つだと彼は言った。
今まで占いなどした事もありませんでした。
女性達がなんで占いにお金を使っているのかバカにしていたくらいです。
ただ、先週ある女性から、厄年の事を言われて、
最後だから、聞いてみようと思ったんです。と彼は隠さず言った。
3度も病気に人生を台無しにされた彼。
貴方なら、なんと彼に言いますか?
少し考えてみてから、先にお進みください。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
今まで、何度か取り上げましたが、
余命の方を占うのは、とても難しい事です。
これから仕事運や恋愛運や金運が上がりますよ。
なんて事は役に立たないし、望んでもいない。
かと言って、今まで占いをまったくバカにしていた人にとって、
天国の話とか、先祖霊の話を持ち出しても、
今さらという感じで、彼が耳を貸すとは考えられなかった。
彼の様に、何度も何度も同じ災難に遭うという人はいます。
何度も騙される人。
何度も離婚する人。
何度も悪い男に酷い目にあう人。
電話の向こうの彼も、その一人でした。
良い所で、何度も病気に呪われてしまう人生。
全部ではないが、
私は繰り返し同じ様に悪い結果になってしまうには、理由があると思っています。
私はじっと、今までの彼の人生を振りかえって考えてみた。
良い所で、いつも病気になり仕事も彼女も失うという人生。
彼は病気の事を呪いだと言った。
確かに、病気は怖いし、嫌なものである。
普通の方々も、病気は呪いだと思っている方は多い。
しかし、病気になるのも自分の体である。
病気が貴方にとって、何か魂の叫びだったり、転機のシグナルだったりする事がある。
つまり、病気という表に現れる現象が、
「何か大切な事を忘れていませんか?」
と知らせている合図だったりする事があるのだ。
電話の彼の場合、
毎回病気になる時には、仕事と彼女との別れが関係していた。
1回目が彼女との別れ、
2回目が妻との離婚。
3回目が妻との別れ。
私はこう考えてみた。
もし、彼にとって、病気が何かのシグナルであり、
彼に、「何か大切な事を忘れていませんか?」と問いかけるものであるとしたら、
それは何だろうか?と。
そこで彼に、こんな事を聞いてみた。
「今、奥さんとの夫婦関係は良好ですか?」
すると、彼は「そんなに良い関係ではないですね。」と言う。
聞くと、優しいと思って結婚した奥さんは、そんな優しくなく、笑顔も無いし、
料理も上手く無いし、思いやりも無いし、何も出来ないヤツだという。
聞く前から、大体想像出来たが、夫婦関係は良いとは言えなさそうだった。
予想が出来たというのは、彼が末期ガンになった後の、
彼のお金の使い方が、全て自分本位のものだったからだ。
話を聞いていると、彼の人生はずっと仕事一筋の挑戦であると同時に、
夫婦関係さえも仕事と同列上の出来事として考えている様だった。
彼とは色々な事を話したのだが、
私は最後に、彼にこう提案した。
「最後に、もう1つだけ仕事をしてみませんか?
これが最後ですから。
貴方は、とても優秀な方で、仕事もとても出来た方だったと思います。
そんな貴方の優秀な能力の全てを使って、
奥さんを愛してみませんか?
