●見えない十字架
さて、今日は何を書こうかとニュースを見ていると、こんな事件が。
昨日13日、山形県大蔵村で、除雪車のローターに51歳の男性作業員の庄司正さんが、
巻き込まれて死亡した。
除雪車は、もう一人の男性と一緒に作業をしていて、もう一人の方が運転、
庄司さんは昨年から助手を務めていた。
当時、除雪車のローターに雪が詰まって、一旦機械を止めて、二人で雪を取り除いた。
そして、一旦除雪車を1mバックさせ、その時は庄司さんは無事だったのだが、
ローターがちゃんと動くか確認する為に回転させた時に、庄司さんがそのローターに、
巻き込まれた様だった。
詳しい事情は、分からないが、悲しい事故だった様である。
勿論、亡くなってしまった庄司さんは、気の毒だが、
運転手も、きっと仕事仲間を殺してしまったという十字架を背負っているに違いない。
上の運転手の場合、法律的に言うと、
「業務上過失致死罪」が適用される可能性もある。
その場合「5年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金」となる重い罪だ。
実は、日本の法律には、誤って人を殺してしまった場合、大きく分けれると、
2つの刑法の内、どちらかが適用される。
1つは、先に言った「業務上過失致死罪」。
そして、もう1つが、「過失致死罪」だ。 (重大な過失がある場合は重過失致死罪がある)
言葉的に言えば、「業務上」が頭に付くか、付かないかの違いだけだが、
罰は同じでは無い。
「過失致死罪」には、懲役が無いばかりか、罰金も半額の「50万円以下の罰金」だ。
では、同じ誤って人を殺したのに、どうして違いがあるのだろうか?
実は、この「業務上」という言葉に秘密がある。
私達一般人は、「業務上」と聞くと、
「ああ、仕事をしている時に事故った」という意味だろう。と思うだろうが、実は違う。
法律的解釈はもっと広い意味を指す。
仕事中であっても、仕事中で無くても、
今まで何ども同じ様な行動をしていて、これから先も同じような行動をする状態な時に、
誤って人を殺してしまった場合は、「業務上過失致死罪」。
それに対して、今回初めてに近い行動をした時に、誤って人を殺してしまった場合は、
「過失致死罪」となるという。
つまり、同じ様な行動を毎回しているのであれば、特別に注意義務を負わなければならないのだ。
そうしなければ、何度も事故を起こしかねない。
だから、罪も重くして常に危険がある仕事として認識を促しているのである。
法律的に言えば、そういう違いはあるだろうが、
私達占い師やカウンセラーの所に相談に来れられる人には、その違いは殆ど無い。
誰もが、同じ様に誤って人を殺してしまったという十字架を背負って悩んで来られる。
自分のせいで、友人を死なせてしまった。
●「不注意で、子供を死なせてしまった。」
●「もう少し気を付けていたら、彼は死なずすんでいたはず。」
●「あの時、私があんな頼み事を言わなければ、彼は死ななかったはず。」
●「遊びに出かけなければ、母は死なずに助けれらたのに。」
悩んでいる来られる人は、相手が人ばかりとは限らない。
●「子供同然だったペットを、誤って死なせてしまった。」 という方もいらっしゃる。
みんな、自分のせいで、殺してしまったという見えない十字架を背負っている。
中には、自分は殺人者だと決めつけている人もいるくらいだ。
こういう相談に直面した場合、
私も話を聞いていて、辛くなるし、うまい言葉が見つからない時が多い。
そんな時、
私はアメリカで体験した、ある霊能者の話をしてあげる事にしている。
後半は、明日のブログに続く。