貴方が考えられる全て、奥さんが喜ぶだろうと思われる事全てを考え、
ひとりの女性を愛してみませんか。
見返りを一切求めず。ただ一方的に、奥さんを愛するだけ。」
彼は、やるとは言わなかった。しかし、出来ないとも言わなかった。
それから2ヶ月位経っただろうか。
彼から再び電話があった。
彼いわく、妻が変わったという。
今まで優しく無いヤツだと思っていたが、
結婚した当初に感じた通り、優しい所がある女性だったという。
また最近は料理も上手くなって、笑顔も見せる様になったらしい。
お金も妻が好きなレストランに一緒に食べに行く事に使ったり、
妻が長年欲しいと思っていたバックなども買ったという。
私はそれを聞いて、彼に言った。
「良かったですね。本当は優しくて素敵な奥さんで。」
しかし、
彼には言わなかったが、私はこう思っていた。
夫婦は合わせ鏡。
奥さんが、優しく無く、思いやりが無いと思うなら、
彼が、優しく無く、思いやりが無かったのだろう。
きっと、今の奥さんだけでは無く、昔別れた恋人も、離婚した奥さんも、
良い方だったに違いない。
病気を超えて愛してくれるという愛情を彼に見いだせなかったのだ。
彼もきっと愛さなかったのだ。
彼はそれ気がつく為に、病気という試練に遭わなければならなかった。
たった半年かもしれないが、それでも、彼は気がついて良かったのだ。
短くても、夫婦愛があるのを知ったのだから。
最後に、
こんな実話を紹介して終わりにいたしましょう。
皆さんは昔、萩本欽一さんの「欽ちゃんの週刊欽曜日」で人気になった、
俳優の小西博之さんをご存知でしょうか。
彼はある日、食べ物を見るだけで気分が悪くなる現象に見舞われたそうです。
実は2004年の4月頃から体重が減り始めていて、
靴のサイズが28cmから26,5cmになって、
あれ~、おかしいなぁ。と思ったそうです。
それからもどんどん痩せて行き、90kgあった体重が70kgまでになりました。
10月になると、食欲というものが無くなったそうです。
無理に食べると、トイレで吐いたりしました。
11月になると、ご飯の臭いを嗅いだだけで気持ちが悪くなったそうです。
12月になると、性欲も睡眠欲も無くなり、眠るのがキツイと感じたそうです。
おかしいなぁ。と思っていると、真っ赤な血尿が出たそうです。
2004年の12月23日の事でした。
数日後、近くの病院に駆け込み検査をしてもらうと、
検査中なのにお医者さんが、突然沈黙になり、すぐに大学病院を紹介され、
再検査してもらう様に言われたそうです。
そして、再検査の結果、腎臓がんだった事が分かったのです。
しかも癌の大きさが、既に13㎝。
周りの臓器を圧迫していて、余命3ヶ月。と言うよりも、
医者からは、貴方に余命なんて無いと言われたという。
つまり、「君にはステージなんて無い。いつ死んでもおかしくない状態」
と言われたそうです。
さすがに大の大男の小西博之さんですが、ショックだったそうで、
家に帰って、お風呂に入りながら、大声で1時間泣き続けたそうです。
その後、気を取り直して、正月に実家に帰り、
両親と旅行に行く約束してから、腎臓がんの手術を決意したそうです。
彼を支えてくれたのは、両親と家族。
そして、常に前向きに考える様にした事だったそうです。
そう。彼は病気になってから、変わったのです。
常に楽しい事だけを考える様にして闘病生活を送ったといいます。
病院でガンだと分かったのが12月25日でした。
だから、ガンは神様からのクリスマスの贈り物だと思う事にしたんです。
入院してすぐに目標を考えました。
それもガンが治るという目標では無く、
治った後にどんな楽しい事をするかという目標をたてました。
そして、毎朝、目が覚めると生きている事に感謝する様になりました。
ガンのお蔭で、毎日が感謝の日々になりました。
すると、不思議な事が・・・
余命3ヶ月いや、いつ死んでもおかしくないと宣告され、
医者から生存率2%未満と言われた小西さんですが、その後も生き続けたのです。
師匠の欽ちゃんからは、常に、
「悪い事に遭ったり、失敗したら、
落ち込め、泣け、そして、受け入れろ。」と言われていたそうです。
言われていた当時は、その意味が十分理解出来ませんでしたが、
病気になって、ようやくその意味が分かったんです。
そして、きっと、これはこの体験を多くの人に役にたってもらえるはずと信じました。
14年経った今でも、彼は現在多くの人に、自分の体験を語り、
相談にのる講演活動を行なっている。
そして、講演の際には、いつもこんな事を皆に伝えている。
皆さんは、よく、願いが叶うとか、
夢が叶うと、言いますよね。
そんな時、叶うという字を見て下さい。
これは、+という言葉を口にする事で、叶うのです。
つまり、常に前向きなプラスの言葉を口にする様にすると、
夢が叶うんです。
END
参考:中高年から輝くためにhttp://from4050.jp/wp/disease/cancer/konitan_nainai/
参考:ガンの辞典http://www.gan-jiten.com/more/04/post_51.html
